日本/国内災害(公開日:2021.04.26)
【シリーズ第3回:みんなで考えよう!しぜんさいがいとぼうさい】しぜんさいがいが おきたときの ひなんに そなえて じゅんびしておこう
前回は、大雨や台風による自然災害が起きたとき、どうやって自分の身を守れるのかについてみんなに紹介しました。今回は、大雨や台風などによる自然災害が起きたとき、避難が必要な場合に備えて私たちが事前にできることや、避難所で安心して過ごすための準備について紹介します。
《避難や避難所での生活に備えた準備》
大雨や台風が近づいて、避難が必要なとき、すぐに安全な場所に避難できるよう事前の準備が大切です。みんなは、「ハザードマップ」を知っていますか。「ハザードマップ」には、みんなが住んでいる地域や学校の周りで大雨や台風などといった自然災害が起きたときに、たとえば、どの場所が、どのくらいの深さまで水につかってしまう危険があるかや、避難できる場所がどこにあるのか、などの情報が地図上にまとめられています。自分の家や学校の周りだけでなく、みんながいつも使っている遊び場や通っている道が災害のときに安全かどうかも、「ハザードマップ」で確認できます。
2018年に西日本豪雨を経験した子どもからは 「いつ、どんなことがおこるかわからないからきちんと準備をしておくことが大切。もしものときがあったときのために、ひなんする場所をきちんと話しておく。」という声がありました。
ぜひ、普段から「ハザードマップ」を使って、自分の家や学校の周りはどのような危険があるのか調べたり、自然災害が起きたときに、避難する場所までの道を確認しておいてください。
そして、避難するときに持っていく「非常用持ち出し袋」を自分で準備しておくことも大切です。避難所では、遊んだり勉強したりするための文房具やおもちゃ、場所などがないこともあります。避難所に行くときには、食べ物や飲み物、着替えなど日常で使うものと一緒に、ぬいぐるみやトランプ、文房具など、小さめの遊び道具や本、漫画、いつも使っている毛布なども持っていくと、避難所でも安心して過ごすことができます。2011年の東日本大震災で避難生活を経験した人からは「避難所ではみんな忙しく、退屈なときにトランプで遊んだ」という声がありました。
《まとめ》
普段から非常用持ち出し袋を準備したり、自然災害のことを調べておくことは、自然災害が起きたときに自分の身を自分で守ることにつながります。みんなが、周りの大人や友だちにも声をかけて、一緒に「ハザードマップ」を確認したり、必要な備えを考えてみましょう。災害への備えは自分ひとりだけでなく、子どもも、大人も、みんなで考え、準備することが大切です。
《大雨や台風による自然災害のこと、備えが分かるサイト》
セーブ・ザ・チルドレン“子どもにやさしい非常用持ち出し袋チェックリスト”:https://www.savechildren.or.jp/news/publications/download/hijoyoumochidashibukuro_list.pdf
セーブ・ザ・チルドレン、NPO法人プラス・アーツ“とっさのひとこど”:http://plus-arts.net/wp-content/uploads/2018/08/all.pdf
国土交通省“ハザードマップポータルサイト”:http://disaportal.gsi.go.jp/
総務省省庁“こどもぼうさいe-land":https://www.fdma.go.jp/relocation/e-college/flash/eland/eland/intro.html
国土交通省“小学生向け動画「洪水から身を守るには」”:https://www.youtube.com/watch?time_continue=1095&v=5x85RPtBTJc&feature=emb_logo
国土交通省“洪水から身を守るには〜命を守るための3つのポイント〜”:https://www.mlit.go.jp/river/bousai/education/movie/pdf/pamphlet.pdf
※このブログは2021年4月に作成しました。
防災に関する最新の情報は内閣府のホームページをごらんください。