アドボカシー(公開日:2022.12.08)
【活動報告】セーブ・ザ・チルドレン香港&日本のユースによる交流カンファレンス:アジアの若者と意見交換しよう〜私たちの教育とメンタルヘルスの重要性〜を実施しましたーセーブ・ザ・チルドレン ユースチーム vol.12
2022年11月12日に、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(日本)と香港のユースチームは、オンライン学習や、教育を通したメンタルヘルスの問題について理解を深めるためのカンファレンス、「アジアの若者と意見交換しよう〜私たちの教育とメンタルヘルスの重要性〜」を実施しました。
このカンファレンスは、テーマ設定やプログラム内容を含め、香港と日本のユースが主体となり、企画・立案したもので、自分たちに関わる問題を、自分たちで話し合うことを目的としました。イベントには、香港、日本、オランダのユース、またセーブ・ザ・チルドレンのスタッフなど、約40名が参加をし、ディスカッションを行いました。
*当日のプログラムの詳細はこちらからご覧ください。
メンタルヘルスの問題について知ること、話すことの重要性
香港と日本のユースによるオープニングとして、それぞれの国や生活の紹介の後、アレックス・ユエンさん(セーブ・ザ・チルドレン香港)とラシャ・アル・ハッセンさん(セーブ・ザ・チルドレン オランダ事務所ユースアンバサダー)より、メンタルヘルスの問題についてのプレゼンテーションが行われました。
アレックス・ユエンさんからは、メンタルヘルスは、個人的な事柄から他者との関係、コミュニティや社会などの、さまざまなレベルから影響を受けるため、それぞれのレベルの中で、リスクとなる要因とメンタルヘルスを高める要因のバランスを取ることの重要性が伝えられました。
自身がシリア難民として避難した経験のあるラシャ・アル・ハッセンさんからは、避難後のメンタルヘルスの問題について共有がありました。そして、メンタルヘルスに関して、若い世代が自分の抱えている問題について、家族や友だちなどの身近な人と話すことの重要性が強調されました。
教育とメンタルヘルスに関する政策が不十分であると感じるユース
香港と日本でも、メンタルヘルスの問題は深刻です。その背景にあるそれぞれの国の教育制度や、メンタルヘルスに関する政策についてユースが紹介をした後、参加者はこれらの問題についてディスカッションを行いました。
ディスカッションでは、政府が提供するメンタルヘルスに関する政策や、学生が教育制度によるメンタルヘルスの問題にどのように対処するかなどが話し合われました。
参加者の意見から、文化によって教育制度は異なっても、メンタルヘルスに関する政策が不十分だと感じていることがわかりました。また、メンタルヘルスを保つためには、自分に対して向けられた過度な期待に対して、見方や考え方を変えることが必要などの意見が出されました。
私たちは、子どもや若者が抱える問題について、国境を越えて同世代で意見交換を行うこと、また問題解決に向け、子どもやユース自身が行動を起こすこと、彼らの声を政策に反映していくことが重要だと考えます。
子どもやユース一人ひとりに関係するメンタルヘルスのような問題について、オープンに話し合うことができる社会、またユースや子どもの意見が尊重される社会づくりを、セーブ・ザ・チルドレンはこれからも子ども・ユースと共に目指していきます。
最後に、今回のイベントの企画・運営に携わった日本のユースのコメントを紹介します。
■増田柚香さん(早稲田大学社会科学部)
今回のイベントは日本のユースと香港のユースが協力をし、若者たちが少しでも意見を共有できる場所を提供したいと考え、開催されました。企画や運営を通して、共通のゴールを持ちコミュニケーションをとるという非常に貴重な経験となったと考えています。イベントを通して得た経験を今回で終わらせるのではなく、これからの世界各国のユースとの交流につなげていきたいです。
■村上果穂さん(University of Sussex, 国際関係・国際開発学)
