トップページ > スタッフブログ > 日本/国内災害 > 国内事業部緊急支援事業の取り組み紹介〜迅速・効果的な緊急支援に向けた平常時からの準備について〜

日本/国内災害
(公開日:2021.06.30)

国内事業部緊急支援事業の取り組み紹介〜迅速・効果的な緊急支援に向けた平常時からの準備について〜

 
大規模な自然災害などが起こった際、セーブ・ザ・チルドレンは、スタッフを迅速に被災地へ派遣して緊急支援活動を行います。地震や台風、豪雨などの自然災害はいつ、どこで起こるか分かりません。そうした中でも、いち早く必要な支援を子どもたちへ届けられるよう、私たちは平時から準備を進めています。
今回はそうした取り組みの一部を紹介します。



 新型コロナウイルス感染症流行下で発生した昨年の7月豪雨では、協力団体と連携し、職員を被災地に派遣せず、遠隔から支援活動を行いました。

また、セーブ・ザ・チルドレンの緊急支援活動は、国内の緊急支援を専門に活動しているチームのほか、さまざまな部署のスタッフが活動に従事するため、平時からスタッフ向けの研修を行い、意識向上や能力強化にも努めています。




私たちが毎年定期的に行っている研修の1つに、「スフィア・ハンドブック」という緊急支援を行ううえで欠かせない研修があります。
緊急支援活動の現場では、刻々と変わる状況に合わせた迅速な支援が必要とされます。このような状況の中でも、子どもの権利を尊重した支援活動を進められるよう、業務にあたるすべてのスタッフが常に同じ意識で活動を進めるために、この研修を取り入れています。

続いて、迅速に緊急支援物資を届けるための準備に関する取り組みについて紹介します。2020年7月豪雨の緊急支援活動では、連携団体から、避難所などで生活している子どもたちの遊ぶ機会や遊び道具が不足しているという情報がありました。

そこでセーブ・ザ・チルドレンは、オンラインで遊びに関する情報発信を行ったり、文具やおもちゃ、衛生用品、防犯用のホイッスルなどが入った「緊急子ども用キット」1,000セットを、熊本県と福岡県、大分県、佐賀県で被災した子どもたちに配布しました。

その経験から、今後、風水害や地震などが発生した際、迅速に子どもたちへ必要な物資を届けられるよう、平時から「緊急子ども用キット」を準備しています。
 


キットの中身は、セーブ・ザ・チルドレンが過去に行った緊急支援活動の経験から、必要なものを選びました。キットには、手指用消毒スプレーやウェットティッシュ、口腔ケア用品、水のいらないシャンプ―などの衛生用品に加え、防犯用ライト付きホイッスルを入れています。

また、感染症対策下の避難生活でも使える遊び道具としておりがみや立体パズル、お絵かきセット、絵本なども入れています。あわせて、子どもの保護者や家族向けにも、避難生活で役立つ子どもの遊びやこころのケアなどの情報をまとめたリーフレットも入れています。

自然災害の発生を止めることはできませんが、事前に備えることで、その影響や被害を軽減することはできます。常日頃からそうした備えを心がけ、より多くの子どもたちに迅速な支援を届けられるよう、引き続き取り組みを進めていきます。

 

あなたのご支援が子どもたちの未来を支えます

もっと見る

月々1500円から、自分に合った金額で子どもの支援ができます。
定期的に年次報告書や会報誌をお送りしています。

1回から無理なくご支援いただけます。

PAGE TOP