アドボカシー(公開日:2010.06.01)
「国連子どもの権利委員会に個人が申し立てできる制度を作ろう!キャンペーン」議定書草案作成までの予定(2010.06.01)
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが事務局を務める、「国連子どもの権利委員会に個人が申し立てできる制度を作ろう!キャンペーン」に関する、最新情報をお伝えします。
■ いよいよ草案づくりスタートです
今年の3月に決議された通り、いよいよ国連「子どもの権利条約」においても、子どもたちが国連子どもの権利委員会へ通報ができる制度を設置するための選択議定書(第3議定書)の草案づくりが始まっています。
■ 草案づくりへの参加が求められています
先週5月26日、ジュネーブにある国連の欧州本部パレデナシオンで、この議定書の草案作成を任されているステファニック議長が、各国政府代表、国際機関(ユニセフ)、そしてNGO関係者などを招集し、非公式協議が行われました。
議長は、選択議定書に盛り込むべき要素(エレメント)を文書で提示し、議定書の中に入れ込むべき要素がほかにないか?、入れ込んでいる内容についてのコメントを募集するとの説明がありました。今後のスケジュールは、下記の通りです。
■ 8月、日本からも議長へ声を届けましょう
〜6月15日 今回の「エレメント案」に対する政府代表によるコメントの提出期限
7月15日 選択議定書の議長案を提示
8月末 NGOネットワークからのコメントを集約
〜9月 同議長案を国連公用語へ翻訳
〜9月/10月 政府代表と国連、及びNGO関係者を招き、非公式協議を開催
12月6日〜10日 国連人権理事会作業部会の開催。選択議定書案の審議()
日本では、8月上旬に、議定書の草案に関するコメントを集約する会合を開催する方向で検討をしておりますので、多くの方々に積極的にご参加いただきたいと思っています。関連情報につきましては、随時HPよりアップする予定です。
■ 選択議定書の早期実現にむけて
《5.26のパレデネシオン前の様子》
尚、この作業部会で草案がまとまれば、2011年4月の人権理事会で提案されることになり、このまま順調に進めば、2011年の国連総会で採択される可能性も出てきています。
国連「子どもの権利条約」が生まれてから20年あまり、個人通報制度に関する選択議定書は、おそらく世界の人権条約のなかでも、決議以降、世界最速で実現しようとしています。
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セーブ・ザ・チルドレンは、「国連子どもの権利委員会に個人が申し立てできる制度を作ろう!キャンペーン」の日本での事務局を務めています。今後も、キャンペーンの22の参加団体と連携し、日本政府とも協力しながら、この選択議定書がよりよいものになるよう、積極的に働きかけを行っていきます。