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日本/国内災害
(公開日:2024.05.21)

子どもたちに食べる楽しさを 保育園・こども園での給食の補食支援:能登半島地震緊急子ども支援

 
セーブ・ザ・チルドレンは、能登半島地震で被害を受けた穴水町、能登町、珠洲市の小中学校・保育園・こども園に対して2月上旬から4月下旬までの期間、給食の補食支援  を行いました。4月15日に、支援した珠洲市、能登町の保育園とこども園を訪れ、実際の給食の様子を見て、子どもたちや職員の方から話を聞いてきましたので、報告します。



支援を開始した当時、能登半島の市や町の一部地域では、断水が解消され、水が使えるようになり、学校や幼保・こども園でも給食の再開が進んでいるところが増えてきている状況でした。

その一方で、支援を行った複数の園では、断水や下水の復旧が遅れたり、それまで給食の食材を調達していた地元のお店も被災していて通常通りの食材を用意することが難しかったこともあり、給食の提供に制約がありました。 

各子ども関係施設では限られた状況の中でも工夫して給食の提供を再開していましたが 、震災によって、子どもたちの栄養面への影響や、友だちや先生と食事を通じた楽しさを味わう経験を十分に得られていない状況がありました。

訪問した能登町のこども園の職員は、
「補食支援のおかげで、子どもたちが食事の楽しみを持つことができました。」
とうれしそうに話してくれました。  

地域のパン屋や食品業者が再開したことで、そこからオリジナルのパンを発注したり、入学や進級を祝うデザートを用意したりすることができ、子どもたちも、担当の先生も楽しみながら食事の準備を進めることができた様子が伺えました。

そうした特別メニューを満開の桜の木の下で花見をしながら楽しんで食べたという当時の様子も聞くことができ、補食支援を通じた子どもたちの多様な体験の機会を確保にもつながったように感じました。



また、珠洲市の別の保育園には、ちょうど昼食の時間に訪問しました。当日はセーブ・ザ・チルドレンから支援した牛丼がメニューでした。

子どもたちは、「牛丼好き〜」、「牛丼おいしい」と言いながら楽しそうに食べ、完食した子どもたちが、きれいなお皿を見せてくれました。



今回訪問した先の子どもや職員からの話を聞き、震災後に十分な給食環境が整わない中でも、補食の支援を通して、子どもの成長に必要な栄養を補えたこと、また食事の楽しみや食を通じた体験の創出につながることで、子どもたちの日常性を回復するためのサポートができたと実感しました。

私たちは今後も、被災した地域の現状に寄り添い、子どもたちの育つ権利が尊重されるよう、必要な支援を行っていきます。


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