今回のカンファレンスは、香港と日本のユースが共同に、準備の段階から企画・運営し、私たちの世代、さらには社会全体に少しでも影響を及ぼすことを目的としました。共通の志を持った同世代のメンバーが協力してこのカンファレンスを成し遂げたことは、双方のユースにとって、とても有意義なものだったと思います。企画・立案を通しての意見交換や、共同作業で得られた新たな価値観や学び、そして信頼関係を今後の活動につなげていきたいと考えます。
(執筆担当:セーブ・ザ・チルドレン、アドボカシー部インターン 菊地翔)
このカンファレンスは、テーマ設定やプログラム内容を含め、香港と日本のユースが主体となり、企画・立案したもので、自分たちに関わる問題を、自分たちで話し合うことを目的としました。イベントには、香港、日本、オランダのユース、またセーブ・ザ・チルドレンのスタッフなど、約40名が参加をし、ディスカッションを行いました。
*当日のプログラムの詳細はこちらからご覧ください。
メンタルヘルスの問題について知ること、話すことの重要性
香港と日本のユースによるオープニングとして、それぞれの国や生活の紹介の後、アレックス・ユエンさん(セーブ・ザ・チルドレン香港)とラシャ・アル・ハッセンさん(セーブ・ザ・チルドレン オランダ事務所ユースアンバサダー)より、メンタルヘルスの問題についてのプレゼンテーションが行われました。
アレックス・ユエンさんからは、メンタルヘルスは、個人的な事柄から他者との関係、コミュニティや社会などの、さまざまなレベルから影響を受けるため、それぞれのレベルの中で、リスクとなる要因とメンタルヘルスを高める要因のバランスを取ることの重要性が伝えられました。
自身がシリア難民として避難した経験のあるラシャ・アル・ハッセンさんからは、避難後のメンタルヘルスの問題について共有がありました。そして、メンタルヘルスに関して、若い世代が自分の抱えている問題について、家族や友だちなどの身近な人と話すことの重要性が強調されました。
教育とメンタルヘルスに関する政策が不十分であると感じるユース
香港と日本でも、メンタルヘルスの問題は深刻です。その背景にあるそれぞれの国の教育制度や、メンタルヘルスに関する政策についてユースが紹介をした後、参加者はこれらの問題についてディスカッションを行いました。
ディスカッションでは、政府が提供するメンタルヘルスに関する政策や、学生が教育制度によるメンタルヘルスの問題にどのように対処するかなどが話し合われました。
参加者の意見から、文化によって教育制度は異なっても、メンタルヘルスに関する政策が不十分だと感じていることがわかりました。また、メンタルヘルスを保つためには、自分に対して向けられた過度な期待に対して、見方や考え方を変えることが必要などの意見が出されました。
私たちは、子どもや若者が抱える問題について、国境を越えて同世代で意見交換を行うこと、また問題解決に向け、子どもやユース自身が行動を起こすこと、彼らの声を政策に反映していくことが重要だと考えます。
子どもやユース一人ひとりに関係するメンタルヘルスのような問題について、オープンに話し合うことができる社会、またユースや子どもの意見が尊重される社会づくりを、セーブ・ザ・チルドレンはこれからも子ども・ユースと共に目指していきます。
最後に、今回のイベントの企画・運営に携わった日本のユースのコメントを紹介します。
■増田柚香さん(早稲田大学社会科学部)
今回のイベントは日本のユースと香港のユースが協力をし、若者たちが少しでも意見を共有できる場所を提供したいと考え、開催されました。企画や運営を通して、共通のゴールを持ちコミュニケーションをとるという非常に貴重な経験となったと考えています。イベントを通して得た経験を今回で終わらせるのではなく、これからの世界各国のユースとの交流につなげていきたいです。
■村上果穂さん(University of Sussex, 国際関係・国際開発学)
今回のカンファレンスは、香港と日本のユースが共同に、準備の段階から企画・運営し、私たちの世代、さらには社会全体に少しでも影響を及ぼすことを目的としました。共通の志を持った同世代のメンバーが協力してこのカンファレンスを成し遂げたことは、双方のユースにとって、とても有意義なものだったと思います。企画・立案を通しての意見交換や、共同作業で得られた新たな価値観や学び、そして信頼関係を今後の活動につなげていきたいと考えます。
(執筆担当:セーブ・ザ・チルドレン、アドボカシー部インターン 菊地翔)