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アドボカシー
(公開日:2014.10.03)

世界初「G20子どもにやさしい国ランキングを発表!」〜1位はドイツ、最下位はインド、日本は4位〜(2014.10.03)

 

【2014年9月17日発表】


9月20〜21日にかけてオーストラリアが議長国を務める2014年のG20に際し、セーブ・ザ・チルドレンは、新報告書「経済の広場で:G20諸国の子どもの生活実態に関する比較調査(Economic Playgrounds: Comparing the lives of children in G20 countries)」」を発表しました。

G20各国の子どもの状況を8つの分野(保健、教育、所得、安全、雇用、ジェンダー平等、インフラ、環境)ごとにスコア化し、合計点から作成されたランキングによると、G20で最も子どもにやさしい国はドイツ、最下位はインド、日本は4位でした。ドイツはジェンダー平等、教育、雇用、所得の4分野で1位となっており、環境や安全についても上位に入っています。一方でインドは、教育、ジェンダー平等、雇用、インフラの4分野で最下位となり、環境、保健分野でも下位にランク付けされました。日本は保健分野で1位、また教育、安全、雇用で比較的高い位置にランク付けされていますが、環境では平均以下となっています。


特筆すべきは、GDP世界1位〜3位のアメリカ、中国、日本が子どもの状況に関してはそれぞれ9位、11位、4位にランクされ、上位には組み込まれなかったことです。この結果は、経済的に最も豊かな国々の間でも、子どもを取り巻く状況には大きな違いがあることを明らかにし、GDPだけで国家の繁栄や国民の福利を測るのは難しいということを示しています。


セーブ・ザ・チルドレンは、今後5年間でGDPの2%成長を目指すG20の首脳や財務大臣に対し、この目標を達成するための計画作りの際は、「包摂的成長」を最優先することを求めています。経済成長は、「誰一人取り残されない」ためにその成果が衡平に社会全体に行き渡らなければなりません。すべての子どもたちが取り残されることなく、等しく成長できる世界を実現するため、セーブ・ザ・チルドレンはG20諸国に対して以下の提言を行っています。


・2013年に採択された、包摂的成長を追求するコミットメントを再確認すること。

・包摂的成長を測る手法について合意すること。

・G20の説明責任を果たす過程の一部として、包摂的成長を推進するための行動を公に報告すること。

・ランキングで上位に組み込まれた国々の経験から学び、教育、保健サービス、社会的セーフティネットの拡充を含む、より包摂的な成長を促進するための政策を提供すること。

・未来の世界経済をけん引する存在である子どもたちのため、子どもの観点から経済成長の成果を測定し、報告すること。


 

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