日本/国内災害(公開日:2020.01.21)
熊本県ひとり親家庭福祉研修大会への協力を行いました(2019年11月)
セーブ・ザ・チルドレンは、熊本地震緊急・復興支援の一環として、2017年から熊本県で、ひとり親家庭の保護者が生活や子育てに役立つ情報を知ることができるように、また、子どもたちが多様な活動に参加できるように、ひとり親家庭を支援するためのセミナーやイベントを開催してきました。
2019年は、熊本県内のひとり親家庭への相談や支援業務を行っている、熊本県ひとり親家庭福祉協議会が主催する研修大会の中で開催される、保護者向けの教育費セミナーや子ども向けのイベントの企画と当日の実施を担当しました。本大会は、同協議会会員だけでなく、より多くのひとり親家庭の方々に参加してもらうことを目的としており、熊本地震以降初の開催となり、大人206人、子ども69人が参加しました。
保護者向けセミナーは、ファイナンシャル・プランナーの中島智美氏による教育費についての講演でした。中島氏は、2017年から熊本県や東北地方で、セーブ・ザ・チルドレンが開催するひとり親家庭向けの活動に協力しています。講演では、子どもに関わる教育費について、いつ頃、いくらぐらいの費用が必要になるのか、また、受けられる修学支援制度について等、分かりやすく説明がありました。参加者は64人で、会場の後ろまで座席が埋まり、セミナーのテーマに対する関心の高さがうかがえました。
そして、保護者がセミナーに参加している間、別室で子ども向けイベントを開催し、未就学児から中学生まで40人が参加しました。イベントでは、子どもたちが地域の取り組みに親しめるようにと、熊本県を中心に活動している団体や個人から協力を得て、熊本県が推進している県産材でつくられた木製遊具を使った自由遊びや、読み聞かせ、マジックショー、バルーンアートの実演がありました。
手品が披露されるたび「あれっ、どうなってるの?」と首をひねる子どもたち。
「タコ!」「龍!」
子どもたちから、徐々に形になっていくバルーンの完成形を予想する声があがります。
おみやげのバルーンは自分でデコレーションしたオリジナルトートバッグに入れて持ち帰り。迎えに来た保護者からも「すごいのつくったね」と、歓声があがっていました。
その他にも、主催者である熊本県ひとり親家庭福祉協議会による支援情報の提供やショップブース、生活応援品が当たる抽選会などのプログラムが行われ、大人も子どもも楽しんだ大会となりました。セーブ・ザ・チルドレンが、これまでに実施したアンケート調査やひとり親家庭向けのイベントの中でも、ひとり親家庭同士のつながりの必要性を訴える声があがっていました。今回の大会への協力が、そうしたひとり親家庭同士のつながりを広げるきっかけになったのではないかと思います。熊本県ひとり親家庭福祉協議会からも、「子どもたちが楽しそうにしていることで保護者も安心して参加できていた様子でした」といった感想がありました。
セーブ・ザ・チルドレンによる熊本地震復興支援活動は、今回の活動で終了となりますが、今後も、行政や関係団体と継続して情報共有をしながら、国に働きかけるなど、ひとり親家庭の支援施策の充実に向けて活動していきます。
(報告:東京事務所 山田)
2019年は、熊本県内のひとり親家庭への相談や支援業務を行っている、熊本県ひとり親家庭福祉協議会が主催する研修大会の中で開催される、保護者向けの教育費セミナーや子ども向けのイベントの企画と当日の実施を担当しました。本大会は、同協議会会員だけでなく、より多くのひとり親家庭の方々に参加してもらうことを目的としており、熊本地震以降初の開催となり、大人206人、子ども69人が参加しました。
保護者向けセミナーは、ファイナンシャル・プランナーの中島智美氏による教育費についての講演でした。中島氏は、2017年から熊本県や東北地方で、セーブ・ザ・チルドレンが開催するひとり親家庭向けの活動に協力しています。講演では、子どもに関わる教育費について、いつ頃、いくらぐらいの費用が必要になるのか、また、受けられる修学支援制度について等、分かりやすく説明がありました。参加者は64人で、会場の後ろまで座席が埋まり、セミナーのテーマに対する関心の高さがうかがえました。
そして、保護者がセミナーに参加している間、別室で子ども向けイベントを開催し、未就学児から中学生まで40人が参加しました。イベントでは、子どもたちが地域の取り組みに親しめるようにと、熊本県を中心に活動している団体や個人から協力を得て、熊本県が推進している県産材でつくられた木製遊具を使った自由遊びや、読み聞かせ、マジックショー、バルーンアートの実演がありました。
手品が披露されるたび「あれっ、どうなってるの?」と首をひねる子どもたち。
「タコ!」「龍!」
子どもたちから、徐々に形になっていくバルーンの完成形を予想する声があがります。
おみやげのバルーンは自分でデコレーションしたオリジナルトートバッグに入れて持ち帰り。迎えに来た保護者からも「すごいのつくったね」と、歓声があがっていました。
その他にも、主催者である熊本県ひとり親家庭福祉協議会による支援情報の提供やショップブース、生活応援品が当たる抽選会などのプログラムが行われ、大人も子どもも楽しんだ大会となりました。セーブ・ザ・チルドレンが、これまでに実施したアンケート調査やひとり親家庭向けのイベントの中でも、ひとり親家庭同士のつながりの必要性を訴える声があがっていました。今回の大会への協力が、そうしたひとり親家庭同士のつながりを広げるきっかけになったのではないかと思います。熊本県ひとり親家庭福祉協議会からも、「子どもたちが楽しそうにしていることで保護者も安心して参加できていた様子でした」といった感想がありました。
セーブ・ザ・チルドレンによる熊本地震復興支援活動は、今回の活動で終了となりますが、今後も、行政や関係団体と継続して情報共有をしながら、国に働きかけるなど、ひとり親家庭の支援施策の充実に向けて活動していきます。
(報告:東京事務所 山田)