トップページ > スタッフブログ > アドボカシー > 新報告書「新生児の死亡に終止符を」を発表!(2014.2.25)

アドボカシー
(公開日:2014.02.25)

新報告書「新生児の死亡に終止符を」を発表!(2014.2.25)

 
セーブ・ザ・チルドレンは、2月25日に新しい報告書「新生児の死亡に終止符を(Ending Newborn Deaths: Ensuring Every Baby Survives) 」を発表し、乳幼児死亡の半分近くを占める新生児死亡の削減に対する取り組みの重要性を強調しました。



本報告書は、年間100万人の赤ちゃんがこの世に生を受けた最初の日に命を落としていることを明らかにし、すべての母親と新生児が基本的な保健医療を受けることができ、訓練を受けた助産師やヘルスワーカーが出産に立ち会うことで、多くの命が助かることを報告しています。

この報告書のために委託された研究によると、新生児死亡が深刻な47の国において必須保健サービスがより公平に届けられた場合、年間95万の新生児の命が救われるという試算が出ています。この数値はこれらの国における新生児死亡率の38%の削減に当たります。

さらに2014年は、歴史上はじめて、世界の政府と国際機関が団結して「すべての新生児に関する行動計画 」に合意する予定です。セーブ・ザ・チルドレンは、予防可能な原因で亡くなる新生児をなくし、出生時に起きる死産を防ぐために、この行動計画が野心的で強固なものとなるよう、働きかけています。

国連ミレニアム開発目標の期限である2015年が近づく今、より多くの国が乳幼児死亡率削減に向けての取り組みを加速しなければなりません。新生児死亡の問題に早急に取り組まなければ、目標達成は望めないということが、明確になってきたからです。必須保健サービスがすべての女性と赤ちゃんに届けられることなしには、予防可能な原因で亡くなる子どもをなくすことは不可能です。

セーブ・ザ・チルドレンは、「今年」、予防可能な新生児死亡を終わらせる「新生児への約束」にコミットすることを、世界のリーダー、慈善家、そして民間セクターに対して呼びかけます。

■ 各国政府とそのパートナーが、予防可能な新生児死亡に終止符を打ち、年間200万の新生児の命を救い、120万の死産を予防することを宣言すること
■ 各国政府とそのパートナーが、2025年までに全ての出産が、訓練を受け、必要な機材を持ち、新生児のための必須保健サービスを提供できるヘルスワーカーの立ち会いのもと行われるようにすること
■ 各国政府が世界保健機関(WHO)の定める最低基準である国民1人あたり年間60ドル以上の公共支出を保健に配分し、保健人材の育成を行うこと
■ 各国政府が緊急産科ケアを含む全ての母子保健サービスの利用者負担を無料化すること
■ 製薬企業を含む民間セクターが、最も貧しい人にもアクセスできる母子の健康のための革新的な製品を開発し、そのアクセスを向上させること

すぐ死ぬために生まれてくる命などありません。あらゆる力をひとつにすれば、助かる命を救うことができるのです。

報告書本文(英語)
http://www.savechildren.or.jp/scjcms/dat/img/blog/1417/1393294210115.pdf
報告書概要(日本語)
http://www.savechildren.or.jp/scjcms/dat/img/blog/1417/1393292933854.pdf

 

あなたのご支援が子どもたちの未来を支えます

もっと見る

月々1500円から、自分に合った金額で子どもの支援ができます。
定期的に年次報告書や会報誌をお送りしています。

1回から無理なくご支援いただけます。

PAGE TOP