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日本/国内災害
(公開日:2019.10.26)

子どもたちの日常性回復のために―福島県いわき市で3回目の聞き取り調査を実施(10/24)

 
前日(10/23)の宮城県丸森町での聞き取り調査に続き、24日は、福島県いわき市で、同市で3回目となる調査を行いました。
福島県福島市10/17
福島県いわき市10/1710/18
宮城県丸森町10/1810/23


いわき市内で子どもの一時保育や居場所設置、物資支援の活動をしている2つの団体を所訪問し、被災家庭の様子などについて話を聞きました。浸水した地域では、いまだ再開のめどが立たない保育園もあります。

1ヶ所目の団体の職員は、「今回の台風で保護者は不安な気持ちのままで過ごしている。子どもたちの中にはお昼寝をしていないなど、我慢しているような様子も見られる。東日本大震災後8年たってようやく落ち着いてきたという感じがあったが、今後、長期的な支援を視野に入れて親子で気軽に来れる場所の増設や預かりの体制を整えていくことが必要だと思う」と話していました。


訪問先2ヶ所目での聞き取りの様子

2ヶ所目の団体の職員からは、「自分の子どもが通う小学校に、パジャマで登校してきた同級生がいたことを知って活動を始めた。子どもたちの居場所が不足していることが本当に懸念される。平日の放課後や週末の居場所も必要であるし、連休には、少しでも子どもたちがのびのびと過ごせる時間を作れるとよいと思う」と、子どもの居場所の重要性について話がありました。

セーブ・ザ・チルドレンでも、週末に子どもの居場所を確保できないか検討を重ねてきました。今回の聞き取り調査では、10月17日の初動調査1日目に行った避難所を再訪し、再度子どもや保護者のニーズの聞き取りをしました。

中学3年生の子どもがいる保護者からは、「小学生の弟たちがいて、受験生の子どもが1人で集中できる時間がない。小学生のそういう居場所(小学生が過ごせる場所)があれば弟たちにとっても遊べるし、受験生にとっても助かる」という声もあり、避難している子どもたちを対象とした「こどもひろば」の活動を10月26日(土)に実施することにしました。


また、この日は、いわき市教育委員会と、子どもたちが学校で使う物品(学用品)の支援についても協議しました。各学校や地域の取り組みなどもあり、制服や文房具などの学用品は必要とする子どもたちに行き渡りつつありますが、現時点では、体操服(小学生・中学生)が浸水したという声が届いているとのことでした。セーブ・ザ・チルドレンは、引き続き、いわき市教育委員会と協議しながら、体操服の支援を含む子どもたちの就学環境の回復に向けての支援に実施について調整を進めています。

 

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