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日本/国内災害
(公開日:2024.05.30)

「子どもは前日から楽しみにしていた」能登町で屋外での子どもの遊び場を実施しました:能登半島緊急子ども支援

 
セーブ・ザ・チルドレンは、4月28日と5月5日の2日間、災害時の遊び場支援で連携している一般社団法人プレーワーカーズや地域で活動に協力してくれている方々とともに、能登町の公園で「子どもの遊び場」を実施しました。2日間の合計で、未就学の子どもから中学生まで、のべ102 人の子どもたちと64 人の保護者が思い思いに外遊びを楽しみました。
今回の遊び場の実施は、事前に能登町と会場管理者の協力を得ており、教育委員会を通じて町内の全小中学校・こども園などの子どもたちに案内をしました。学校で配られたチラシの情報を見て事前申し込みをして参加した子ども・保護者もいれば、当日その場で申し込んで参加した子もいました。



 

最初はどんな遊びができるのか、様子をうかがっていた子どもたちもいましたが、けん玉や皿回し、ボールや風船、ピンポンゲーム、シャボン玉、それぞれがやりたいことを見つけると、手に取って遊び始めていました。

子どもたちに人気だった遊びは、段ボールソリでの芝生滑りでした。「今日一番楽しかったのは、芝滑り!」と話す子もいるほど、たくさんの子どもたちが大きな公園にある坂を利用して何度も繰り返し滑っていました。
 



また、端材を使った工作も人気で、集中してのこぎりを使ったり、とんかちで釘を打ち込んだりする様子がありました。

帰り際には、「木でヘアアイロンつくったよ!」、「剣をつくった。もっとやりたい」など自分で作った作品を、うれしそうに受け付けで見せてくれる子どもたちもいました。
 




おやつタイムには、焚き火でマシュマロ焼きを楽しみました。自分好みの焼き加減に挑戦する子どもや、焼いたマシュマロを友だちや保護者にふるまっている子どもの中には、スタッフに「マシュマロ大好き!食べる?」と見せてくれる子どももいました。
 




今回は保護者も多く参加しましたが、親子で一緒に工作や段ボール芝生滑りに挑戦し、子どもたちが思い思いに遊んでいる様子を眺めながら保護者同士の会話を楽しんでいる様子が見られました。

小学生の子どもが初めて工作をした保護者は、最初心配そうに見ていましたが、子どもが真剣な様子で工夫しながらのこぎりを扱っているのを見て、子どもがやりたいことを尊重するように様子を見守っていました。

参加した子どもたちの保護者からは、
「子どもは前日から楽しみにしていた。当日の朝も早く行く、絶対に4時まで遊ぶ!と張り切っていた」
「震災前から遊ぶ場所が少なかったが、ますますなくなった。本当にこういう場があって助かる」
「(外遊びから帰った夕飯は)いつもと何ら変わりない食事だったのですが、『今日のご飯、めっちゃおいしかった!』と。やっぱり、しっかり体を動かして遊ぶって大事なんだなと痛感しました。夜は想像に容易く、ぐっすり寝てしまいました。」
などの声を聞くことができました。

大人が手を貸しすぎず、子どもたちが主体性を発揮し、思いきり遊ぶことができる場は、子どもたちとその保護者にとって、何物にも代えがたい、自分らしくいられる居場所となったようです。

特に震災によって子どもたちが安心して過ごせる場所や時間が無くなった今、その機会を保障することの重要性が改めて感じられました。

今回の能登町の遊び場では、能登町教育委員会の協力や、町内で子ども支援に関わる関係者や高校生ボランティアの協力を得ながら実施しました。引き続きセーブ・ザ・チルドレンは、行政や地域の方々と連携しながら子どもたちの支援を続けていきます。

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