アドボカシー(公開日:2020.10.05)
SWOCユース企画による紛争下の教育オンラインワークショップを開催しました−Stop the War on Children (SWOC)ユースチーム vol.4
※下記はStop the War on Childrenキャンペーンを国内で推進するユースチームによる発信です。これまでの発信については記事の最後に紹介しています。
9月13日(日)、SWOCユースチームが主体となって企画を進めてきた、紛争下の教育についてユースが考えるワークショップを開催しました。SWOCユースチームとは、2019年よりセーブ・ザ・チルドレンがグローバルに展開しているキャンペーン「STOP THE WAR ON CHILDREN(SWOC)紛争下の子どもを守ろう」を国内で推進するため、2019年11月に発足したチームです。
2月に続き2回目の開催となった今回のワークショップは、「あなたの意見を聞かせてください!〜 紛争下の教育と国際協力 今、私たちユースにできること」と題したもので、当日は紛争や世界の問題、子どもの課題に関心の高い学生を中心に、高校生4人、中学生1人を含む計21人が参加しました。
今回のワークショップは、ユースチームのメンバーが、世界各地で紛争が長引き学校や教育への攻撃と軍事利用が増加傾向にあること、これに加え新型コロナウイルス感染症により紛争下の国の子どもたちがますます学校に行けなくなったり、生活の困窮に陥ったり、将来につながる発達や成長の機会を得られていないことに強い問題意識を持ったことが出発点となっています。
ユースチームのメンバーは「国際社会からの支援がなければ子どもたちはさらに取り残されてしまう」という危機感を持ち、このような状況だからこそ、紛争地の子どもたちにも目を向け続け支援していかなければならないという想いをもって企画検討を進めました。
当日は、まずユースメンバーからイエメンやシリアの子どもたちの状況、またそれに対する国際社会の取り組みについて発表しました。その後のディスカッションでは、国内にいるユースができることとして、日本で教育支援や紛争の問題に関する認知や関心を高めるための情報発信などがいくつかのグループから提案されました。
情報発信に関しては、ただ発信するだけではなく、ユースによる小学校や中学校での出張授業の実施やSNSを活用した発信など、具体的な手段や効果的な周知方法について踏み込んで話し合い、創造的な解決策をあげるグループもありました。また、国際的な課題に対する支援には政府の役割が大きいことも複数の参加者から指摘され、ユースとして、選挙に行くことや政府に働きかけることも欠かせない取り組みとしてあげられました。
ワークショップ後に実施した参加者へのアンケートでは、すべての参加者がイベント全体の満足度に関し、「よかった」あるいは「とてもよかった」と回答し、今後も関連する勉強会やセミナー、講演会などに参加したり、情報収集を続けていきたいといった声を聞くことができました。
【企画運営に携わったSWOCユースチームメンバーのコメント】
今回のワークショップは私がユースチームに入ってから、初めての外部向けのイベントでした。同じ志を持ったユースとの活動の輪を広げていきたいと思っていたため、無事開催できたことをとてもうれしく思います。イエメンの「紛争下の教育」に関するプレゼンテーションとグループディスカッションのファシリテーターを務める中で、今まで自分の中で理解があいまいだった事柄についての考えを深め、意見交換をしながらで新たな視点も発見でき、自身にとっても学びの多いイベントであったと今振り返って考えています。
オンライン開催だったこともあり、全国各地から多様なバックグラウンドを持つ方々に参加していただき、個々人の活動事例等も参考にしながら濃密な議論ができました。今回のイベントが参加してくださった方々にとって少しでも参考になっていたらうれしいです。今後もさまざまな活動をしているユース同士で結びつき、学びを発展させるとともに、社会に影響を与えていけるように努めていきたいです。
私は大学で難民や紛争下の地域に関する授業をたくさん受けて現状を知っていくうちに、今の自分に何かできることはあるのだろうか、と考えるようになりました。今回のワークショップは同じように思っている同年代の方たちと想いや経験を共有したり、一緒に改善策を考えることができて、私自身刺激をもらうことができました。このワークショップを通して感じたことを次の活動につなげていくとともに、輪を広げてより多くの方が紛争下の子どもたちが抱える問題と向き合うきっかけを作っていければ、大きな貢献ができると強く思いました。
【活動報告を執筆したインターンからの後記】
今回、活発な議論や積極的な姿勢から、参加者であるユースが、行動を起こし現状を変えていきたい、また紛争下の子どもたちの状況についてさらに学びを深めたいという強い思いを個人として持っていることを感じました。私たちSWOCユースも、このような同じ意識を持つ仲間と具体的な話し合いを行い、実際に行動を起こす手段を考え、今できることや集中すべきことに気づくことができ、非常に意義ある場となりました。
(執筆:セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン アドボカシー室インターン/SWOCユースチーム 山口彩恵)
【SWOCユースチームによる過去の発信はこちら】
ユースチームはイベント実施に先立ち、数回にわたり新型コロナウイルス感染拡大によってさらなる被害を受ける紛争下の子どもたちの実態をセーブ・ザ・チルドレンのスタッフブログで発信してきました。過去の記事もぜひお読みください。
◆ロヒンギャ難民の子どもたちと新型コロナウイルス感染症−Stop the War on Children (SWOC)ユースチーム vol.1
◆【ユース対象】あなたの意見を聞かせてください!紛争下の教育と国際協力 今、私たちユースにできること−Stop the War on Children (SWOC)ユースチーム vol.2
