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日本/国内災害
(公開日:2019.08.30)

【西日本豪雨 復興支援】岡山県倉敷市で「子ども実験教室」を開催しました

 
2018年7月に発生した西日本豪雨災害は、岡山県倉敷市は真備町をはじめ、大きな被害をもたらしました。セーブ・ザ・チルドレンは、発災直後から、岡山県倉敷市を中心に緊急・復興支援活動を展開し、子どもの権利の視点からニーズに沿った支援を行ってきました。



今年7月で災害発生から1年が経過しましたが、同町では、現在も、市の施設や仮設小学校の校舎の一部を利用して児童館や放課後児童クラブ(学童保育)が運営されているなど、被災前と異なる環境で過ごしている子どもたちもいます。

 セーブ・ザ・チルドレンは、子どもたちが環境に左右されずに、多様な遊びや学びの機会を得られよう夏休み期間中の83日と8日に、真備町にある児童館と学童保育で、「子ども実験教室」を開催しました。

ビタミンCが一番多く含まれている食品は?
83日は、児童館で2つのワークショップを開催しました。この児童館は、被災前は独立した建物で、運動場もありましたが、現在は市の施設の一部を利用して運営されています。

1部のワークショップ「かしこくたべよう」には14人の子どもたちが参加し、試験管を前にゴーグルをつけて真剣に実験に取り組みました。

 
ヨウ素がビタミンCとくっつくと色が消えるという性質を利用し、生のレモン、生のオレンジ、市販のオレンジジュース、市販のレモン調味料の4種類をヨウ素溶液の入った試験管に垂らして、どれに一番ビタミンCが含まれているかを調べる実験をしました。

 
また、キュウリ、ぶどう、じゃがいも、パプリカ、オレンジ、ラディッシュ、リンゴ、レモンに試験紙を押し付けて、色の変わり具合でどれに最もビタミンCが含まれているかなども調べました。(さて、どれに一番ビタミンCが多く含まれていたでしょうか?



2部のワークショップ「カラフルなチョウをつくってみよう」と「ペンの色のヒミツをさぐろう」には、23人の子どもたちが参加しました。

紫キャベツで色付けをしたチョウやコウモリの形の紙に、レモン水(酸性)や石鹸水(アルカリ性)で水色やピンクの模様をつけたり、フェルトペンで色を付けた「ろ紙」に水を吸い込ませ、「ペーパークロマトグラフィー」の手法を使ってペンに含まれる色を分離する体験をしました。

「汚れた水が、透明な水になった!」
88日には、2ヶ所の学童保育で「子ども実験教室」を開催しました。この2つの学童保育は、豪雨により建物が完全に浸水したため、現在、仮設小学校の校舎の一部を利用して運営されています。

 
1ヶ所目の学童保育では、27人の子どもたちが、「カラフルなチョウをつくってみよう」&「ペンの色のヒミツをさぐろう」のワークショップに参加しました。

 2ヶ所目の学童保育では、51人の子どもたちが参加し、ワークショップ「汚れた水をきれいにしよう」に挑戦しました。紙くずや砂、石鹸、インクなどを入れて汚した水を、茶こし、ろ紙、そしてミョウバンと活性炭を使ってろ過し、化学の力で浄化する実験です。 最後の工程で水が透明になった瞬間、子どもたちから大きな歓声があがりました。



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日間の化学実験教室の先生役は、今回のイベントを共同で開催したドイツの総合化学メーカーBASFの社員ボランティアの方たちでした。普段は、日本各地でさまざまな研究開発や営業に携わっている十数人が参加し、子どもたちの自主性を尊重し、見守りながら、分かりやすく化学について教えていました。

どの会場でも、子どもたちが、真剣な表情で集中して実験に取り組んでいました。子どもたちからは、「
化学はとても難しくて苦手だったけど楽しさとおもしろさを知れました!」「きょうははじめてじっけんをしたらたのしかったです。くろい水がきれいな水にかわったのがすごかった」「じっけんおもしろかったです。またきてください」といった感想が聞かれました。()




(
)子どもたちの感想は、原文より抜粋して記載しています。



 

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