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日本/子どもの貧困問題解決
(公開日:2025.10.09)

子ども給付金申請・利用世帯の声〜入学時の経済的負担への不安。そして国・社会に望むこと〜

 
セーブ・ザ・チルドレンは、新入学に関わる経済的負担を軽減するために、新中学1年生・新高校1年生を対象に「セーブ・ザ・チルドレン子ども給付金 〜新入学サポート2025〜」を実施しました。申請時アンケートや給付後に実施したアンケートでは、卒業・入学に必要な費用や生活上の不安、国・社会への要望について、さまざまな声が寄せられました。また、実際に給付金を受け取った世帯の声もご紹介します。


「セーブ・ザ・チルドレン子ども給付金 〜新入学サポート2025〜」実施結果はこちら



*自由記述は、原文のまま抜粋しています。ただし、明らかな誤字・脱字の修正、また個人情報保護の観点などから原文から一部を抜粋して文意が変わらない範囲で編集している場合があります。

【卒業・入学に必要な費用に関する不安の声】
●公立の中学校ですが、制服代、鞄や靴代等があまりにも高過ぎて悩んでいます。(長崎県・新中学1年生の母)
●制服代はだいたい分かっているが、物価高なのもあり、それ以外の支出がどれぐらい必要なのか不安です。(兵庫県・新中学1年生の母)

●まとまった金額が出ていく事にとても不安を感じます。揃えないといけないものが多すぎる様に感じます。また、一つ一つの金額も高いので、進学を素直に喜べない気持ちがあり、子供にも申し訳なく思っています。(東京都・新中学1年生の母)

【生活上の不安の声】
●障害児を抱えて、ひとり親で正社員で働く事が厳しく、パートでしか働けないため、常に将来に不安を感じます。(東京都・新中学1年生の母)

●物価高により、買い物するのも厳しいです。なんとか子供達に食べさせるため、財布の中を確認しながら、買い物をするので、辛い。正直疲れています。その上に高価な制服代の捻出も厳しい頭を抱えたくなります。(埼玉県・新中学1年生の母)

●持病があり障がいがある為なかなか働く事が出来ず、毎日が不安でなりません。日々生活するのもやっとなのに卒業、入学とどうしたらいいのかもうわかりません。(東京都・新中学1年生の母)

【国・社会へ伝えたいこと】
●学校費や中学校入学準備金の助成金制度はとてもありがたいですが、支払い前に支給されるように変わることを願います。(神奈川県・新中学1年生の母)

●制服や体操服、教科書、電子辞書など…入学のために購入しなければいけないものがたくさんあり、しかも全てが高額であるため頭を抱えています。また、高校からは給食が無くなることも頭が痛いです。全ての必要な物を無償化し、高校でも子供たちが勉学に集中するため、給食制度(無償)を作って欲しいです。(福岡県・新高校1年生の母)

●制服代が公教育と思えないほど高い。なんとかしてほしい。(大阪府・新中学1年生の母)

■給付金を利用した世帯から届いた声
「セーブ・ザ・チルドレン子ども給付金 〜新入学サポート2025〜」を利用して、子どもの入学準備のために制服など学用品を揃えることができたという声も多数寄せられています。

【子ども】本当に助かりました。制服がまずは買えるか?買わないと行けないものではあるけど、全部買える?と親には聞けず… 大丈夫かな?と不安でいっぱいでした。買えてよかったです。(新高1子ども)
【保護者】本当に助かりました。今、このアンケート時に子供の気持ちを聞いたら、申し訳なく感じました。そんなに不安にさせてたんだと…高校生活楽しんで欲しいです。(新高1の母)

【子ども】給付対象になったおかげで入学できました。ありがとうございました。頑張って勉強します。(新高1の子ども)
【保護者】入学に際し学校に支払わないといけないお金や、教科書代に利用させていただきました。給付金があったおかげで高校入学を諦めていた娘が入学できたこと嬉しく思います。ありがとうございました。(新高1の母)

【子ども】お金がかかるのを親に申し訳ないと思っていたので、ちょっとホッとしました。ありがとうございました。(新中1の子ども)
【保護者】娘は母がお金の工面に困っているのを知っていたので、気を遣って文房具なども遠慮するので、こちらでお金を助けていただけたから気を遣わないでいいんだよと伝えられてよかったです。感謝しています。(新中1の母)

【子ども】セーブザチルドレンの事を母から初めて聞き給付金のおかげで僕は助かりました。ありがとうございました(新高1の子ども)
【保護者】最初は経済的な理由でタブレットの購入は難しいと子どもに相談したりもしましたが給付金が決定になり子どもに伝えると安心したようでした。入学後、端末購入させてもらいました本当にありがとうございました。(新高1の母)



子どもの声では必要な制服・学用品が揃えられないかもしれない、経済的に進学をあきらめないとならないかもしれない、と不安を抱いている声が多数ありました。
同じく、保護者の声からも、喜ばしいはずの子どもの新入学時に、高額な制服代やどのくらい必要なのか想像のつかない学校用品の費用に不安を抱えている様子が伝わってきました。

セーブ・ザ・チルドレンは今後も、経済的に困難な状況にある子どもたちが周りの環境に左右されず、すこやかな成長や学びの機会が保障されるよう、行政・学校・地域関係者などと連携し、必要な支援を届ける活動を続けていきます。

(報告:国内事業部 磯田)

 

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