日本/国内災害(公開日:2021.05.31)
【シリーズ第4回:みんなで考えよう!しぜんさいがいとぼうさい】しぜんさいがいが おきてしまった後の 生活を考えて、ふだんから じゅんびしておこう!
前回は、自然災害が起きたとき、自分の身を守る方法や避難について、それから避難所生活のための準備について紹介しました。今回は、自然災害が起きた後、少しでも困らないための身近な準備について、過去に自然災害を経験したことのある子どもの声とともに、紹介していきます。
《災害発生時、食べ物や飲み物、水、電気はどうなるの?》
自然災害が起きると、水道管や水を管理する施設が壊れたり、電柱が倒れたりして、家の水道から水が出なくなったり、部屋の電気がつかなくなることがあります。2019年の台風15号で被害を受けた千葉県では、約2週間も水が出ない地域がありました。
みなさんの家では、災害が起きた時に困らないために、非常用の食べ物や飲み水、明かりなどを準備していますか?家の人と一緒に、次のことを確認してみてください。
★食べ物と飲み水は家族の人数×最低3日分を用意していますか?
「物資を買いに行くとき、どこの店にも水、食べ物はなかった」
これは実際に2018年の西日本豪雨を経験した子どもの声です。
皆さんの家では、災害が起きたときに備え、非常用の食べ物を準備していますか?いざというときに非常用の食べ物の賞味期限が切れていて食べられないということがないように、確認しておきましょう。賞味期限が近くなったら、普段の食事で食べきり、すぐ補充しておくと安心です。
★停電してしまった時に備えて、懐中電灯やランタン(照明器具)などを準備していますか?
懐中電灯やランタンを準備するだけではなく、家族みんなが分かりやすい場所に置いてあるか確認したり、普段の生活で、少しだけ電気を消して、ランタンなどの光で過ごしてみてましょう。
非常用の食べ物も明かりも普段の生活の中で使ってみることが大切です。
《忘れないで、自分の身の回りの大切なもの》
大雨や台風による自然災害では、家の中に水が入ってきて、家に置いてある自分の大切なものや、学校で使う勉強道具などが流されてしまうこともあります。2018年に西日本豪雨の影響を受けた地域では、リコーダーや絵具セットが流されてしまった子どもや、2020年の7月豪雨では家に置いていた制服や体操服などが流された子がいました。大雨が降るかもしれないときは、自分の大切なものや普段使っているものなどを、早めに家の上の階やなるべく高いところに移動させておきましょう。大雨による災害を経験した子どもからは「ソファーの上では意味がなかったから、とりあえず2 階に全部上げとったらよかった。エアコンのちょっと下くらいまで水が来ていたので。」という声もありました。
《まとめ》
自然災害が起きた時に備えて、まず自分の身を守る行動を考え、自分の身の回りで必要な物を準備しておくことが大切です。そして、災害が起きた時にあわてないよう、普段の生活の中で避難する道を実際に歩いたり、大切な物を移動する練習をしたり、準備したものを使ってみてください。
何を準備していいか分からない人は、こちらの情報も参考にしてください。
《参考情報》
大田区ホームページ“子ども向け「防災ハンドブック」”
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/chiiki/bousai/pamphlet/bousai-hand-book_for_kodomo.files/kodomomukeP16-20.pdf東京都防災ホームページ“キッズ向け防災”https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/bousai/1000033/1000494.html
埼玉県ホームページ“小学生向けイツモ防災教材”https://www.pref.saitama.lg.jp/a0401/syougakusei.html
内閣府防災“くまモン特別講座!くまでもわかる!?「地震への備え」(手話、字幕入り)”https://youtu.be/eW_TbHrQLJM
※このブログは2021年5月に作成しました。
防災に関する最新の情報は内閣府のホームページをごらんください。