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日本/国内災害
(公開日:2024.07.19)

輪島市「おぼんだけでも洗うのが手一杯な中、本当にありがたい」学校給食用・簡易食器支援−能登半島地震緊急子ども支援より

 
輪島市では、能登半島地震により小中学校の校舎や給食調理場なども被害を受けました。輪島市は大きく3つの地区(東部、中部、西部)に分かれますが、4月に輪島市教育委員会から、セーブ・ザ・チルドレンに中部地区と西部地区の小中学校へ給食用の簡易食器(使い捨て食器)の支援要請がありました。 



中部地区では、地震の被害で校舎が使えない小学校6校が、4月から輪島市内の中学校の校舎を間借りして授業を再開。同月には上下水道も復旧し、5月から給食を提供することになりました。しかし、中学校の給食調理場はもともと通っている中学生のみに対応する規模であり、新たに必要となった小学校6校分の給食をまかなうだけの十分な設備が整っていませんでした。調理は対応できる見通しが立ったものの、食器・食缶・調理器具などの備品を洗浄し、衛生的に保管する設備が十分ではなく、特に清潔な食器で給食を提供することが難しい状況にありました。

また、西部地区では、被災の影響により限られた職員で小学校2校と中学校1校、特別支援学校分校1校分の調理に対応する必要がある中、複数種類の食器を毎日洗浄して給食を提供することが難しいという現状でした。

そこで、セーブ・ザ・チルドレンは輪島市教育委員会との協議を経て、1学期の給食提供に対応できる分の簡易食器の支援を開始しました。
 


5月から7月にかけて、毎回の給食で使うおかず皿、汁椀、割り箸などを子どもの人数分届けることができました。セーブ・ザ・チルドレンが給食の様子を見学に行ったところ、
子どもからは、
「(使い捨て容器について)厚手で持ちやすい、食べやすい」
先生からは、
「小学校が6校も入っているので、おぼんだけでも洗うのが手一杯な中、本当にありがたい」
という声が聞かれました。

当初は迅速に手配するため、石川県外から食器を調達していましたが、6月分からは地域経済活性化を考慮し、地元の業者から手配しています。教育委員会や学校と密に調整することで、今回のように、提供数が多くスピードも求められる場合であっても、迅速かつ臨機応変に支援を行うことができました。

私たちは今後も現場に足を運び、地域の子どもたちのニーズに耳を傾けながら、子どもたちの毎日の生活を支えていきたいと思います。


<セーブ・ザ・チルドレンの2024年能登半島地震 緊急・復興支援事業>  
セーブ・ザ・チルドレンは、子どもたちやその家族などの声に基づいて、発災直後から石川県で被災した子どもたちやその家族、子ども関連施設への支援を続けています。  
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