アドボカシー(公開日:2018.12.20)
肺炎で2030年までに1,100万人の子どもが死亡
セーブ・ザ・チルドレンとアメリカのジョンズ・ホプキンズ大学は、2030年までに肺炎で死亡する子どもが1,100万人に上り、このうち、予防接種や治療、栄養状態の改善によって400万人以上の死を防げることを明らかにしました。[1]
世界では、肺炎が子どもの主な死亡原因で、マラリアや下痢症、はしかの犠牲者数を合わせた人数よりも多くの子どもたちが肺炎のために亡くなっています。
最新かつ数値がそろっている2016年のデータから肺炎によって死亡した子どもの人数は88万人で、その大半は2歳未満の子どもたちだったことが分かっています。
持続可能な開発目標(SDGs)は、2030年までに達成すべき目標を定めており、目標3では「予防可能な子どもの死をなくす」こと、そして、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ*の達成が目標として掲げられています。
セーブ・ザ・チルドレンは、肺炎のような予防可能な病気によって子どもたちが犠牲にならないために、以下のことを提言します。
*ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC):誰もが、どこでも、お金に困ることなく、必要な質の良い保健・医療サービスを受けられる状態
[1] セーブ・ザ・チルドレンは、アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学が開発したLives Saved Tool (LiST)というモデルをもとに推計。現在の傾向が継続した場合、2030年までに約1,100万人(1,086万5728人)の子どもが肺炎により命を落とすとみられ、死亡者数は、ナイジェリアで最も多く173万人で、次いでインド171万人、パキスタン70万6,000人、コンゴ民主共和国で63万5,000人に上ると予測。しかし、5歳未満の子どもの90%が肺炎の予防接種を受けることができれば61万人、低廉な価格の抗生物質の提供により190万人、そして、栄養状態の改善により250万人の命を守ることにつながり、さらに、これらの対策を2030年までに同時に実施することができれば、410万人の命を守ることができると推計されている。
世界では、肺炎が子どもの主な死亡原因で、マラリアや下痢症、はしかの犠牲者数を合わせた人数よりも多くの子どもたちが肺炎のために亡くなっています。
最新かつ数値がそろっている2016年のデータから肺炎によって死亡した子どもの人数は88万人で、その大半は2歳未満の子どもたちだったことが分かっています。
持続可能な開発目標(SDGs)は、2030年までに達成すべき目標を定めており、目標3では「予防可能な子どもの死をなくす」こと、そして、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ*の達成が目標として掲げられています。
セーブ・ザ・チルドレンは、肺炎のような予防可能な病気によって子どもたちが犠牲にならないために、以下のことを提言します。
- - 新生児7,600万人以上が予防接種を受けられるよう、主要な肺炎の予防接種の価格を大幅に値下げすること
- - 低・中所得国の政府は、社会から最も疎外された人々に届く、強固な保健・栄養システムを優先的に構築すること
- - 主要ドナー国は、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジが達成されるよう各国への支援すること
*ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC):誰もが、どこでも、お金に困ることなく、必要な質の良い保健・医療サービスを受けられる状態
[1] セーブ・ザ・チルドレンは、アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学が開発したLives Saved Tool (LiST)というモデルをもとに推計。現在の傾向が継続した場合、2030年までに約1,100万人(1,086万5728人)の子どもが肺炎により命を落とすとみられ、死亡者数は、ナイジェリアで最も多く173万人で、次いでインド171万人、パキスタン70万6,000人、コンゴ民主共和国で63万5,000人に上ると予測。しかし、5歳未満の子どもの90%が肺炎の予防接種を受けることができれば61万人、低廉な価格の抗生物質の提供により190万人、そして、栄養状態の改善により250万人の命を守ることにつながり、さらに、これらの対策を2030年までに同時に実施することができれば、410万人の命を守ることができると推計されている。