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日本/国内災害
(公開日:2024.01.13)

子どものこころが不安定に−心配する保護者も【能登半島地震 緊急子ども支援】

 
能登半島の先端に位置する珠洲市は、地震により深刻な被害を受けた地域のひとつです。1月13日に、セーブ・ザ・チルドレンは、珠洲市の子どもたちの状況を把握するため、行政関係者や避難所を訪れました。
※1月12日から2チームが活動しており、この日は珠洲市と能登町の2ヶ所で活動しました


(珠洲市と能登町で活動しました。この写真は能登町での活動の様子、2024年1月13日)

能登町から珠洲市へ向かう途中から、雪が強くなり、珠洲市内も積雪により凍えるような寒さでした。市内には、傾いたままの電柱が何本もあったり、倒壊した家も多くありました。

私たちは、珠洲市内の避難所2ヶ所で、折り紙やルービックキューブなどのあそび道具が入った緊急子ども用キットや衛生用品、ぬいぐるみなどを渡しました。

この日は冷え込みが厳しく、避難所は、室内でも厚手の上着が必要なほどの寒さでした。ペットボトルの水をはじめ支援物資は届き始めており、炊き出しも行われていました。


また、子どもたちが避難所のルールなどを、手書きでまとめた壁新聞が何枚もはり出されていました。この壁新聞は、子どもたち自身が定期的につくっているそうです。


高校1年生の子は、犬のぬいぐるみを抱いて「あったかくて気持ちいい、かわいい」とうれしそうに話していました。
中学校3年生の子は、「地震直後は避難所に人が多すぎて眠れなかったが、今は少し慣れてきた。皆で集まって遊べる場所がもっとほしい」と話していました。

保護者からは、「避難所にシャワーが設置されたが、早く温かいお風呂に入りたい。いつまでこの状況が続くのか不安」といった声や、「小学校が再開されたが、この状況では子ども一人で学校に通わせられないので、親の送迎が必要。仕事もあるので困っている」という声もありました。


(珠洲市と能登町で活動しました。この写真は能登町での活動の様子、2024年1月13日)

他にも、「子どもが熱を出してしまったが、疲れ果てているように見える。子どものこころが不安定になっていると思う」と不安そうな表情を浮かべる保護者もいました。

珠洲市では、徐々に学校が再開していますが、避難生活が続いている子どもたちもいます。私たちは、これまでに避難所で聞いた子どもたちの声や保護者の声を、明日の活動にいかしていきます。

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