アドボカシー(公開日:2024.06.07)
「SDG4教育キャンペーン2024」がスタート!世界の難民や『紛争下の教育』について知り、市民の声を政府や国際社会へ届けよう
教育分野の国際協力NGO21団体による教育協力NGOネットワーク(JNNE)は、「SDG4教育キャンペーン2024」(事務局:公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)を2024年5月20日(月)から9月30日(月)の期間で実施しています。紛争下・危機下の教育について、子どもや若者を中心とする市民の皆様と考えることを目的に、キャンペーン期間中、ミャンマーから逃れているロヒンギャの方々約100万人が暮らす難民キャンプを日本の中学・高校の先生が訪問します。ロヒンギャ難民キャンプに暮らす人びとのうち、約半数(50万人近く)は子どもたちですが、すべての子どもたちに十分な学習環境を整えることは難しい状況です。
キャンペーンでは、日本の先生たちによるオンライン授業を通し、日本で暮らすロヒンギャ翻訳士の方の話を聞いたり、難民キャンプ視察報告などを行ったりし、教育を受ける権利を守るため、国際社会に住む私たち一人ひとりができることを共に考えます。キャンペーンの活動の一環として、教育協力に対する私たちの意見を、日本政府関係者にも届ける予定です。
戦争・紛争・自然災害などの危機下にあっても、教育を後回しにすることはできません。子どもたち、おとな、みんなの声でSDGs4を達成しましょう!
『紛争下の教育』について知り、声を届ける「SDG4教育キャンペーン2024」
詳細:キャンペーン・ウェブサイト https://jnne.org/sdg2024/
計4回の公開オンライン授業を実施し、紛争などの危機下の教育について市民と考えるとともに、国際社会の一員である日本がどのような貢献をすべきか、国会議員、省庁関係者に訴えます。キャンペーン期間中、随時ウェブサイトにて『紛争下の教育』について学ぶこともできます。
※授業はいずれも無料。録画アーカイブを後日、ウェブサイトにて公開します。※下記内容は、変更する可能性があります。ご了承ください。
【日時】6月15日(土)19:00〜20:30 @Zoom ※参加URLは、お申込者へお知らせします。
【申し込み】 https://forms.gle/weazVrFnYGh4EEb58 ※前日17時まで受付
【主な内容】
・世界の「難民」と教育の状況、教育が届かない理由や、その背景にある問題について
・難民の教育問題に対する国際社会、日本政府の取り組み
・授業を聞いて、ロヒンギャの人びとや難民キャンプでの教育について、参加者がもっと知りたい・考えたいこと
※「オンライン授業1」の前半(19:00-20:00)は、上記内容について進行・ゲスト登壇者が対談形式で授業を行います。後半(20:00-20:30)では、一般参加者からの質問・感想を募る意見交換タイムを設けます。メディア関係者によるご参加は、前半のみとなります。後半は、ご退席いただきますのでご了承ください。
■<オンライン授業2>【難民キャンプからのライブ中継】子ども・保護者・教員・支援者、それぞれの想い
【日時】7月8日(月)頃に、バングラデシュの「コックスバザール難民キャンプ」より配信予定(Zoom)
【申し込み】 キャンペーンウェブサイトにて、6月中旬にお申し込みフォームを掲載予定
【登壇予定】 日本の中学校・高校の先生(進行)、難民キャンプで教育事業を担当する現地スタッフ(ゲスト)
【主な内容】
・コックスバザール難民キャンプ視察の報告。教育事業の内容について
・キャンプ内で、子どもたちが学ぶための安心、安全な場所をどう確保するか
・子どもたち、保護者、教員の教育への思い
■<オンライン授業3>【あなたの意見を聴かせてください】 教育協力のために日本からできること
【日時】8月初旬〜中旬 (Zoom)
【参加】キャンペーンウェブサイトにて、7月中旬にお申し込みフォームを掲載予定
【登壇予定】 日本の中学・高校の先生(進行)、教育政策の提言に関わってきたユース、子どもたち(ゲスト)
【主な内容】
・紛争影響下の子どもたちが学びの場を得るために必要なこと、必要な資金
・国際社会や日本政府の役割、日本で暮らす立場からできること
・授業を聞いて、紛争下の教育に対する参加者の意見
■<授業4>【日本政府に声を届けよう】子ども・ユース、先生、国会議員がと共に学ぶ授業
【日時】9月〜10月頃、国会議員会館(東京)より配信予定 (Zoom)
【参加】キャンペーン・ウェブサイトにて、9月初旬にお申し込みフォームを掲載予定
【登壇予定】 日本の中学・高校の先生、子ども・若者(進行)、教育政策に従事する国会議員、省庁関係者(ゲスト)
