日本/国内災害(公開日:2024.04.25)
【珠洲市で春休み中の小学生一日保育を児童健全育成推進財団と連携してサポート:能登半島地震緊急子ども支援】
セーブ・ザ・チルドレンは、3月23日から4月4日までの春休み期間中、一般財団法人児童健全育成推進財団と連携し、珠洲市の小学生を対象とした一日保育への専門的人材のサポートを行いました。
石川県珠洲市では、これまで、教育委員会が春休みの午前中に小学生を対象にした放課後子ども教室を開設し、別途一日保育も小学生向けに実施していました。しかし、能登半島地震により、地域で活動する支援員も影響を受け、震災前のように春休み中に放課後子ども教室と一日保育を運営することが困難な状況になりました。
そのため、珠洲市では春休み期間中の放課後子ども教室を行わず、市内の公共施設1ヶ所での一日保育を実施する方向となりました。しかし、それでも人員が限られていることもあり、珠洲市教育委員会から、春休み前の放課後子ども教室のサポート と同様、セーブ・ザ・チルドレンのアドバイザーでもある金沢大学の鈴木瞬准教授を通じて専門的人材によるサポートの要請がありました。
そこで、セーブ・ザ・チルドレンは、児童館や放課後児童クラブの活動や運営を支援している一般財団法人児童健全育成推進財団(育成財団)と連携し、日頃から子どもたちと接している児童館や放課後児童クラブの職員など専門的人材をボランティアとして全国から募集し、珠洲市の一日保育の活動場所まで送迎することで、人的なサポートを行いました。
地震の影響により今までの施設が使えないため、珠洲市内の公共施設にある1室と限られたスペースを一日保育用にレイアウトし、必要な備品の準備も教育委員会や鈴木准教授とともに整えました。活動期間中は、午前と午後で入れ替わる形で、常時、珠洲市の支援員3人ほどが関わり、午後は京都府・三重県・岐阜県・東京都・茨城県から参加したボランティア2人から3人がサポートに入り、1日20人から30人程度の子どもたちと一緒に遊んだり、勉強したりしました。4月からは新1年生も加わったことで、春休み中の活動でのべ260人ほどの子どもの利用がありました。
活動に参加したボランティアからは、子どもたちが体を動かして遊びたいという気持ちを強く感じ、走らないだるまさんの1日、歩いて行う色鬼など走らなくても体を動かすことのできる遊びを取り入れたところ、楽しかったようで、「また、やりたい!」と子どもからリクエストがあったとの報告もありました。
また、他のボランティアからは、工作で厚紙と輪ゴムを使って、跳ねて動くパッチンガエルを作ったところ、「これ、持って帰っていい?」と気に入った様子で、子ども同士で「せーの」と掛け声に合わせて、何度も繰り返し飛ばしては笑い、遊ぶ姿があったとのことです。
災害の影響により今までと同じではないものの、限られた物、場所でも、その中でできることをサポートすることで、子どもたちは元の日常に近い形で生活することができます。
また、今回、セーブ・ザ・チルドレンが育成財団と連携して一日保育のための専門的人材サポートを行ったことで、災害の影響を受けた地域の支援員にとっても、県外の子ども支援者との交流や、支援員それぞれの時間を持つことに少しでもつながったと思います。
セーブ・ザ・チルドレンは今後も、被災した地域の現状を丁寧に聴きとりながら、地域の子ども・子育て支援者を支え、子どもたちの日常性を回復するために必要な支援を行っていきます。
石川県珠洲市では、これまで、教育委員会が春休みの午前中に小学生を対象にした放課後子ども教室を開設し、別途一日保育も小学生向けに実施していました。しかし、能登半島地震により、地域で活動する支援員も影響を受け、震災前のように春休み中に放課後子ども教室と一日保育を運営することが困難な状況になりました。
そのため、珠洲市では春休み期間中の放課後子ども教室を行わず、市内の公共施設1ヶ所での一日保育を実施する方向となりました。しかし、それでも人員が限られていることもあり、珠洲市教育委員会から、春休み前の放課後子ども教室のサポート と同様、セーブ・ザ・チルドレンのアドバイザーでもある金沢大学の鈴木瞬准教授を通じて専門的人材によるサポートの要請がありました。
そこで、セーブ・ザ・チルドレンは、児童館や放課後児童クラブの活動や運営を支援している一般財団法人児童健全育成推進財団(育成財団)と連携し、日頃から子どもたちと接している児童館や放課後児童クラブの職員など専門的人材をボランティアとして全国から募集し、珠洲市の一日保育の活動場所まで送迎することで、人的なサポートを行いました。
地震の影響により今までの施設が使えないため、珠洲市内の公共施設にある1室と限られたスペースを一日保育用にレイアウトし、必要な備品の準備も教育委員会や鈴木准教授とともに整えました。活動期間中は、午前と午後で入れ替わる形で、常時、珠洲市の支援員3人ほどが関わり、午後は京都府・三重県・岐阜県・東京都・茨城県から参加したボランティア2人から3人がサポートに入り、1日20人から30人程度の子どもたちと一緒に遊んだり、勉強したりしました。4月からは新1年生も加わったことで、春休み中の活動でのべ260人ほどの子どもの利用がありました。
活動に参加したボランティアからは、子どもたちが体を動かして遊びたいという気持ちを強く感じ、走らないだるまさんの1日、歩いて行う色鬼など走らなくても体を動かすことのできる遊びを取り入れたところ、楽しかったようで、「また、やりたい!」と子どもからリクエストがあったとの報告もありました。
また、他のボランティアからは、工作で厚紙と輪ゴムを使って、跳ねて動くパッチンガエルを作ったところ、「これ、持って帰っていい?」と気に入った様子で、子ども同士で「せーの」と掛け声に合わせて、何度も繰り返し飛ばしては笑い、遊ぶ姿があったとのことです。
災害の影響により今までと同じではないものの、限られた物、場所でも、その中でできることをサポートすることで、子どもたちは元の日常に近い形で生活することができます。
また、今回、セーブ・ザ・チルドレンが育成財団と連携して一日保育のための専門的人材サポートを行ったことで、災害の影響を受けた地域の支援員にとっても、県外の子ども支援者との交流や、支援員それぞれの時間を持つことに少しでもつながったと思います。
セーブ・ザ・チルドレンは今後も、被災した地域の現状を丁寧に聴きとりながら、地域の子ども・子育て支援者を支え、子どもたちの日常性を回復するために必要な支援を行っていきます。
------------------------------------------
子どもたちや保護者の声、活動、ご寄付の方法はこちら