◆シリアの子どもたちの教育と新型コロナウイルス感染症 −Stop the War on Children (SWOC)ユースチーム vol.3
9月13日(日)、SWOCユースチームが主体となって企画を進めてきた、紛争下の教育についてユースが考えるワークショップを開催しました。SWOCユースチームとは、2019年よりセーブ・ザ・チルドレンがグローバルに展開しているキャンペーン「STOP THE WAR ON CHILDREN(SWOC)紛争下の子どもを守ろう」を国内で推進するため、2019年11月に発足したチームです。
2月に続き2回目の開催となった今回のワークショップは、「あなたの意見を聞かせてください!〜 紛争下の教育と国際協力 今、私たちユースにできること」と題したもので、当日は紛争や世界の問題、子どもの課題に関心の高い学生を中心に、高校生4人、中学生1人を含む計21人が参加しました。
今回のワークショップは、ユースチームのメンバーが、世界各地で紛争が長引き学校や教育への攻撃と軍事利用が増加傾向にあること、これに加え新型コロナウイルス感染症により紛争下の国の子どもたちがますます学校に行けなくなったり、生活の困窮に陥ったり、将来につながる発達や成長の機会を得られていないことに強い問題意識を持ったことが出発点となっています。
ユースチームのメンバーは「国際社会からの支援がなければ子どもたちはさらに取り残されてしまう」という危機感を持ち、このような状況だからこそ、紛争地の子どもたちにも目を向け続け支援していかなければならないという想いをもって企画検討を進めました。
当日は、まずユースメンバーからイエメンやシリアの子どもたちの状況、またそれに対する国際社会の取り組みについて発表しました。その後のディスカッションでは、国内にいるユースができることとして、日本で教育支援や紛争の問題に関する認知や関心を高めるための情報発信などがいくつかのグループから提案されました。
情報発信に関しては、ただ発信するだけではなく、ユースによる小学校や中学校での出張授業の実施やSNSを活用した発信など、具体的な手段や効果的な周知方法について踏み込んで話し合い、創造的な解決策をあげるグループもありました。また、国際的な課題に対する支援には政府の役割が大きいことも複数の参加者から指摘され、ユースとして、選挙に行くことや政府に働きかけることも欠かせない取り組みとしてあげられました。
ワークショップ後に実施した参加者へのアンケートでは、すべての参加者がイベント全体の満足度に関し、「よかった」あるいは「とてもよかった」と回答し、今後も関連する勉強会やセミナー、講演会などに参加したり、情報収集を続けていきたいといった声を聞くことができました。
【企画運営に携わったSWOCユースチームメンバーのコメント】
今回のワークショップは私がユースチームに入ってから、初めての外部向けのイベントでした。同じ志を持ったユースとの活動の輪を広げていきたいと思っていたため、無事開催できたことをとてもうれしく思います。イエメンの「紛争下の教育」に関するプレゼンテーションとグループディスカッションのファシリテーターを務める中で、今まで自分の中で理解があいまいだった事柄についての考えを深め、意見交換をしながらで新たな視点も発見でき、自身にとっても学びの多いイベントであったと今振り返って考えています。
オンライン開催だったこともあり、全国各地から多様なバックグラウンドを持つ方々に参加していただき、個々人の活動事例等も参考にしながら濃密な議論ができました。今回のイベントが参加してくださった方々にとって少しでも参考になっていたらうれしいです。今後もさまざまな活動をしているユース同士で結びつき、学びを発展させるとともに、社会に影響を与えていけるように努めていきたいです。
(国際基督教大学1年 R.A)
私は大学で難民や紛争下の地域に関する授業をたくさん受けて現状を知っていくうちに、今の自分に何かできることはあるのだろうか、と考えるようになりました。今回のワークショップは同じように思っている同年代の方たちと想いや経験を共有したり、一緒に改善策を考えることができて、私自身刺激をもらうことができました。このワークショップを通して感じたことを次の活動につなげていくとともに、輪を広げてより多くの方が紛争下の子どもたちが抱える問題と向き合うきっかけを作っていければ、大きな貢献ができると強く思いました。
(早稲田大学2年、K.M)
※学年は2020年9月時点のものです。
【活動報告を執筆したインターンからの後記】
今回、活発な議論や積極的な姿勢から、参加者であるユースが、行動を起こし現状を変えていきたい、また紛争下の子どもたちの状況についてさらに学びを深めたいという強い思いを個人として持っていることを感じました。私たちSWOCユースも、このような同じ意識を持つ仲間と具体的な話し合いを行い、実際に行動を起こす手段を考え、今できることや集中すべきことに気づくことができ、非常に意義ある場となりました。
(執筆:セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン アドボカシー室インターン/SWOCユースチーム 山口彩恵)
【SWOCユースチームによる過去の発信はこちら】
ユースチームはイベント実施に先立ち、数回にわたり新型コロナウイルス感染拡大によってさらなる被害を受ける紛争下の子どもたちの実態をセーブ・ザ・チルドレンのスタッフブログで発信してきました。過去の記事もぜひお読みください。
◆ロヒンギャ難民の子どもたちと新型コロナウイルス感染症−Stop the War on Children (SWOC)ユースチーム vol.1
◆【ユース対象】あなたの意見を聞かせてください!紛争下の教育と国際協力 今、私たちユースにできること−Stop the War on Children (SWOC)ユースチーム vol.2
◆シリアの子どもたちの教育と新型コロナウイルス感染症 −Stop the War on Children (SWOC)ユースチーム vol.3