日本/国内災害(公開日:2021.01.21)
「命や人間として生きるための尊厳まで守ってもらえた」―1,181世帯に、ひとり親家庭応援ボックス冬の緊急追加支援を実施しました―
セーブ・ザ・チルドレンは年の瀬も押し迫る2020年12月中旬、新型コロナウイルス感染症緊急支援の一環で、ひとり親家庭1,181世帯へ、食料品や衛生用品などをセットにした「ひとり親家庭応援ボックス」を届けました。
昨年11月頃から新型コロナウイルス感染症の感染者は急速に増加し、経済状況をみても回復傾向になく、より一層厳しさを増していました。また、同年5月と6月に実施した「ひとり親応援ボックス」の利用者に対して、セーブ・ザ・チルドレンが8月から9月にかけて実施したアンケートでは、回答世帯(223世帯)の約75%の世帯で収入が減少したままであり、全体の約1割の世帯では、「現在、収入がゼロ」であると回答していました。
このアンケート結果と、年末までの社会経済状況から、セーブ・ザ・チルドレンは、ひとり親家庭の家計状況はなお厳しい状態にある、あるいは、さらに悪化していると考えました。そこで、できるだけ速やかに支援を届ける必要があると感じ、5月と6月に実施した「ひとり親家庭応援ボックス」を通じてつながった家庭に対して、冬の緊急追加支援を決定しました。
そして、この応援ボックスを受け取った方から多くの感想が寄せられたので、その一部をご紹介します。
※紹介する声や写真は了承を得て掲載しています。また、原文から一部を抜粋し、文意が変わらない範囲で編集しています。
今回寄せられた感想で印象的だったのは、「命」への言及があったことです。「命が救われた」、「命が守られた」と、食料品の提供によって生存そのものを支えられたと実感している家庭の声がありました。こうした声から、新型コロナウイルス感染症による影響の深刻さ、切迫した状況を改めて感じています。
また、「年末年始を穏やかに迎えられる」、「今年はお餅をいっぱい食べさせてあげられる」、「クリスマスだけでなく無事に年越しができると安堵してしまい、泣きました」という感想もありました。年末年始はクリスマスやお正月など子どもたちが楽しみにしているいろいろな行事がありますが、経済状況によってはそれをかなえることが難しい家庭もあります。今回のボックスは、そうした不安や心配を和らげる役割も果たしたのかもしれません。
この他にも、「私は一人じゃない、心強く感じました」「食品だけではなく安心と希望も届けてもらった」といった感想もありました。食料品の提供のみならず、ひとり親家庭のみなさんを応援する団体や個人がいる、というメッセージを伝えることにもなったのではないかと思います。
今回の提供にあたっては、セーブ・ザ・チルドレンが作成した「子どものための心理的応急措置」や0歳から18歳までの子どもと関わる人のためのサイト「おやこのミカタ」の情報提供も行いました。
また、スタッフをはじめ今回の応援ボックス提供に関わったさまざまな関係者を気づかう多くの声も寄せられました。そのような声をかけていただいたことで、スタッフも励まされました。
本応援ボックス実施に際しては、各家庭へのアンケート調査も行いました。集計がまとまり次第、ひとり親家庭の経済状況や必要とする支援についてご報告します。
※「ひとり親家庭応援ボックス」は皆さまからのご寄付および企業各社からのご支援により実施しました。
(報告:東京事務所 田代光恵)
昨年11月頃から新型コロナウイルス感染症の感染者は急速に増加し、経済状況をみても回復傾向になく、より一層厳しさを増していました。また、同年5月と6月に実施した「ひとり親応援ボックス」の利用者に対して、セーブ・ザ・チルドレンが8月から9月にかけて実施したアンケートでは、回答世帯(223世帯)の約75%の世帯で収入が減少したままであり、全体の約1割の世帯では、「現在、収入がゼロ」であると回答していました。
このアンケート結果と、年末までの社会経済状況から、セーブ・ザ・チルドレンは、ひとり親家庭の家計状況はなお厳しい状態にある、あるいは、さらに悪化していると考えました。そこで、できるだけ速やかに支援を届ける必要があると感じ、5月と6月に実施した「ひとり親家庭応援ボックス」を通じてつながった家庭に対して、冬の緊急追加支援を決定しました。
そして、この応援ボックスを受け取った方から多くの感想が寄せられたので、その一部をご紹介します。
※紹介する声や写真は了承を得て掲載しています。また、原文から一部を抜粋し、文意が変わらない範囲で編集しています。
今回寄せられた感想で印象的だったのは、「命」への言及があったことです。「命が救われた」、「命が守られた」と、食料品の提供によって生存そのものを支えられたと実感している家庭の声がありました。こうした声から、新型コロナウイルス感染症による影響の深刻さ、切迫した状況を改めて感じています。
また、「年末年始を穏やかに迎えられる」、「今年はお餅をいっぱい食べさせてあげられる」、「クリスマスだけでなく無事に年越しができると安堵してしまい、泣きました」という感想もありました。年末年始はクリスマスやお正月など子どもたちが楽しみにしているいろいろな行事がありますが、経済状況によってはそれをかなえることが難しい家庭もあります。今回のボックスは、そうした不安や心配を和らげる役割も果たしたのかもしれません。
この他にも、「私は一人じゃない、心強く感じました」「食品だけではなく安心と希望も届けてもらった」といった感想もありました。食料品の提供のみならず、ひとり親家庭のみなさんを応援する団体や個人がいる、というメッセージを伝えることにもなったのではないかと思います。
今回の提供にあたっては、セーブ・ザ・チルドレンが作成した「子どものための心理的応急措置」や0歳から18歳までの子どもと関わる人のためのサイト「おやこのミカタ」の情報提供も行いました。
また、スタッフをはじめ今回の応援ボックス提供に関わったさまざまな関係者を気づかう多くの声も寄せられました。そのような声をかけていただいたことで、スタッフも励まされました。
本応援ボックス実施に際しては、各家庭へのアンケート調査も行いました。集計がまとまり次第、ひとり親家庭の経済状況や必要とする支援についてご報告します。
※「ひとり親家庭応援ボックス」は皆さまからのご寄付および企業各社からのご支援により実施しました。
(報告:東京事務所 田代光恵)