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日本/国内災害
(公開日:2022.04.26)

【休眠預金等活用法に基づく新型コロナウイルス対応緊急支援助成】実行団体「はまどおり大学」を訪問しました

 
セーブ・ザ・チルドレンは、休眠預金等活用法に基づくJANPIA(一般財団法人日本民間公益活動連携機構)による新型コロナウイルス対応緊急支援助成の資金分配団体として、全国で子ども支援を行うNPOなど17の実行団体に202010月から20221月まで助成を実施していました。
 
2022413日に、実行団体の1つである福島県の「はまどおり大学」を訪問し、事業の現場を見学したり、担当者と本事業の振り返りを行いました。

(事業実施場所の1つである「U.And舎(ゆーあんどしゃ)」正面)


 
【事業概要】
団体名:はまどおり大学
事業名:コロナの影響を受けた障がい児の支援
事業期間:202010月〜20221
事業地:福島県
活動内容:親・子どもに向けた人権教育、親・子どもに対するカウンセリングサポート、サポーターの人材育成。

【事業実施場所の様子】


はまどおり大学は2017年に設立された任意団体で、普段は子育て、生き方、多様性、まちづくり、虐待やいじめなど、さまざまなテーマでの勉強会や講座、対話やワークショップなどを行っています。今回、新型コロナウイルス感染症下において、障害のある子どもたちが特に影響を受けていることから、202010月より、障害のある子どもやその保護者向けの人権講座やフォーラム、カウンセリングの実施、それに対応するスタッフの育成などを休眠預金事業として行ってきました。

今回、事業終了後の振り返りのタイミングでまん延防止等重点措置が解除されていたこともあり、訪問が実現しました。


(カウンセリングルームの様子)

助成事業で整備したカウンセリングルームは、木製の家具や壁で統一されており、カウンセリングにきた大人も子どももリラックスして話ができる環境が整っています。


【「はまどおり大学」スタッフの声】
担当スタッフからは、今回の助成事業、特にカウンセリング事業を通じて、障害の特性や困っている子ども、保護者の存在などがより分かるようになったと、成果の報告がありました。同時に、民間だけでそれらに対応していくことは困難であることも分かったため、市に提言書を提出したりするなど、行政と連携して活動していくために、助成終了後も取り組んでいるとの報告も受けました。

 また、今回の助成事業で、「子どものセーフガーディング研修(※)」などを受けたことにより、子どもに対応するスタッフの意識にも変化があったことを実感する一方、時間が経つと忘れがちな部分もあるため、継続して意識できるよう、仕組みとして取り入れ、取り組んでいく必要があるなどの今後の課題も見えてきました。


(※子どもにとって安心・安全な組織・事業づくりに関する研修。詳細はこちらをご確認ください)


(カウンセリングルームに張られた子どものセーフガーディングのための行動規範)


新型コロナウイルス対応緊急支援助成事業は、20221月末で全17の実行団体が事業終了しましたが、セーブ・ザ・チルドレンは、本事業を通して見えた子どもを取り巻く課題や必要な支援について、今後も広く社会に伝え、政策提言などにつなげていきます。

 


休眠預金等活用法に基づく新型コロナウイルス対応緊急支援助成の事業概要や、実行団体一覧、活動報告は以下をご覧ください。
「新型コロナウイルス対応緊急支援助成〜社会的脆弱性の高い子どもの支援強化事業〜」
特設サイトはこちら

(報告:国内事業部助成事業担当 鳥塚早葵)

JANPIA及び休眠預金等活用法について>


「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」(休眠預金等活用法)は2016年に成立した法律で、この法律に基づき、10年以上取引のない預金等(休眠預金等)を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する制度が2019年度より始まりました。JANPIA(一般財団法人日本民間公益活動連携機構)は休眠預金等活用法に基く指定活用団体として、休眠預金を活用した民間公益活動の促進を目的として設立された団体です。金融機関に預けられた休眠預金は、預金保険機構から指定活用団体へ交付され、そこから資金分配団体へ、更に資金分配団体から実行団体へと助成されます。
詳細はJANPIAHPをご覧ください。https://www.janpia.or.jp/kyumin/






 

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