トップページ > スタッフブログ > 日本/国内災害 > 【シリーズ第5回:みんなで考えよう!しぜんさいがいとぼうさい】しぜんさいがいが おきた時の ひなん生活に そなえて、ひなんじょでの すごし方や できることを 考えてみよう!

日本/国内災害
(公開日:2021.08.02)

【シリーズ第5回:みんなで考えよう!しぜんさいがいとぼうさい】しぜんさいがいが おきた時の ひなん生活に そなえて、ひなんじょでの すごし方や できることを 考えてみよう!

 

4回は、災害(さいがい)()きた後の生活を考えた準備(じゅんび)について紹介(しょうかい)しました。

今回は、避難所(ひなんじょ)での()ごし方や子どもができることなどについて、実際(じっさい)避難所(ひなんじょ)での生活を経験(けいけん)した子どもの声とともに、紹介(しょうかい)していきます。

避難所ひなんじょってなに?》

自然(しぜん)災害(さいがい)きて、自分のんでいる家やそのまわりが危険きけんになった時、避難所ひなんじょなどでごさなければいけないことがあります。避難所ひなんじょは、大きな災害さいがいきた時に、危険きけんがなくなるまで一時的いちじてきごす場所ばしょです。学校の体育館たいいくかんなど、それぞれの市町村があらかじめ避難所ひなんじょを決めているので、事前じぜんに自分の家の近くの避難所ひなんじょ調しらべておきましょう。

 


避難所(ひなんじょ)での子どもの(あそ)び場》

避難所(ひなんじょ)には、子どもが少しでも安心(あんしん)して()ごせるように、「キッズスペース」という子どもの(あそ)び場をつくる努力(どりょく)をしてくださいと、国がそれぞれの市区(しく)町村(ちょうそん)()難所(なんじょ)運営(うんえい)する大人に伝えています(くわしく知りたい場合(ばあい)は「避難所(ひなんじょ)運営(うんえい)ガイドライン」の43ページを見てください)。しかし、残念(ざんねん)ながら(かなら)()難所(なんじょ)に子どもの(あそ)び場がつくられるわけではありません。避難所(ひなんじょ)によっては、子どもが(あそ)んだり、勉強(べんきょう)する場所(ばしょ)がないこともあります。もし避難所(ひなんじょ)に子どもの(あそ)場所(ばしょ)などがない場合(ばあい)は、家の人や避難所(ひなんじょ)運営(うんえい)している大人の人に相談(そうだん)することから(はじ)めてみてください。セーブ・ザ・チルドレンでも、これまで災害(さいがい)が起きた時には、「こどもひろば」という、避難所(ひなんじょ)で子どもが(あそ)んだり、勉強(べんきょう)したりできる場所(ばしょ)をつくったことがありました。

大きな災害(さいがい)()こる前に、避難所(ひなんじょ)(あそ)ぶ場所をつくることをみんなで考えることもできると思います。避難所(ひなんじょ)では、さまざまな年齢(ねんれい)の子どもが一緒(いっしょ)に生活するかもしれません。みんなが(あそ)ぶには、どんな(あそ)道具(どうぐ)必要(ひつよう)で、どんな(あそ)びがいいのか、考えてみるのもよいかもしれません。2018年の西日本(にしにほん)豪雨(ごうう)の後避難所(ひなんじょ)一時的(いちじてき)に生活をした子どもからは「避難所(ひなんじょ)にいる小さい子たちと(あそ)んだり、ボランティアの人が仲良く(なかよく)してくれたから手伝(てつだ)いをしました(あそ)んだ子は5 人から7 人。保育(ほいく)(えん)くらいの子。同級生(どうきゅうせい)(あそ)んでたら来て一緒(いっしょ)(あそ)ぼって言われたから、トランプとかしました。ほかにはブロックとか、漫画(まんが)、ボールがありました。(小学6年生)」という声がありました。

 


避難所(ひなんじょ)でみなさんができること》

避難所(ひなんじょ)にはもちろん子どもだけでなく、大人やお年寄(としよ)りなどたくさんの人と一緒(いっしょ)に生活することになります。避難所(ひなんじょ)にいるみなさんが、お(たが)いに気持(きも)ちよく()ごすために、子どもも、大人も、お年寄(としよ)りも、それぞれみんなができることをやって、協力(きょうりょく)し合ったり、声をかけあうことが大切です。

