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アドボカシー
(公開日:2010.12.15)

「国連子どもの権利委員会に申し立てできる制度を作ろう!キャンペーン」:議定書草案の作業部会が終わりました(2010.12.15)

 

Gate2010年12月6日、ジュネーブにおいて、国連子どもの権利条約第3番目の選択議定書の草案を審議(これまでの経緯)するために、各国政府代表・国際機関、及び国際NGO関係者ら数十名が集まり、世界人権デーである10日、順調にその議論を終えました。5日間に亘った第2回作業部会の審議の様子をご報告します。


■ スピードを落とさずに進められる審議〜2月に継続審議へ。

初日の冒頭挨拶で、ピレイ国連人権高等弁務官は「国連子どもの権利委員会に対する団体通報制度と個人通報制度の両方を支持する」と発言、さらにUNICEF代表も「本制度の実現を支持する」と明確に発言。これを皮切りに今回の審議が始まりました。

議長草案審議は、議長草案(A/HRC/WG.7/2/2)の関連条文を5つのクラスターに分け、各クラスター毎に審議が行われました。ステファニク議長(スロバキア)の適切な議事進行の下で、順調に審議は進み、8日(水)には第一読会を終了。同日最後に、それまでの審議を踏まえた(一部の)修正案が配布され、9日(木)からは第2読会が開始されました。

国連子どもの権利委員会へ申し立てできる制度を作ろう!」キャンペーンが始まって1年。世界は子どもたちのための通報制度の実現へ向けて、目をみはるスピードで前進しています。

■ 日本政府からの建設的な発言〜国際社会から評価。

日本政府代表からは初日6番目に発言、慎重な言い回しながら、国連子どもの権利委員会に対する通報制度実現への支持を表明。その後も活発に発言を行いました。今回の作業部会における日本政府代表の建設的かつ積極的な姿勢は、他の政府代表団やNGO関係者からも高く評価されました。

今後、日本社会における「通報制度」への関心を高め、国連子どもの権利委員会に対する通報制度をより良いものにするために、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、「国連子どもの権利委員会に申し立てできる制度を作ろう!キャンペーン」事務局として、さらに努力していきたいと思います。

■ 今後のスケジュール〜世界最速での通報制度実現へ。

次回の作業部会は当初予定通り、2か月後の2011年2月11〜16日に開催されることになりました。次回会合では、「団体通報(第3条)」を含む、今回の作業部会で審議を十分に尽くすことができなかった条文に関する審議が行われます。

次回作業部会では新議定書草案について合意が得られる見通しで、そうなると、国連子どもの権利委員会に対する通報制度を定めるこの新議定書は、2011年内に国連総会で採択される見込みが高くなってきました。

引き続き、本キャンペーンに対する皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。

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セーブ・ザ・チルドレンは、「国連子どもの権利委員会に申し立てできる制度を作ろう!キャンペーン」の日本での事務局を務めています。今後も、キャンペーンの参加団体と連携し、日本政府とも協力しながら、この選択議定書がよりよいものになるよう、積極的に働きかけを行っていきます。



 

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