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日本/国内災害
(公開日:2017.03.31)

「自分事として考え、次の地震に備えること」熊本地震緊急・復興支援報告会@東京都千代田区

 
熊本地震からもうすぐ1年。セーブ・ザ・チルドレンは、2017年3月26日に熊本地震緊急・復興支援報告会「被災地の子どもと地域の1年の歩み〜熊本地震から1年、セーブ・ザ・チルドレンの活動を通じて〜」を東京都千代田区で開催しました。

当日は、子ども8名、大人35名が集まり、熊本県益城町の子どもたちや大人の方々からの発表とともに、セーブ・ザ・チルドレンの活動報告を行い、熊本地震から1年を前に、被災地の現状や課題を知り、熊本地震からの復興に向けて一人ひとりができることを考える機会となるよう実施しました。

前半は、熊本県益城町で子どもたちの生活を支えている小中学校の校長先生、学童保育支援員、保育所所長・保育士の方々から、震災による各施設への影響、学校休校中や学校再開後の子どもの様子や生活、子どもたちを支えるために行ってきた取り組み、今後の課題や展望を、写真や動画をもとに発表いただきました。





また各発表とともに、セーブ・ザ・チルドレンの活動を報告しました。避難所での安心・安全な居場所である「こどもひろば」の開設・運営、災害時にストレスを抱えた子どものこころを傷つけずに対応するための「子どものための心理的応急処置(子どものためのPFA)」の実践・普及、学用品や学校、保育所、学童保育で必要な備品の提供、防災ずきん・非常用持ち出し袋などの防災用品の配布や防災講座の実施、経済的なダメージをうけた世帯の子どもへの給付金の提供等、行政や学校、地域と連携しながら実施してきた活動について説明しました。


参加者からは「子どもたちを見守る立場の方のお話は保護者以外の方では初めて直接お聞きすることができ、色々考えさせられること、気づかせていただけたことがあった。」「少しでも早く復旧いただけるよう、何ができるかを考える大きなきっかけになるお話だった。」という感想が上がりました。




後半は、サプライズで益城中吹奏楽部による演奏でスタート!セーブ・ザ・チルドレンも益城中吹奏楽部の全国大会への遠征費を支援しましたが、全国大会で2連覇を果たした迫力ある演奏に、「被災に負けず自分達にできることを見つけ、連覇した音色は“うまい”だけではなく、非常にひびくものがありました」という感想も。


演奏後は、熊本県益城町の子どもたちによる発表です!今回は、小学5年生、6年生、中学1年生の4名が熊本から思いを伝えたいとやってきました。
「僕は地震が起きた直後、すぐには状況を把握できなかった。なぜかというと急に経験したことのない様な揺れにおそわれて頭が真っ白になったから」(小5)と震災時のこと。また、「自分のことしか考えなかった私が、周りの人のためにコミュニケーションを取れるようになったり、町のために活動できるようになった。今は、以前よりも、復興に関心をもつようになった」(小6)と、子どもたちが地域の復興に向けたまちづくりに参加する中での変化も語られました。





続いて、4名の子どもたち一人ひとりが、東京近郊の参加者に伝えたいメッセージを「防災」「情報」「『もしも』」「子どもの意見」という4つのキーワードにして披露!




最後は4名全員で「東京でもし明日地震が起きたらどうしますか?急に地震が起きてもいいように、普段から、防災について考えていますか?子どもたちも災害が起こった時にできることがあります。だからこそ、子どもの意見を聴いたり、子どもにも情報を教えてほしいです」と、力いっぱい訴えた子どもたち。


参加者からは、「(子どもたちが)自分の力で何か行動を起こそうとしている姿に心を打たれた」「他人事としてではなく、自分事として考えることを子どもから教えてもらった」という感想が上がりました。


改めて、当日発表してくださった子どもたち、登壇者のみなさま、ありがとうございました。


詳しい当日の発表内容は、引き続き、報告していきます。熊本地震を風化させないためにも、ぜひ熊本からの声に耳を傾けてみてください。また、これからも熊本の子どもたちのために活動していくセーブ・ザ・チルドレンへのご協力、よろしくお願いいたします。


(報告:東京事務所 田代光恵)


 

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