日本/国内災害(公開日:2024.10.04)
子ども向け防災ワークショップをコンビニエンスストアと連携して開催
セーブ・ザ・チルドレンは、ファミリーマートと、9月の防災月間に合わせ、子ども向け防災ワークショップを取り入れた「ファミマこども食堂+セーブ・ザ・チルドレン」を9月14日に協働で開催しました。
セーブ・ザ・チルドレンは、国内外で自然災害が発生した際、いち早く支援を行い、子どもたちの日常性の回復をサポートする緊急・復興支援を展開しており、防災にも力を入れています。ファミリーマートは、店頭募金「夢の掛け橋募金」を通じてセーブ・ザ・チルドレンの活動を30年にわたり支援しています。
今回は、子どもたちとそのご家族に、楽しく防災について学び、防災意識を高めていただくことを目的に、企業とNGOそれぞれの強みを活かし、ファミリーマート店舗のイートインスペースを活用した「ファミマこども食堂」と連携した防災ワークショップを企画しました。
防災についてわかりやすく、子どもの視点を取り入れたワークショップ
当日は、地域の子どもとそのご家族をはじめ、19人が参加しました。
まずはじめに、セーブ・ザ・チルドレンのスタッフより、「非常用持ち出し袋」の重要性を説明、袋の中に何が入っているのかを、皆で一つずつ取り出しながら、確認をしました。続いて、ファミリーマートの売り場に移動し、持ち出し袋の中に「入っていたら良いと思うもの」を子どもたち自身に実際に選んでもらいました。
子どもたちがそれぞれ選んだものは・・・歯ブラシ、ペットボトル水、消毒液、ご飯パック、レトルトのおかゆ、お菓子、消臭剤、Tシャツなど。必要だと思った理由を尋ねると、「温めなくても食べられると思ったから」「洗濯ができなくて着替えが必要だから」などの声があがり、子どもたち自身が真剣に考えてくれたことがよく分かりました。
新聞紙の紙コップで飲んでみよう
紙コップは柔らかいため、少し飲みにくそうにしながらも、皆上手に、楽しそうに飲んでいました。
レジ打ちや飲料補充などのお仕事も体験!
防災ワークショップの後は、子どもたちがファミリーマートの店内で、レジ打ちや飲料補充などのお仕事体験も行いました。実際にレジに立って商品のバーコードを読み取ったり、バックヤードからペットボトル飲料を補充したり、子どもたちは興味津々で参加していました。最後に、店舗のイートインスペースで、皆で食事をしながら交流を楽しみました。
楽しい体験として印象に残る防災ワークショップに
今回、「非常用持ち出し袋」の中身を確認するという机上訓練だけでなく、その後に売り場に行って、足りないもの・必要なものを選ぶという体験と組み合わせたことで、実地訓練にもなりました。
子どもたちからは、「レジがたのしかった」「おともだちといっしょにごはんをたべたからたのしい」「ぼうさいワークショップがたのしかった!」といった声が寄せられました。
保護者の方からも、「レジ打ちや品出しなど、普段出来ないことを体験させていただいて、子どもたちもとても喜んでいました。防災ワークショップも、防災袋を見直すきっかけになり、子どもが防災に興味を持ってくれて良かったです。」といったコメントがありました。
ファミリーマートの従業員からは、「「ファミマこども食堂」だけでは成し得ないワークショップをコンテンツに付加することが出来、有用な機会であった」「防災ワークショップを楽しく学ぶと同時に防災への意識も高まった」といった声がありました。
レジ打ちや商品陳列などのお仕事体験と組み合わさったことで、「楽しい体験」として防災知識についても子どもたちの印象に残ったのではないかと感じるワークショップとなりました。
セーブ・ザ・チルドレンはこれからも生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現された世界を目指し、日本国内での活動の一環として、防災・緊急支援などに取り組んでいきます。
※ ワークショップで使用した子どもにやさしい非常用持ち出し袋のチェックリストや、その他災害への備えに役立つ情報を、セーブ・ザ・チルドレンのサイトにまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
(国内事業部 山田 心健)