日本/国内災害(公開日:2024.02.16)
「久しぶりにこんなに笑った」輪島市でこどもひろば開催【能登半島地震 緊急子ども支援】
2月10日と11日、セーブ・ザ・チルドレンは、石川県輪島市内にある避難所で、避難所の担当者や災害時の遊び場支援で連携している一般社団法人プレーワーカーズなどとともに「こどもひろば」を実施しました。年長(5歳)から中学生(14歳)まで、2日間でのべ16人の子どもたちが参加しました。
この避難所では、もともと避難所の中にチャイルドスペースが設けられていましたが、担当するボランティアの人数が限られており、一緒に遊ぶスタッフが必要という避難所担当者の要望を受け、週末に開催しました。
「こどもひろば」は、子どもたちが安心・安全に遊んだり、自分自身の時間を過ごしたりできる場で、子どもが難しい状況や問題を自分の力で対処していくサポートへもつながります。
「こどもひろば」での過ごし方はさまざまです。
10日、きょうだい一緒に保護者と参加した子どもたちは、チャイルドスペースにあったハンモックでゆったり過ごしたり、お絵描き、シールなどで遊び、後半はフラフープ投げ、ボール入れなど別の遊びをしたり、他の子どもたちと交流したりしていました。
また、ある子どもたちは、ミサンガやビーズアクセサリー作り、折り紙で遊び、前半は他の遊びも気になっているようでしたが、後半は黙々と集中してミサンガを何本も編み込んでいました。
スタッフとボードゲームで遊んでいた子どもは、ルールが分からないスタッフに遊び方を説明してくれました。教えながらゲームを進め、勝利すると、とてもうれしそうでした。
どの子どもたちも遊びに熱中して、予定時間を超過しても遊んでいました。
11日は、保護者にも確認したうえで、おやつの時間を設けました。子どもたちから前日にリクエストがあったグミやチョコ、おせんべいを用意し、遊びに夢中になっていた子どもたちもいったん手を止めて、おいしそうに食べていました。
活動の前には余震が発生し、「地震怖い」と不安そうな子どももいましたが、好きなキャラクターのマスキングテープを見せると落ち着いた様子でした。
年長から中学生まで、異年齢の子どもたちが集まってカードゲームを楽しむ姿もあり、子どもたち同士が交流を深める時間にもなりました。
「こどもひろば」が終わると、子どもたちからは「楽しかった」、「絵をかきまくった!」、「今日久しぶりにこんなに笑った」と満足そうな感想がありました。
保護者からは「子どもが遊んでいる間に、家の片付けができてありがたかった」といった声がありました。
災害の影響を受けた子どもたちはさまざまなストレスを抱えている中、そうした感情を表出したり、共有することができないことがあります。
セーブ・ザ・チルドレンは引き続き、子どもたちが安心・安全な環境の中で、自分の思いや感情を表現できる場をつくっていきます。
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