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アドボカシー
(公開日:2015.01.14)

「子どもの権利とビジネス原則」の実践に向けたセミナーを開催(2015.01.14)

 
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、2014年5月にグローバル・コンパクト・ジャパン、日本ユニセフ協会と共に発表した、「子どもの権利とビジネス原則」(CRBP)を実践に移していくため、12月12日に企業対象のセミナーを開催しました。

CRBPは、ビジネスや企業のCSRの取り組みにおいて「子どもの権利」に焦点を当てた初の枠組みです。子どもの権利に負の影響を与えないことは企業が果たすべき社会的責任であるとするにとどまらず、企業も本業などを通じて積極的に子どもの権利を推進できることを強調し、その為の活動を奨励しています。

当日は、企業を中心に27名の方にご参加頂き、レクチャーとワークショップの2部構成でCRBPについての理解を深めました。



前半は、セーブ・ザ・チルドレン・スウェーデンがCRBPのコンサルテーションを行う社会企業として北京に設立した「子どもの権利とCSRセンター(CCRCSR)」のクリス・カルダシェビッツ氏と、ロイドレジスタークオリティ アシュアランス (LRQA)ジャパンの冨田秀実氏、お二人の講師からのレクチャーが行われました。

本セミナーのため、北京から来日したカルダシュビッツ氏からはCRBPの10の原則や、CCRCSRが企業と取り組んだ個別事例、CRBPが企業にとって重要である理由、などについて紹介されました。特にカルダシュビッツ氏はグローバル市場のなかで、日本企業は質の高い製品やサービスを提供してきた技術と知識の蓄積があり、CRBPの分野においても世界のリーダーとして先駆けとなれるクオリティを持っていると訴えました。




後半のワークショップでは、少人数のグループに分かれ、国内・海外で、子どもの権利に関して企業が持つ影響や、CRBPを尊重・推進していくために企業が出来ることについて、各所属先企業の取り組みなどと組み合わせながら議論が行われました。



参加者からは、こうした原則を実行していく上での難しさ等、様々な質問と共に、「「子どもの権利」・「人権」というと、遠いイメージがあるが、環境など、実は様々な課題が子どもの権利に繋がっていることに気付かされた。そのことを従業員や消費者に伝えていく必要がある」、「現在の日本企業は、問題を起こさない、というリスク回避の側面での取り組みが強いが、今後はより積極的に人権を推進していくべきだと感じた」等、今後に繋がる積極的なコメントがあり、これから日本企業がより具体的にCRBPの実施に取り組んでいくために、各参加者が学びを深める機会となりました。

富田氏は、「大事なことは実行してパフォーマンスを上げること。今日を、子どもの幸せの保障を目指していく上での始まりの日と位置付けて、今後も継続的に取り組みをお願いしたい」と述べ、日本企業が本セミナーをきっかけに今後能動的、そして主体的に子どもの権利を尊重・推進していくことを求めました。



セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、本セミナーを皮切りに、今後もCRBPの周知と実践に向けて様々な活動を行っていきます。

『子どもの権利とビジネス原則』(日本語版 A4版40ページ)
http://www.savechildren.or.jp/scjcms/dat/img/blog/1521/1400463011718.pdf

Children’s Rights and Business Principles (English PDF)
http://www.savechildren.or.jp/scjcms/dat/img/blog/1521/1400462792571.pdf

■お問い合わせ先
公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
ホームページ: http://www.savechildren.or.jp/
子どもの権利とビジネス担当:森本 美紀
Tel: 03-6859-6867 Email: morimoto@savechildren.or.jp 

 

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