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アドボカシー
(公開日:2020.11.17)

SWOCユースチームが公明党・自民党・立憲民主党の各青年委員会・青年局議員と意見交換会を実施しました−Stop the War on Children (SWOC)ユースチーム vol.5

 
SWOCユースチームとは、2019年よりセーブ・ザ・チルドレンがグローバルに展開しているキャンペーン「Stop The War On Children(SWOC)紛争下の子どもを守ろう」 を国内で推進するため、2019年11月に発足したチームです。


自民党青年局議員とSWOCユース 

SWOCユースチームとして「紛争下の子どもと教育を守る」をテーマに、2020年10月14日に公明党青年委員会、23日に自民党青年局、29日に立憲民主党青年局の議員と意見交換を行いました。 
意見交換会に参加した各政党の議員氏名はブログの末尾をご参照ください。

SWOCユースから議員への提言内容
今回、ユースからは、(1)政府開発援助(ODA)全体とその中の基礎・中等教育支援を拡充するべき、(2)「学校保護宣言」に日本が賛同するべきの2点を各意見交換会で議員に提言しました。
提言の1つ目については、世界では、国民総所得(GNI)の0.7%をODAに充てることが国際的に約束されていますが、日本は0.2% にとどまっています(OECD 統計を参照)。またODA全体における基礎・中等教育援助の割合は、他の援助国平均の5.4%に対し、日本は1.9%です(2018年度OECD 統計参照  )。このような状況を受け、ユースからは「分断が広がる現代に、各国をつなげる支援が必要だ」との意見を伝えました。
2つ目の提言の「学校保護宣言」とは、学校の軍事利用をなくすことを目指した国際的な政治宣言です。2020年11月現在、105ヶ国が宣言に賛同していますが、日本はまだ賛同していません。ユースからは「高い教育水準を保ち、国を発展させ、学ぶことの重要性を体現してきた日本だからこそ『学校保護宣言』に国として賛同し、各国が教育や学校を守る姿勢をとるよう強く先導できるはずだ」と力強く提言しました。


決意表明をする公明党青年委員会議員とSWOCユース

議員からのコメント
ユースと議員との間の自由闊達な意見交換では、参加議員から「参議院『政府開発援助(ODA)等に関する特別委員会』でODAのあり方についての議論をしている。現状の課題としてODAの成果が見えづらいということがあげられる。そもそも費用対効果が求められるものではないが、説明責任が問われるので、その点も含めて議論していきたい」、「ユースの声がとても響いた。資金提供を通した協力をして恩を感じてもらうのではなくて、支援した際に日本のファンになってもらうことも国際貢献にとって大事だ」といった意見がありました。

意見交換会に参加したユースの感想
議員とユースとの意見交換会の実施は今回が初めての試みでした。しかし、議員から「議員の演説よりも、学生たちの発言の方が心を打つ」といったコメントもあり、私たちの意見を届けることができたと感じています。意見交換会に参加した他のユースからは下記のようなコメントがありました。
■ユースの意見や議員の話を聞いて、新型コロナウイルス感染症の状況下でも、自分は当たり前のように教育を受けられていることに改めて気づかされました。今日受けた刺激を自分の言葉で周りの仲間に、まずは10人に伝えていきたいと思います。そして、「目の前の人を助けよう」と考える人を私の周りから増やしていけるように、今日から発する言葉や表情、態度を含め、変えようと感じました。たくさんの学びを得ることができました。
■今回、特に印象的だったのは、議員が従来の「国益」や「国家の安全保障」の考え方ではなく、「人間の安全保障」に重きを置きたいと発言をしていたことでした。私も今後、子どもに関連する国際協力の分野で積極的にイニシアチブが取れるような活動をしていきたいと思います。


決意表明をする立憲民主党青年局議員とSWOCユース

活動報告執筆者からの後記
今回3つの政党との意見交換会に参加し、提言を行うユースと、その提言を実際の政策まで反映させる議員の率直な意見交換によって、自分たちの想いが少しずつ現実のものになっていくように感じました 。若者が抱く関心や意見を、自分たちが自分たちの声で政治の場に持っていくことの重要性を改めて認識しました。多くの議員からのユースの活動に対するあたたかいエールを糧に、社会を変える一員として、今後も活動に取り組んでいきたいと思います。

(執筆:セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン アドボカシー室インターン/SWOCユースチーム 野中正輝)

意見交換会に参加した議員
■公明党:矢倉かつお参議院議員(党青年委員会委員長)、安江のぶお参議院議員(党学生局長)、高橋みつお参議院議員(青年委員会次長)、杉ひさたけ参議院議員(党青年委員会副委員長)
■自民党:牧島かれん衆議員議員(党青年局長)、小倉將信衆議員議員(党青年局長代理)、自見はなこ参議院議員(党青年局長代理)、鈴木貴子衆議員議員(党青年局学生部長)、深澤陽一衆議員議員(党青年局学生副部長)、金子俊平衆議員議員(党青年局学生副部長)
■立憲民主党:近藤和也衆議院議員(党青年局長)、石川大我参議院議員(党青年局員)、田島まいこ参議院議員(党青年局員)、塩村あやか参議院議員(党青年局員)

 

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