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アドボカシー
(公開日:2021.12.28)

【活動報告】「気候変動をテーマとしたアートコンテスト」に参加した中学生や高校生が小泉進次郎衆議院議員を訪問しました

 
セーブ・ザ・チルドレンは、2021年12月20日に、今年7月から8月にかけて実施した「気候変動をテーマとしたアートコンテスト」に参加した中学生や高校生とともに、前環境大臣兼気候変動担当大臣である小泉進次郎衆議院議員を訪問しました。


今回の訪問は、気候変動の問題に取り組む日本政府と子どもたち、NGOというそれぞれの立場から、今後どのような取り組みを進めていけるかを考えることを目的として行われました。
2019年9月から2021年10月まで、環境大臣そして気候変動担当大臣を務めた小泉議員は、現在も環境や気候変動の問題に、子どもや若者とともに取り組むことに非常に前向きです。今回の訪問では、中学生や高校生が、気候変動や環境問題に対する自分たちの意見や考えを小泉議員に率直に伝え、意見交換を行いました。

■気候変動や環境問題に対する子どもたちの意見や考え


アートコンテストの参加者である宮川智華子さん(13歳)は、環境問題が、社会的に弱い立場に置かれた人々に大きな被害をもたらすこと、またそのような不平等をなくすためにすべての人が協力できるとよいこと、また一人ひとりの意識を高めることの重要性を伝えました。
森本多聞さん(12歳)は、アートコンテストに応募した動画作品に、今ある地球環境を後世に残すために地球温暖化を止めようというメッセージを込め、自分の手で地球温暖化をなくそうというプログラミングゲームを作ったことを伝えました。
清水あゆみさん(13歳)は、環境にやさしい社会にしたいという想いを作品に込めたこと、また学校で環境問題についてより多くのことが学べるよう政府が推進してほしいという考えを伝えました。
宮原万結子さん(16歳)は、今回のコンテストに参加して、気候変動で実際に被害を受けている国とそうでない国とでは、緊迫感が全く違うということを改めて知り、日本を含む先進国が、より被害を受けやすい開発途上国を支援するなど、国際的な協力を呼びかけていくことが重要であることを伝えました。
西崎暁さん(8歳)は、絶滅危惧種について描いたイラストを通し、人間は他の生き物について考えて、生活を変える必要があることを伝えました。
最後に、西崎渉さん(5歳)が、地球のためにできることについて表現した作品を紹介し、植物など自然を守るための願いを込めた手紙を小泉議員に渡しました。

■小泉議員との意見交換
小泉議員との意見交換は、参加した子どもたちからの質問に小泉議員が回答する形で行われました。
子どもたちからは、環境問題について具体的な正しい情報を手に入れるにはどうしたらいいかという質問や、環境問題への取り組みを進めるために世界が歩調を合わせることについて一番難しかったことは何かという質問、さらに現在日本では食用に養殖されている外来種の動植物を環境を守るために駆除の対象とすべきかといった質問がありました。
これらの質問に対し、小泉議員からは、環境について幅広い情報を得るため、政府の情報だけではなく、NGOや企業の情報も見てみる必要があること、また環境大臣としてCOP25を担当した経験を通し、世界が歩調を合わせるためには、それぞれの国の状況や主張の違いを理解したうえで、すべての国が納得できる「共通部分」を探すことが必要だという回答がありました。さらに、外来種の問題については、法律の制定に向けた議論を行う国会議員の立場から「外来生物法」に触れ、生物多様性を守るための取り組みについて紹介がありました。

■小泉議員から将来の世代を担う子どもたちへのメッセージ
訪問の最後には、小泉議員から気候変動や環境問題に取り組む中学生・高校生に向け、同じような関心を持つ仲間を学校内や地域社会で広げていってほしいというメッセージが伝えられました。
またすべての年齢の子どもたちに、自分たちの将来に関わる政策や仕組みに取り組んでいる国会議員の仕事にこれまで以上に関心を持ってほしいということや、家庭や学校、地域社会での取り組みが社会の環境への意識を高め、持続可能な社会につながっていくとも話がありました。


セーブ・ザ・チルドレンは、子どもたちの将来に大きな影響を及ぼす気候変動問題に、今後も、日本政府や子どもたちを含むさまざまな関係者たちとともに取り組んでいきます。気候変動問題について、私たち一人ひとりができる活動や、日本を含む世界各国のリーダーに今すぐ行動を起こすことを求める活動に、ぜひ関心を持ち、できることから行動を始めてみてください。

 

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