日本/国内災害(公開日:2026.04.13)
【活動報告】子ども向け防災イベントで工作ワークショップを開催:文京区「ふみこむフェスタ」と三鷹市「Mitakaみんなの防災フェスタ」での取り組み
2026年2月から3月、セーブ・ザ・チルドレンは都内各地で開催されたイベントに参加し、子ども向けの防災ワークショップを実施しました。子どもたちが楽しみながら防災に触れられる機会となり、また地域で活動する団体との新たなつながりも生まれた取り組みとなりました。
2月28日には、より多くの方々に防災への取り組みを知ってもらいたいという思いから、文京区社会福祉協議会地域連携ステーションが主催する「ふみこむフェスタ」に初出展しました。ブースでは、災害時に役立つ簡単な紙工作を体験できるワークショップを開催しました。工作が完成した後には、作成した新聞紙スリッパを実際に履いて、ボコボコしたマットの上を歩く体験も行いました。子どもたちが楽しそうに作業に取り組む姿のほか、視覚障害のある参加者も、同行者と一緒に丁寧に作っている様子も見られました。また、マットの上を歩く体験では、スリッパを履いた足と履いていない足の感じ方が「全然違う!」と驚きながら、マットを往復される参加者もいました。
災害時の支援においては、日頃から地域で活動している団体との連携が欠かせません。今回のイベントを通して、文京区内で活動する学生団体やNPOなどさまざまな団体とつながることができたことは、今後の活動や緊急時の連携に向けて貴重な一歩となりました。
続いて3月20日には、NPO法人「Mitakaみんなの防災」が主催する「Mitakaみんなの防災フェスタ」に参加しました。三鷹中央防災公園を会場に、当日はセーブ・ザ・チルドレンのボランティアにも協力を得ながら「新聞紙で作るスリッパ」のワークショップを実施しました。新聞紙のため簡易的ではあるものの、地震で床に物が散乱した際の避難行動時に少しでも足を守り、避難所での生活では床面からの汚れや寒さから足を保護する効果があることを実際に体験してもらいながら紹介しました。
天候がすぐれない中でもイベントは多くの来場者で賑わい、一日を通して70人を超える子どもや大人がセーブ・ザ・チルドレンのブースに参加し、各自の足のサイズに合わせた自分だけの新聞紙スリッパを作成しました。「思ったよりしっかりしていて踏んでも痛くない」「家でも作ってみる」といった子どもたちの声があったほか、大人の参加者からも「避難中に裸足になってしまう危険性を考えたことがなかった」との声が寄せられ、災害に備えるために積極的にスリッパの折り方を学ぶ姿が見られました。


工作体験と併せて、ブースでは「緊急子ども用キット」 や、災害時の子どもの居場所を確保する「こどもひろば」など、セーブ・ザ・チルドレンの活動についても紹介しました。災害が起こると、その影響で子どもたちは日頃の遊びや学びの機会が制限され、大きなストレスを抱えることがあります。こうした取り組みは、避難先でも子どもたちが日常に近い環境を取り戻すための重要な支援となります。イベント中、過去に豪雨災害で避難所生活を経験した女性がブースを訪れ、「短い避難生活でも子どもが遊べる環境が失われ、落ち着かせるためにおもちゃがどれほど重要かを実感した」と語ってくれました。こうした声から、あらためて災害時の子ども支援の必要性をスタッフも実感しました。
今回紹介した工作は、セーブ・ザ・チルドレンのウェブサイトでも作り方を公開しています。新聞紙スリッパのほか、家庭で簡単にできる防災工作を多数掲載していますので、ぜひご覧ください。
セーブ・ザ・チルドレンは、引き続き子どもの権利を守る視点から、地域社会と協力し、災害下においても子どもたちの遊びや学びの機会を確保することの重要性をより広く伝えていきます。また、そのための連携体制を構築していきたいと考えています。
本事業は、個人・法人の多くの皆さまからのご寄付により実施されています。
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