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日本/国内災害
(公開日:2021.06.01)

緊急時子どもの居場所支援事業運営チェックリストが完成:〜災害時、子どもが安心できるスペースや居場所づくりの準備・運営のために〜

 
自然災害などの緊急時、避難所などに子どもが安心して遊び、学べるスペースをつくることは、災害の影響を受けた子どもの日常性の回復と心身の健全な発達を支えるために重要です。セーブ・ザ・チルドレンは、国内外の緊急支援の現場で、子どもが安全で安心して過ごせる居場所「こどもひろば※」の開設と運営を行ってきました。

 

東日本大震災以降、日本国内でもさまざまな子ども・子育て支援団体が被災地でこの活動を行っているほか、内閣府の避難所運営ガイドラインでも「キッズスペース(子供の遊び場)の設置を検討する」(内閣府「避難所運営ガイドライン」P43)と明示されています。

セーブ・ザ・チルドレンは、過去の災害支援活動の中で、「避難所に子どもの居場所をつくる際に、何を準備したらいいか」、「運営で気を付けることを簡潔に確認できる資料はあるか」などと聞かれることがありました。そこで、私たちは他の子ども・子育て支援団体と協働し、「緊急時子どもの居場所支援事業運営チェックリスト:準備編&実施篇」を作成しました。

このチェックリストは、「子どもにやさしい空間ガイドブック」(日本ユニセフ協会/災害時こころの情報支援センター発行)を参考に要点をまとめたもので、災害発生時に子ども支援者・団体が実際に子どもの居場所をつくる際に準備や運営面で確認すべきポイントをチェックリストにしています。また、新型コロナウイルス感染症拡大下の避難所などで子どもの居場所をつくる際に留意する点についても盛り込んでいます。

災害はいつ・どこで起こるか分かりませんが、その備えをしておくことで、被害を軽減し、いざという時に、活動をより効果的に行うことができます。ぜひ、「緊急時の子ども居場所支援事業運営チェックリスト:準備編&実施篇」をご覧いただき、みなさんの地域の災害対応の準備や運営に役立ててください。

■ダウンロードはこちら

また、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、NPO災害時こどものこころと居場所サポート、国際NGOプラン・インターナショナル・ジャパンとワールド・ビジョン・ジャパンと協働で、災害時の子どもの居場所づくり普及を目指して「災害時の子どもの居場所(CFS)協議会」(通称、CFS協議会)を立ち上げました。

災害対応の準備段階から、避難所などでの子どもの居場所やスペースづくりに取り組むことができるよう、災害時の団体間連携を促進するための啓発活動を行っていきます。

CFS協議会では、「緊急時の子ども居場所支援事業運営チェックリスト:準備編&実施篇」作成のほか、過去の災害支援活動の中で子どもの居場所づくりを実践した団体の教訓や好事例もまとめています。これらをまとめた冊子が完成次第、セーブ・ザ・チルドレンのホームページでも紹介していきます。

※「こどもひろば」は、海外の人道支援の現場では、Child-Friendly Spacesを略して「CFS」と呼ぶことが多いです。日本国内でもさまざまな子ども・子育て支援団体が被災地などでこの活動を行っています。「子どもにやさしい空間」や「こどもひろば」、「キッズスペース」など呼び名はさまざまですが、活動の目的はほぼ同じとされています。

 

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