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アドボカシー
(公開日:2023.12.21)

【調査報告】難民の子どもたちの懸念は「学校教育」と「安全」

 
世界中の難民の子どもたちが差別や学校教育を受けられないこと、難民キャンプや地域社会での暴力を懸念していること、そして、自分たちの将来に関する発言権を求めていることが、セーブ・ザ・チルドレンと「グローバル・コンパクトにおける子どもの権利のためのイニシアティブ (Initiative for Child Rights in the Global Compacts )」による共同調査で明らかになりました。


調査結果は「Our Call for Answers: 2023年 世界難民フォーラムへの子どもたちのマニフェスト」 で公表されており、2023年12月13日から15日にスイス・ジュネーブで開催された「グローバル難民フォーラム」で報告されました。調査には、アフリカ、ラテンアメリカ、東ヨーロッパ、中東の11ヶ国から434人の難民の子どもたちが参加しています。

子どもたちは、教育における虐待や教育を受けられないことが大きな懸念であり、これは地域を越えて共通する懸念であることが明らかになりました。難民キャンプでは危険を感じており、特に少女に対する性的・身体的暴力への懸念が報告されました。

ほかに言語の壁、地域サービスの利用、男女格差、差別など、自分たちの決定を妨げる障壁に対して、不安を感じていると語りました。さらに学校のカリキュラムを改善するためのアイデアを出したり、自分たちの権利を主張する機会が与えられたりしていないこともあげられました。

セーブ・ザ・チルドレン・インターナショナル事務局長のインゲル・アッシンは次のように述べます。

「難民の子どもたちは、すべての子どもたちと同じように希望や夢を持っていますが、母国から避難せざるを得なかった経験から、大きな恐怖も抱えています。子どもたちには意見を聴かれ、その意見を大切にされる権利があります。子どもたちの声は議論の一部とされるのみではなく、子どもたちの将来を形作る議論や決定のために、重視される必要があります。

子どもたちは、グローバル難民フォーラムへの参加が、自分たちの生活の改善につながるのではないかと希望を持っていると話してくれました。子どもたちは国連機関や、国際機関、政府が懸念に対処し、支援してくれることを期待しています。私たちはこの希望を尊重しなければなりません。」

 

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