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アドボカシー
(公開日:2020.08.24)

新型コロナウイルス感染症によって、消耗症の子どもが670万人増加のおそれ

 
2020年7月27日、医学雑誌ランセット誌(The Lancet)に「新型コロナウイルスが子どもの栄養不良と栄養関連死に与える影響」に関する分析が発表されました。



分析を行った栄養学や経済学、食料システム、保健システムの研究者が共同で調査・分析などを行うイニシアティブ「Standing Together for Nutrition(栄養のために立ち上がろう)」には、セーブ・ザ・チルドレンも参加しています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大によって引き起こされた、世界的な社会経済危機は、低・中所得国の子どもたちの栄養状態と生存に深刻なリスクをもたらしています。

特に、所得の急激な減少によって栄養価の高い食品が入手できなくなったり、保健医療や栄養、社会的保護のサービスが中断されることで、消耗症を含む栄養不良の増加が懸念されています。

この分析は、こうした社会経済的な影響をもとに、2020年内に今回のパンデミックによって新たに670万人の子どもたち(57.6%は南アジア、21.8%はサハラ以南アフリカ)が、食物の絶対量の不足でエネルギーやたんぱく質、その他栄養素が欠乏し極度の消耗を伴う消耗症に陥ると警鐘を鳴らしています。

ランセット分析『Impacts of COVID-19 on childhood malnutrition and nutrition-related mortality』(全文、英語)はこちら/(全文、和訳)はこちら

未来を担う子どもたちの命を守るため、セーブ・ザ・チルドレンは栄養改善に必要な支援とその重要性を「新型コロナウイルス感染症と栄養―子どもたちを守る5つの活動分野」としてまとめました。ランセットの分析と合わせてご覧ください。

 

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