日本/国内災害(公開日:2020.09.17)
【2020年7月豪雨緊急・復興支援】熊本県八代市の小中学生へ制服支援
2020年7月の記録的大雨によって、日本各地で河川の氾濫や浸水などの被害が発生しました。セーブ・ザ・チルドレンは、特に甚大な被害が報告されている熊本県を中心に発災直後から地域の団体などと連携し、被災した子どもたちへの緊急支援活動を行っています。
熊本県八代市は、小中学校の校舎など建物への大きな被害はなかったものの、一部の小中学校では通学路が寸断され通学ができなくなり、市内にある代替施設を利用して学校を再開しました。この地域の小中学校の子どもたちは、制服を着て通学していましたが、豪雨により多くの世帯が被災し、制服も流されました。子どもたちの中には、避難生活のため自宅に戻ることができず、制服をすぐに着ることができない子どももいました。
八代市の学校関係者は、すぐにでも子どもたちの制服を準備して学びの環境を整えたいと思っていました。しかし、ほかの災害対応もあり、早くに制服の準備をすることが難しい状況にあったため、市からセーブ・ザ・チルドレンへ支援の要請がありました。
私たちは、夏季休暇が終わり、2学期が始まる前までに制服を必要とするすべての小中学生へ支援できるよう調整や準備をし、2学期開始までに制服を届けることができました。
制服を受け取った子どもたちからは、「せいふくありがとうございました。みんなと同じかっこうで学校にかよえてうれしいです」、「私は水害にあいながらも学校はどうすればいいかなと不安な気持ちでしたが、安心して、学校に登校することができました。学校では、しっかりと勉強をしていきたいと思いました」といった声が寄せられました。
また、保護者からも「制服を着て、学校に行く子どもたちの姿は少しだけ日常を思い出させてくれました。まだまだ今までの日常とは異なり、とまどうことが多いですが、少しずつ前に進んでいこうと思います」、「泥の中から次々と掘り出される制服を泣くに泣けない思いでぐっとこらえながら“命があってよかったね”と子どもに声をかけながら災害ゴミの中へ放らなければならなかった時のことは今でも忘れられません。こうした温かい支援のひとつひとつが今を生きる希望でもあります。子どもに安心をありがとうございます」との声がありました。
災害によって制服など日常生活で使用していたものを失った喪失感は、子どもに大きな影響を与えます。しかし、災害により失った学用品を公的支援制度ですぐに支援することが難しい現状もあります。
私たちが、今回のように制服を支援することは、モノが戻ることに加えて子どもやその保護者の精神的な安定にもつながっています。物心ともに今までの日常に少しでも早く戻ることができるように、セーブ・ザ・チルドレンは引き続き必要な支援を被災地へ届けていきます。
7月豪雨緊急支援活動については、団体ウェブサイトやSNSなどでも報告しています。
●【2020年7月豪雨緊急・復興支援】熊本県八代市内保育園へのエアコン設置支援
●【2020年7月豪雨緊急・復興支援】熊本県のこども園へ保育用備品の支援
●【2020年7月豪雨緊急支援】子ども用衣類や女性用品を支援 熊本県芦北町ほか
●【2020年7月豪雨緊急支援】小中学生460人へ体操服の支援開始 熊本県人吉市
●【2020年7月豪雨緊急支援】被災した子どものニーズに寄り添った支援
*新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、東京から被災地への緊急支援対応チームの派遣は検討しておらず、地域の連携団体を通して緊急支援を行っています。
熊本県八代市は、小中学校の校舎など建物への大きな被害はなかったものの、一部の小中学校では通学路が寸断され通学ができなくなり、市内にある代替施設を利用して学校を再開しました。この地域の小中学校の子どもたちは、制服を着て通学していましたが、豪雨により多くの世帯が被災し、制服も流されました。子どもたちの中には、避難生活のため自宅に戻ることができず、制服をすぐに着ることができない子どももいました。
八代市の学校関係者は、すぐにでも子どもたちの制服を準備して学びの環境を整えたいと思っていました。しかし、ほかの災害対応もあり、早くに制服の準備をすることが難しい状況にあったため、市からセーブ・ザ・チルドレンへ支援の要請がありました。
私たちは、夏季休暇が終わり、2学期が始まる前までに制服を必要とするすべての小中学生へ支援できるよう調整や準備をし、2学期開始までに制服を届けることができました。
制服を受け取った子どもたちからは、「せいふくありがとうございました。みんなと同じかっこうで学校にかよえてうれしいです」、「私は水害にあいながらも学校はどうすればいいかなと不安な気持ちでしたが、安心して、学校に登校することができました。学校では、しっかりと勉強をしていきたいと思いました」といった声が寄せられました。
また、保護者からも「制服を着て、学校に行く子どもたちの姿は少しだけ日常を思い出させてくれました。まだまだ今までの日常とは異なり、とまどうことが多いですが、少しずつ前に進んでいこうと思います」、「泥の中から次々と掘り出される制服を泣くに泣けない思いでぐっとこらえながら“命があってよかったね”と子どもに声をかけながら災害ゴミの中へ放らなければならなかった時のことは今でも忘れられません。こうした温かい支援のひとつひとつが今を生きる希望でもあります。子どもに安心をありがとうございます」との声がありました。
災害によって制服など日常生活で使用していたものを失った喪失感は、子どもに大きな影響を与えます。しかし、災害により失った学用品を公的支援制度ですぐに支援することが難しい現状もあります。
私たちが、今回のように制服を支援することは、モノが戻ることに加えて子どもやその保護者の精神的な安定にもつながっています。物心ともに今までの日常に少しでも早く戻ることができるように、セーブ・ザ・チルドレンは引き続き必要な支援を被災地へ届けていきます。
7月豪雨緊急支援活動については、団体ウェブサイトやSNSなどでも報告しています。
●【2020年7月豪雨緊急・復興支援】熊本県八代市内保育園へのエアコン設置支援
●【2020年7月豪雨緊急・復興支援】熊本県のこども園へ保育用備品の支援
●【2020年7月豪雨緊急支援】子ども用衣類や女性用品を支援 熊本県芦北町ほか
●【2020年7月豪雨緊急支援】小中学生460人へ体操服の支援開始 熊本県人吉市
●【2020年7月豪雨緊急支援】被災した子どものニーズに寄り添った支援
*新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、東京から被災地への緊急支援対応チームの派遣は検討しておらず、地域の連携団体を通して緊急支援を行っています。