日本/国内災害(公開日:2024.03.08)
【「おいしい!」「好きだから取っておく!」給食の補食支援:能登半島地震緊急子ども支援】
セーブ・ザ・チルドレンは、能登半島地震で被害を受けた穴水町、能登町、珠洲市の学校や保育園で、2月から給食の補食支援を実施しています。3月5日は能登町の小学校を訪れ、給食の様子をみせてもらいました。
被害を受けた地域では、簡易給食の提供なども始まっていますが、災害前と同じように給食用の食材を準備することや、調理場が被災し災害前と同じようなメニューを作ることが難しい地域もあり、栄養バランスのとれた食事を必要としているという声がありました。
こうした状況を受け、セーブ・ザ・チルドレンは各地域のニーズを確認しながら、牛乳やチーズ、ヨーグルト、ミックスナッツなど子どもたちへの補食支援を週2回実施しています。
この日、訪問した小学校では、魚の身を利用したソーセージとドーナツを補食として提供しました。スタッフが教室を回ると、「おさかなソーセージ大好き!」、「美味しい!」と大きな声が上がっていました。おさかなソーセージは人気があり、「好きだから最後までとっておく」という子もいました。
また学校の先生からは、「保存が効き、食べられない子どもたちが持ち帰れるのでありがたい」という声もありました。
3月3日まで避難所となっていたこの学校では、1月に避難所へ衣服などの支援を届けた際にスタッフと話したことがある子どももおり、「あ!久しぶり!」と声をかけてくれました。
能登町の小学校では、子どもたちの過ごせる空間が限られている中、教室で遊べるおもちゃなどがあると良いという行政の声を受け、2月に、カードゲームやボードゲームなども支援しました。この学校にも各教室のロッカーにそうしたおもちゃが置かれていました。先生から「遊びが限られる中、楽しんで使っている」という声もありました。
穴水町、能登町、珠洲市での給食の補食提供は、3学期が終わる3月下旬まで継続する予定です。
私たちは、今後も子どもたちや行政、教育関係者など現地の声を聞きながら、子どもたちへの支援を迅速に届けられるよう、活動していきます。
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