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日本/国内災害
(公開日:2020.12.14)

台風19号緊急支援 宮城県丸森町で町内全小学校の校外学習支援

 
セーブ・ザ・チルドレンは、2019年に発生した台風19号で被害を受けた宮城県丸森町で、町内の小学校が校外学習などで使用する際の移動用車両のチャーターを支援しました。


丸森町内の小学校では、校外学習などのために町が所有するバスを無料で利用していました。しかし、台風19号の被害により、町のバスは、徒歩が難しい悪路の送迎用などに需要が高まったほか、バスの運転手も災害復旧・復興の作業に追われ、これまでのように校外学習でバスを無料で使用することが難しくなってしまいました。

小学校の校外学習継続には、移動用のバスが不可欠でしたが、町がその費用を負担することが厳しく、丸森町教育委員会からセーブ・ザ・チルドレンに支援の要請がありました。その要請を受けて、私たちは丸森町町内の小学校8校の校外学習や課外活動の支援を行いました。


台風19号の発生から1年以上経ちましたが、丸森町内ではいまだ、損傷した町役場から小学校への道路の修復工事が完了していないなど、災害の爪痕が残っています。さらに、今年は新型コロナウイルス感染症の流行も重なり、同町内の小学校の行事にもさまざまな影響が生じました。小学校の校外学習も延期や行先の変更を余儀なくされましたが、感染症対策をしっかり行った上で、無事に実施することができました。


校外学習に参加した小学校の先生や子どもからの感想を一部ご紹介します。
※感想は、原文から抜粋し、文意が変わらない範囲で編集しています。


・この1学期はいろいろな行事がなくなってしまいました。(中略)今回の遠足は,新型コロナウイルスのえいきょうで行けないところもありましたが,動物園やバスの運転手さんが消毒などいろいろなことをしてくれたり、セーブ・ザ・チルドレンがバス代を出してくれたりしたおかげで行くことができました。早く、新型コロナウイルスが終息して普段の生活にもどっていくといいと思います。(参加した子ども)


・東日本台風被害で町のバスを活用することができなくなり、今回の支援を受けて町内・外へタクシーやバスで出かけることができ、体験や学習を深めることができました。また貸切バスを全校で活用していくことで公共交通機関を使わずに実施することができ、新型コロナウイルス感染症対策にもなりました。(小学校の先生)




自然災害や感染症流行などは、子どもたちから多くを奪います。セーブ・ザ・チルドレンは、厳しい状況下にいる子どもの安全な生活や学び、遊び、そしてさまざまな体験の機会が守られるよう、今後も活動していきます。


(報告:国内事業部 法橋華子)

 

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