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日本/国内災害
(公開日:2021.08.24)

【災害時の子どもの居場所支援事業の学び】災害時、子どもが安心できるスペースや居場所づくりの準備・運営のために(2)

 
セーブ・ザ・チルドレンは、国内外の緊急支援の現場で、子どもが安全・安心に過ごせる居場所「こどもひろば※」の開設と運営を行ってきました。
 


その知見をもとに、NPO災害時こどものこころと居場所サポートや、国際NGOプラン・インターナショナル・ジャパン、ワールド・ビジョン・ジャパンと協働で、災害時の子どもの居場所づくりの普及を目指した「災害時の子どもの居場所(CFS)協議会」(CFS協議会)を立ち上げ、その活動の一環として「実践に基づくCFSの学び集」を作成しました。



CFS協議会では、大規模災害が発生した際、地域の子ども支援者や団体が実際に子どもの居場所をつくるときに準備や運営面で確認すべきポイントをまとめた「緊急時子どもの居場所支援事業運営チェックリスト:準備編&実施篇」を作成しました。

また、今回作成した「実践に基づく災害時の子どもの居場所の学び集」は、セーブ・ザ・チルドレンを含め、過去の災害において実際に子どもの居場所を実践した団体からの聞き取りをもとに、準備・運営・終了時それぞれの段階において、子どもへの対応や行政・他団体との連携など効率的・効果的な活動をするための学びをまとめています。

加えて、取り組むべき課題についても記載しており、今後も子どもの居場所の実践をもとに、情報をアップデートしていく予定です。

災害の程度や地域の状況により異なる点はありますが、上記チェックリストとともに、いざ災害が起こったときに、影響を受けた子どもの日常性の回復と心身の健全な発達を支えるための居場所づくりの準備や運営に役立ててください。

■「実践に基づく災害時の子どもの居場所の学び集」のダウンロードはこちら

近年、風水害の頻発による被害の広範囲化が進み、災害時の緊急支援活動は、行政や関係団体との連携が欠かせません。セーブ・ザ・チルドレンでは引き続き、CFS協議会とともに災害時の子どもの居場所支援事業に関する情報を広く提供し、緊急時でも子どもに適切な支援を届けることができるよう、団体間のネットワーク構築と強化に努めていきます。

※英語では、「こどもひろば」を、Child-Friendly Spacesといいます。そのため海外の人道支援の現場では、「こどもひろば」のことを、「CFS」とすることが多いです。日本国内でもさまざまな子ども・子育て支援団体が被災地などでこの名称を使用した活動を行っています。「子どもにやさしい空間」や「こどもひろば」、「キッズスペース」など呼び名はさまざまですが、活動の目的はほぼ同じとされています。

 

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