【主な内容】
・子どもたち、先生たちより、紛争下の教育課題について、国会議員や省庁関係者へのレクチャー
・市民から、日本政府への提言、お願いしたいこと
・SDG4「質の高い教育をみんなに」を達成するために日本にいる私たちにできることについての意見交換
※授業に参加した子どもたち・市民の方たちから寄せられたメッセージ等の一部は、キャンペーン・ウェブサイトやSNSにて随時紹介させていただく予定です。
キャンペーン・ウェブサイト:https://jnne.org/sdg2024/
Facebook:https://www.facebook.com/jnne.gce
X(Twitter):https://twitter.com/JNNE_GCE
Instagram:https://www.instagram.com/will_for_children/
■主催:教育協力NGOネットワーク(JNNE) https://www.jnne.org/
■2024年度SDG4教育キャンペーン実施団体:
公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会(SVA)
公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)
認定NPO法人 チャイルド・ファンド・ジャパン(CFJ)
公益財団法人 日本YMCA同盟
認定NPO法人 ラオスのこども
認定NPO法人 ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)
■協力:
認定NPO法人 開発教育協会(DEAR)
特定非営利活動法人 Wake Up Japan
<SDG4教育キャンペーンとは>
「SDG4(エス・ディ・ジー・フォー)教育キャンペーン」は、SDGs(持続可能な開発目標)のゴール4(教育目標)を達成するためのキャンペーンです。市民の声を政府へ届け、政策に反映することを目的とし、毎年4月に世界100カ国以上で展開される「Global Action Week forEducation」にあわせて、日本国内では教育協力に関わるNGO21団体を中心とした「教育協力NGOネットワーク(JNNE)」が本キャンペーン(旧:「世界一大きな授業」キャンペーン)を実施してきました。2003年の開始以来、のべ58万人以上が参加し、世界と日本の教育の現状について学び、より良い政策を求めて声をあげています。
(【参考】2023年のSDG4教育キャンペーン https://www.jnne.org/sdg2023/ )
<紛争下の教育とは>
世界では現在、2億2,400万人の子ども・若者たちが武力紛争や強制移動などの危機により教育を阻まれている状況にあります1。教育を攻撃から守るグローバル連合(GCPEA:Global Coalition to Protect Educationfrom Attack)によると、学校や生徒・教員への攻撃、学校・大学の軍事利用などを含む「教育への攻撃」は増加傾向にあり、2020-2021年の2年間では5,000件を超えました。これにより、9,000人を超える生徒・学生・教育関係者が拉致や一方的に逮捕されたり、犠牲になったりする事態となっています2。
1 教育を後回しにはできない基金(ECW:Education Cannot Wait) 「Crisis-AffectedChildren and Adolescents in Need of Education Support: New Global Estimates andThematic Deep Dives」 (2023年6月)
https://www.educationcannotwait.org/sites/default/files/2023-06/new_global_estimates_and_thematic_deep_dives.pdf
2 GCPEA 「攻撃される教育2022(Education under Attack 2022)」(2022年6月)https://www.savechildren.or.jp/scjcms/sc_activity.php?d=3922
■ お問い合わせ
「2024年度SDG4教育キャンペーン」事務局
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
アドボカシー部 社会啓発チーム
TEL: 03-6859-0015
E-mail:japan.advocacy@savethechildren.org
キャンペーン・ウェブサイト:https://www.jnne.org/sdg2024