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日本/国内災害
(公開日:2019.10.18)

台風19号 福島県内で初動調査を実施−初動調査1日目(10/17)

 
セーブ・ザ・チルドレンは、台風19号による子ども支援のニーズを把握するために、17日、福島県福島市といわき市で初動調査を行いました。


福島市では、子ども支援の関連団体や県庁を訪問。県内各地の被災状況を把握するとともに、子どもたちへ支援を開始することになった場合、どのように地域の団体と連携できるか可能性を検討しました。


いわき市では、行政や放課後児童クラブ、児童養護施設、避難所を訪問したほか、断水が続く状況で、保育の再開を懸念している放課後児童クラブに対し、給水タンクを提供しました。子どもたちが手を洗うために活用される予定です。


また、いわき市内の避難所で、子どもや保護者に対して聞き取りを実施し、現状や課題を聞き取りました。幼稚園児と小学生の子どもがいる父親は、「片づけをしなければいけないが、学校や幼稚園も再開しておらず子どもたちが過ごすところがないので、片づけのところまで一緒に行っている。子どもたちもストレスがたまっているのか夜泣きをするようになった」と話しました。


中学1年の男子は、「今日から学校が再開して友だちに会えてちょっと安心した。今避難所で気になることは勉強」。高校1年の女子と物資を届けに来ていたその友人親子は、「被災している間も友だちとSNSを使ってやり取りをしていて安心だった。これから高校が再開したときに通学路が変わっていつもより時間が長くなるのが心配」と話しました。

また、小学生と中学生の4人の子どもがいる母親は、「子どもが使うものもほとんど浸水してしまった。中学生の制服はクリーニングに出したが、学校に関わるものなどできるだけもとに戻してあげたい。中学3年の子どもは受験生だが、勉強道具や問題集がないことも気がかり」と話しました。さらに、「子どもたちも片づけに連れて行くが、車の中で待っているような状態で遊べず、爪をかむなどストレスがたまってきている。避難所では大人に対しての配慮はなされていると思うが、子どもに対してはまだ十分ではないと思う。物資の中にも子ども用の文房具などがあればよいし、子どもたちが遊べるような空間もほしい」といった声が上がりました。


避難生活が続き、学校などが完全に再開していない中で、子ども向けの物資や子どもの居場所の必要性や、断水の影響によるニーズなどを確認することができました。10月18日も調査を続け、できるだけ早く子どもたちのための支援活動を展開していきます。
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