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日本/国内災害
(公開日:2020.12.24)

【2020年7月豪雨緊急・復興支援】福岡県大牟田市の放課後等デイサービス施設へ備品支援

 
2020年7月の記録的大雨によって、日本各地で河川の氾濫や浸水などの被害が発生し、福岡県では大牟田市を中心に甚大な被害が報告されました。セーブ・ザ・チルドレンは、地域で支援活動を行っている団体などと連携して現地の情報を収集し、被災した子どもたちへ必要な支援を届けるため継続して活動を行っています。
 


大牟田市内にある放課後等デイサービス施設では、今年7月の豪雨による影響で、2階建てのうち1階部分が浸水し、建物だけでなく机や椅子など使用していた備品の多くが使えなくなってしまいました。被害を受けた建物を修繕している間、子どもたちは別の施設を利用していました。子どもたちが、再び安心した生活を送るためには、愛着のある元の施設の一刻も早い再開が必要でしたが、公的支援だけでは迅速に対応することが難しい状況でした。




 
そこで、大牟田市内で同様の浸水被害を受けた保育園へ支援活動を行っていたセーブ・ザ・チルドレンに、放課後等デイサービス施設から支援の要請がありました。

放課後等デイサービスの再開に必要な備品の多くが流出・浸水して利用できなくなったため、セーブ・ザ・チルドレンでは、学習用の机や椅子、電子ピアノ、身長体重計、子ども用ロッカー、図鑑類、医務用ベッド、体温計、手指用消毒液の支援を行いました。

同施設の職員からは「本当にいろいろ提供していただき、ありがとうございます。利用児童皆さんの喜ぶ姿が浮かんできます」との声をいただきました。

当初は被害を受けた施設の修繕工事の関係から、今年中に放課後等デイサービスを再開することは難しいと言われていましたが、11月末に工事が無事に終わり、12月上旬から子どもたちが施設の利用を再開することができました。私たちが支援した机やイスなどの備品もさっそく活用されています。
 




 

今回のような自然災害により、学校や保育施設、放課後等デイサービスなどが被害を受けた場合、子どもが再び安心して学び、生活できる環境を取り戻すために公的支援制度があります。しかし、補填金額だけでは足りなかったり、支援時期が遅かったり、制度の周知などが十分でないなど課題があります。

私たちは、災害の影響を受けた子どもたちが少しでも早く日常生活を取り戻すことができるよう、こうした制度の不足点を補完するような形で支援活動を行っていますが、今後より良い制度となるよう、子どもや地域の声を聴きながら、改善のために国や行政へ働きかけを進めていきたいと思っています。

7月豪雨緊急支援活動については、団体ウェブサイトやSNSなどでも報告しています。

【2020年7月豪雨緊急・復興支援】「子どものための心理的応急処置」オンライン研修
【2020年7月豪雨緊急・復興支援】福岡県大牟田市の保育園へ備品支援
【2020年7月豪雨緊急・復興支援】熊本県人吉市の小中学生へ体操服支援
【2020年7月豪雨緊急・復興支援】熊本県八代市の小中学生へ制服支援
【2020年7月豪雨緊急・復興支援】熊本県八代市の保育園へエアコン設置支援
【2020年7月豪雨緊急・復興支援】熊本県のこども園へ保育用備品の支援
【2020年7月豪雨緊急支援】子ども用衣類や女性用品を支援 熊本県芦北町ほか
【2020年7月豪雨緊急支援】小中学生460人へ体操服の支援開始 熊本県人吉市
【2020年7月豪雨緊急支援】被災した子どものニーズに寄り添った支援

*新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、東京から被災地への緊急支援対応チームの派遣は検討しておらず、発災直後から地域の連携団体を通して緊急支援を行っています。

 

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