過去(かこ)避難所(ひなんじょ)で生活した経験(けいけん)がある子どもは、(つぎ)のように言っています。

避難所(ひなんじょ)っていったら、大人ばっかりがやってる(かん)じだけど、子どもでも手伝(てつだ)えることがある。ボランティアの人の手伝(てつだ)いや、小さい子と(あそ)ぶこと。(小学6年生)」(2018西日本(にしにほん)豪雨(ごうう)時に子どもたちが()たした役割(やくわり)より)

「私は学校が避難所(ひなんじょ)だったんですけど、そこで掃除(そうじ)をしたり、あとは物資(ぶっし)(はこ)ばれてきたんでそれを(くば)たりとかですね。(中学3年生)」(2011東日本(ひがしにほん)大震災(だいしんさい)に中高生が()たした役割(やくわり)より)

 


《まとめ》

もし、みなさんが避難所(ひなんじょ)一時的(いちじてき)に生活することになった場合(ばあい)、そのなかで不安(ふあん)なことや気になることがあれば、家族(かぞく)(まわ)りの信頼(しんらい)できる大人に相談(そうだん)してみてください。避難所(ひなんじょ)は、みんなが生活する場です。子どもも、大人も、お年寄(としよ)りも、みんなで力を合わせて、少しでも安心(あんしん)して()ごせる避難所(ひなんじょ)をつくっていくことが大切です。新型コロナウイルスの影響(えいきょう)もあり、それぞれのまちが、もともと()めている避難所(ひなんじょ)以外(いがい)場所(ばしょ)避難(ひなん)することもあるかもしれません。次回は、在宅(ざいたく)避難(ひなん)や親せきの家などへ避難(ひなん)するケース、新型コロナウイルス感染症が流行(りゅうこう)するなかで注意(ちゅうい)したい点や備え(そなえ)などをお伝えします。

 


避難所(ひなんじょ)の生活や()ごし方が分かるサイト》

NHKfor school被災者(ひさいしゃ)に学ぶ 避難(ひなん)生活(せいかつ)が長引くとき | 学ぼうBOSAI | NHK for School”: https://www2.nhk.or.jp/school/movie/bangumi.cgi?das_id=D0005180179_00000

・コドモネクスト“児童館(じどうかん)職員(しょくいん)提案(ていあん)、「3(みつ)」に配慮(はいりょ)した(あそ)”:https://kodomo-next.jp/articles/5679bb283984

・セーブ・ザ・チルドレン“【シリーズ第4回:みんなで考えよう!しぜんさいがいとぼうさい】しぜんさいがいが おきてしまった後の 生活を考えて、ふだんから じゅんびしておこう!”:https://www.savechildren.or.jp/scjcms/sc_activity.php?d=3586

・セーブ・ザ・チルドレン、NPO法人プラス・アーツ“とっさのひとこと”:plus-arts.net/wp-content/uploads/2018/08/all.pdf

内閣府(ないかくふ)避難所(ひなんじょ)運営(うんえい)ガイドライン”:http://www.bousai.go.jp/taisaku/hinanjo/pdf/1604hinanjo_guideline.pdf

・セーブ・ザ・チルドレン“こどもひろば”: https://youtu.be/dGYADvT-W0w

・セーブ・ザ・チルドレン“災害時に子どもたちが果たした役割の記録〜2018年西日本豪雨の経験から〜”:https://www.savechildren.or.jp/news/publications/download/yakuwari2020.pdf  

・セーブ・ザ・チルドレン“震災後しんさいごに中高生がたした役割やくわりの記録プロジェクト”:yakuwari2013.pdf (savechildren.or.jp) 

※このブログは2021年8月に作成さくせいました。

防災ぼうさいかんする最新さいしん情報じょうほう内閣府ないかくふのホームページをごらんください。

https://www.bousai.go.jp/



 

あなたのご支援が子どもたちの未来を支えます

もっと見る

月々1500円から、自分に合った金額で子どもの支援ができます。
定期的に年次報告書や会報誌をお送りしています。

1回から無理なくご支援いただけます。

PAGE TOP