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日本/国内災害
(公開日:2020.10.26)

【2020年7月豪雨緊急・復興支援】福岡県大牟田市の保育園へ備品支援

 
2020年7月の記録的大雨によって、日本各地で河川の氾濫や浸水などの被害が発生し、福岡県では大牟田市を中心に甚大な被害が報告されました。セーブ・ザ・チルドレンは、地域で支援活動を行っている団体などと連携して現地の情報を収集し、被災した子どもたちへ必要な支援を届けるため活動を行っています。


 
大牟田市内のある保育園は、豪雨により園舎が床上まで浸水し、水が引いた後も床板が反り返っている状態でした。また、子どもや保育士が使用していた絵本や備品なども浸水したため、すべて廃棄しなければなりませんでした。しかし、そうした状況であっても、保育園に子どもを預ける必要がある保護者のために、いち早く保育を再開しなければならず、市内にある代替施設を利用し、十分とは言い難い環境の中、再開しました。






床上浸水した園舎での保育再開には、被害を受けた建物の修繕工事に加え、水につかった保育備品を再度購入する必要がありました。しかし、公的支援だけで対応することは難しく、セーブ・ザ・チルドレンへ支援の要請がありました。

園舎での保育再開に必要な備品は多岐にわたり、すべてをセーブ・ザ・チルドレンだけで対応することが難しかったため、他の支援団体にも情報をつなげ、協力・連携して支援を行いました。セーブ・ザ・チルドレンは、園児の給食再開に欠かせない食器洗浄機を支援することになり、園舎の工事とあわせて給食室に設置することにしました。

園舎の工事は、工事業者が市内で被災した別の建物の解体や修繕工事で多忙であったため時間を要しましたが、9月末に無事完了しました。10月初めには、食器洗浄機なども搬入され、子どもたちは代替施設から元の園舎に引っ越しできることになりました。

給食担当の職員からは「以前と同じように給食が再開できてうれしい」といった声や、先生からも「おいしいと言って楽しそうにパクパク給食を食べている子どもたちを見ると、やっと日常が戻ってきたという感じがします」といった声が寄せられました。


 
7月豪雨の発災から約3ヶ月が過ぎ、被災地ではようやく被害を受けた建物の修繕を終えたところもあれば、いまだ災害の影響が大きく残ったままの地域もあります。災害発生から時間が経過し、被災地の状況があまり報道されない一方で、現地では依然厳しい状況が続いています。これから本格的に復旧・復興が進む中で新たなニーズが出てくる場合もあります。被災地の子どもたちが少しでも早く日常に戻れるよう、今後もセーブ・ザ・チルドレンは必要な支援を届けていきます。


7月豪雨緊急支援活動については、団体ウェブサイトやSNSなどでも報告しています。

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 【2020年7月豪雨緊急支援】小中学生460人へ体操服の支援開始 熊本県人吉市
 【2020年7月豪雨緊急支援】被災した子どものニーズに寄り添った支援

*新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、東京から被災地への緊急支援対応チームの派遣は検討しておらず、地域の連携団体を通して緊急支援を行っています。

 

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