日本/国内災害(公開日:2018.08.02)
西日本豪雨 緊急支援 岡山県「被災地域の子どもの安全・安心な居場所」事業に協力
セーブ・ザ・チルドレンは7月9日以降、西日本豪雨の被害を受けた地域において、「子どものための心理的応急処置」の周知活動や、子どもたちが安心・安全に過ごす空間「こどもひろば」などの活動を行っています。
7月18日から岡山県が実施する「被災地域の子どもの安全・安心な居場所」事業への協力を開始しました。この事業は、子どもの居場所を設置することにより、子育て家庭が安心して家の片づけなどができる環境を整えるとともに、避難生活が長引くことにより子どもがストレスや健康上の問題を抱えないよう、子どもが安全に、安心して過ごすことのできる場所を確保するためのものです。岡山県保健福祉部子ども未来課が主体となって実施され、岡山県で活動するNPO法人きよね夢てらすが運営の総括を担っています。セーブ・ザ・チルドレンは、総社市、岡山県立大学などとともに、この運営に協力しています。
この居場所には1日20人から30人ほどの子どもが参加し、塗り絵やブロック遊び、ボードゲーム、子ども同士での集団遊びをして過ごしたり、夏休みの宿題をして過ごしたりする子どもたちもいます。子どもたちが被災前の日常生活で行っていた遊びや学習の時間を通して、同世代の子どもたちと、子どもらしくいられる時間を取り戻し、被災による影響からの立ち直りをサポートします。
この居場所は、子どもたちの意見を大切にして運営されています。やりたい遊びを子どもたち自らが選んで過ごし、何かプログラムがある際にも参加するかどうかを決めるのは子どもたちです。また、より良く過ごすためのルールも子どもたちが考えています。例えば、これまでに、けんかをしない、仲良しにするなどの約束ができました。また、外遊びの時間に、子どもたちがボランティアの大人と一緒に水鉄砲で遊んだとき、大人の服を水浸しにしてしまったことがありました。この時も、子どもたちと、どうしたらよいかを相談して、大人は着替えを持ってきてないので、「水をかけるときは少しだけ」という約束ができました。
7月18日から岡山県が実施する「被災地域の子どもの安全・安心な居場所」事業への協力を開始しました。この事業は、子どもの居場所を設置することにより、子育て家庭が安心して家の片づけなどができる環境を整えるとともに、避難生活が長引くことにより子どもがストレスや健康上の問題を抱えないよう、子どもが安全に、安心して過ごすことのできる場所を確保するためのものです。岡山県保健福祉部子ども未来課が主体となって実施され、岡山県で活動するNPO法人きよね夢てらすが運営の総括を担っています。セーブ・ザ・チルドレンは、総社市、岡山県立大学などとともに、この運営に協力しています。
この居場所には1日20人から30人ほどの子どもが参加し、塗り絵やブロック遊び、ボードゲーム、子ども同士での集団遊びをして過ごしたり、夏休みの宿題をして過ごしたりする子どもたちもいます。子どもたちが被災前の日常生活で行っていた遊びや学習の時間を通して、同世代の子どもたちと、子どもらしくいられる時間を取り戻し、被災による影響からの立ち直りをサポートします。
この居場所は、子どもたちの意見を大切にして運営されています。やりたい遊びを子どもたち自らが選んで過ごし、何かプログラムがある際にも参加するかどうかを決めるのは子どもたちです。また、より良く過ごすためのルールも子どもたちが考えています。例えば、これまでに、けんかをしない、仲良しにするなどの約束ができました。また、外遊びの時間に、子どもたちがボランティアの大人と一緒に水鉄砲で遊んだとき、大人の服を水浸しにしてしまったことがありました。この時も、子どもたちと、どうしたらよいかを相談して、大人は着替えを持ってきてないので、「水をかけるときは少しだけ」という約束ができました。
セーブ・ザ・チルドレンは、子どもたちの昼食費の支援もしています。この日のお昼は、親子丼、味噌汁、サラダ。お代わりして食べる子もおり、わいわい周りの子と会話をしながら食べました。
「被災地域の子どもの安全・安心な居場所」事業を実施する岡山県の職員からは、以下のような話がありました。
「セーブ・ザ・チルドレンから、こうした子どもたちが安心・安全に過ごすことができる場の必要性を伺い、「被災地域の子どもの安心・安全な居場所」事業を実施することを決めました。この居場所を開所したときに比べて、(数週間経過し、)子どもたちは、落ち着いているように感じます。また、子どもたちの中には、スタッフと顔なじみになってきている子もいて、この場所が、「居場所」として、居心地が良いと感じている子もいるように見受けられます。
事業を始める前は、ボランティアや利用希望の申し込みがどの程度あるか、不安な側面もありましたが、予想以上のボランティアや利用申し込みがあり、多くの人の関心やニーズがあることが分かりました」
また、この居場所の統括を担うNPO法人きよね夢てらす代表 福光氏は、子どもたちの様子などについて、「不安感や甘えが出ているような子、体の不調を訴える子、大きな反応を示す子がいる一方で、おとなしい子もいます。これからも、子どもたちが、のびのびと自分らしく過ごせる空間や、大きな子は一人になれるプライベートな空間が持てることが必要かと思っています」と、話します。
セーブ・ザ・チルドレン国内事業部の職員は、「セーブ・ザ・チルドレンは、これまで、東日本大震災、熊本地震、九州北部豪雨など国内災害における緊急・復興支援を行ってきましたが、今回のように、行政、地域のNPO、大学と協働して子どもたちの居場所づくりを支援できたことは、これまでにない取り組みです。
こうした場所で安心・安全に過ごすなかで、被災の体験を表現する子どもたちもいます。そのような子どもたちの声に耳を傾けながら、子どもらしくいられる時間・空間を確保することで、子どもたちが被災の経験から立ち直ることにもつながります。また、この居場所では子どもたちは守られるだけの存在ではないという考え方を大切にし、子どもたちが遊びを選択したり、掃除をしたり、主体的に過ごしています。
セーブ・ザ・チルドレンは、被災した子どもたちへのこころのケア、子どもたちが主体となる活動など、これまでの知見・経験を生かして、今後も地域の方たちが子どもや保護者を支えるための取り組みをサポートしていきたいと考えています」と、支援について述べます。
セーブ・ザ・チルドレンは、今後も、行政や地域の方々などと協力して、西日本豪雨の影響を受けた子どもたちが日常性を回復できるよう支援を行っていきます。