日本/子どもの貧困問題解決(公開日:2025.10.03)
【活動報告】物価高騰で厳しい状況に置かれる低所得子育て世帯向けの緊急支援の必要性を訴えました
セーブ・ザ・チルドレンは、子どもの貧困の解消に向けて、他団体と協働しながら政策提言活動を行っています。特に、2025年は、セーブ・ザ・チルドレンの調査 や、他団体による調査でも、2024年までと比べて子どもたちが十分に食べられていない切迫した状況が明らかになっています。
そこで、2025年8月6日には、経済的に困難な状況にある子育て世帯を支援する他団体(公益財団法人あすのば、認定NPO法人キッズドア、特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ)とともに、物価高騰に伴う低所得子育て世帯向けの緊急支援の必要性を訴える記者会見を行いました。

(記者会見の様子。右端がセーブ・ザ・チルドレン田代)
厚生労働省で行った記者会見では、災害級の酷暑と物価高騰が続いている夏休みに、子どもたちの命を守るための緊急の現金給付を支給することなどを政府に求めました。
要望書の内容はこちら
セーブ・ザ・チルドレンからは、2025年7月に公表した、「経済的に困難な子育て世帯の子ども 1.4 万人の食と生活の実態調査報告書」をもとに報告。調査に回答した7,856世帯のうち、約9割が「物価上昇による食費の値上がりにより、十分な食料を買うお金がない」と回答していること、高校生のアルバイト代で米を購入している世帯があることなど、子どもや保護者の非常に厳しい状況を伝えました。そして、この現状は子どもの生きる権利、育つ権利、十分な生活水準で暮らす権利を侵害していると述べ、政府による早急な緊急支援の必要性を訴えました。
この要望を受け、超党派の国会議員でつくる「子どもの貧困対策推進議員連盟」の緊急集会が8月8日に開かれました。議員連盟でも、早急な対応が必要であるとの認識がまとまり、議員連盟と4団体の連名で、低所得子育て世帯向けに緊急の現金給付を実施するよう政府に申し入れを行うこととなりました。

(子どもの貧困対策推進議員連盟で、現金給付の必要性などを訴えるセーブ・ザ・チルドレン田代)
同日午後には、議員連盟に所属する国会議員とセーブ・ザ・チルドレンを含む団体の代表者らで三原じゅん子内閣府特命担当大臣(こども政策)に面会し、申し入れを行いました。三原大臣からは、「みなさまからの切実な要望をしっかりと受け止めます。私から石破総理に直談判します 」といった発言がありました。

(三原大臣に要望書を渡す子どもの貧困対策推進議員連盟の国会議員と団体代表者。下段右から2番目がセーブ・ザ・チルドレン田代)
政府は、経済的に厳しい状況に置かれた子どもたちのために、具体的な対策を現在まで講じていません。前述の調査では、「夕飯の後に必ずお腹空いた、と言われて心苦しくなります。いつかもうお腹いっぱいで苦しい、と言うまで食べさせてあげたいです」という保護者の切実な声も寄せられており、子どもたちの健やかな発達や成長が強く危惧される状況です。
セーブ・ザ・チルドレンは政府に対し、経済的に困難な状況にある子育て世帯向けの現金給付の速やかな実施を求めつつ、食料支援や子育て世帯の生活実態の把握など、子どもの貧困解消に資する対策を迅速に講じるよう、引き続き訴えていきます。
セーブ・ザ・チルドレンは政策提言活動以外にも、子どもの貧困問題解決に向けさまざまな取り組みを行っています。活動の最新情報は随時こちらのページで更新しています。ご関心がある方はぜひご覧ください。
(報告:国内事業部 鳥塚)
そこで、2025年8月6日には、経済的に困難な状況にある子育て世帯を支援する他団体(公益財団法人あすのば、認定NPO法人キッズドア、特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ)とともに、物価高騰に伴う低所得子育て世帯向けの緊急支援の必要性を訴える記者会見を行いました。

(記者会見の様子。右端がセーブ・ザ・チルドレン田代)
厚生労働省で行った記者会見では、災害級の酷暑と物価高騰が続いている夏休みに、子どもたちの命を守るための緊急の現金給付を支給することなどを政府に求めました。
要望書の内容はこちら
セーブ・ザ・チルドレンからは、2025年7月に公表した、「経済的に困難な子育て世帯の子ども 1.4 万人の食と生活の実態調査報告書」をもとに報告。調査に回答した7,856世帯のうち、約9割が「物価上昇による食費の値上がりにより、十分な食料を買うお金がない」と回答していること、高校生のアルバイト代で米を購入している世帯があることなど、子どもや保護者の非常に厳しい状況を伝えました。そして、この現状は子どもの生きる権利、育つ権利、十分な生活水準で暮らす権利を侵害していると述べ、政府による早急な緊急支援の必要性を訴えました。
この要望を受け、超党派の国会議員でつくる「子どもの貧困対策推進議員連盟」の緊急集会が8月8日に開かれました。議員連盟でも、早急な対応が必要であるとの認識がまとまり、議員連盟と4団体の連名で、低所得子育て世帯向けに緊急の現金給付を実施するよう政府に申し入れを行うこととなりました。

(子どもの貧困対策推進議員連盟で、現金給付の必要性などを訴えるセーブ・ザ・チルドレン田代)
同日午後には、議員連盟に所属する国会議員とセーブ・ザ・チルドレンを含む団体の代表者らで三原じゅん子内閣府特命担当大臣(こども政策)に面会し、申し入れを行いました。三原大臣からは、「みなさまからの切実な要望をしっかりと受け止めます。私から石破総理に直談判します 」といった発言がありました。

(三原大臣に要望書を渡す子どもの貧困対策推進議員連盟の国会議員と団体代表者。下段右から2番目がセーブ・ザ・チルドレン田代)
政府は、経済的に厳しい状況に置かれた子どもたちのために、具体的な対策を現在まで講じていません。前述の調査では、「夕飯の後に必ずお腹空いた、と言われて心苦しくなります。いつかもうお腹いっぱいで苦しい、と言うまで食べさせてあげたいです」という保護者の切実な声も寄せられており、子どもたちの健やかな発達や成長が強く危惧される状況です。
セーブ・ザ・チルドレンは政府に対し、経済的に困難な状況にある子育て世帯向けの現金給付の速やかな実施を求めつつ、食料支援や子育て世帯の生活実態の把握など、子どもの貧困解消に資する対策を迅速に講じるよう、引き続き訴えていきます。
セーブ・ザ・チルドレンは政策提言活動以外にも、子どもの貧困問題解決に向けさまざまな取り組みを行っています。活動の最新情報は随時こちらのページで更新しています。ご関心がある方はぜひご覧ください。
(報告:国内事業部 鳥塚)



