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アドボカシー
(公開日:2020.10.27)

【報告】紛争下の子どもを守るための要望書と署名を外務省に提出−「Stop the War On Children〜紛争下の子どもを守ろう」キャンペーン

 
セーブ・ザ・チルドレンは、2019年より、紛争下の子どもたちを守ることを訴える「STOP THE WAR ON CHILDREN(SWOC)」キャンペーンを世界各地で展開しています。


外務省人権人道課富山課長(写真右)に要望書を手渡す
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン事務局長三好(写真左)

このキャンペーンの一環で、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、2019年5月から2020年3月までの期間、日本政府をはじめとする世界のリーダーに、紛争下の子どもを守るための行動を直ちに起こすことを求める署名活動を特設サイトで実施しました。
同署名に403名の方から賛同をいただきましたので、行動の推進を求める要望書として、10月12日、外務省総合外交政策局人権人道課に提出しました。

SWOCキャンペーンで、日本政府をはじめとする世界のリーダーに求めている三つの行動は以下の通りです。

(1)子どもたちの安全を確実に守ること
子どもたちの安全を守る国際法や基準はすでに存在します。政府、そして非政府武装グループは、紛争下においてそれらの国際法・基準が常に守られるよう、国際社会の取り組みを強化してください。

(2)子どもの権利の侵害者に責任を果たさせ、公正さを確保すること
被害を受けた子どもたちに公正であるよう、紛争下において子どもの権利を侵害した者に対し、(刑事裁判等の)責任を追及する仕組みを強化し、責任を果たさせるよう、行動を起こしてください。

(3)子どもたちに対する具体的な支援を行うこと

紛争下の子どもたちを守り、回復を助けるための具体的な支援に、より多くの資金を拠出し、支援を実施してください。

私たちがこれらを訴える背景には、世界で4億1,500万人の子どもたち、すなわち6人に1人の子どもが紛争地域に住んでいることや、2018年だけで少なくとも1万2,125人の子どもたちが紛争に関連した暴力で死傷している状況があります。そして、本来国際法で守られるべきはずの学校や病院が、2018年だけでも1,892件の攻撃を受けました。

私たちは、あらゆる紛争は「子どもに対する戦争」だと考えており、世界が紛争下で暮らす子どもたちを守れていないことに大きな憤りと悲しみを覚えています。紛争下であっても、子どもは守られる権利を持っています。世界中の子どもたちに対する重大な権利侵害に加担する当事者を見過ごすような現状を、終わりにする必要があります。

◆紛争下の子どもたちを守るために市民社会の力を
紛争下の子どもたちを守るためには、市民のみなさまの理解が不可欠です。日本政府をはじめとする世界各国、また私たちNGOや国際機関が実施する活動やそれらの成果に関心を持ち続けていただき、今後も各行動を前に進めるためのご支援をお願いします。

新型コロナウイルス感染症に伴い、提出の時期が当初の予定よりも遅くなってしまいましたことを、ご賛同いただいた方にお詫びするとともに、署名にご協力をいただきましたことに改めて感謝を申し上げます。

 

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