アドボカシー(公開日:2016.05.14)
G7伊勢志摩サミットに向けて、子どもたちと国際課題を考える
〜三重県桑名市の津田学園小学校で「持続可能な開発目標(SDGs)」についての課外授業を実施しました!〜
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、4月28日(木)に、G7伊勢・志摩サミット開催地である三重県の津田学園小学校(桑名市)にて、小学5・6年生の子どもたち100人を対象にしたワークショップ形式の課外授業『一緒に「持続可能な開発目標(SDGs)」』を実施しました。(協力・環境省中部環境パートナーシップオフィス、ユニリーバ・ジャパンホールディングス株式会社)
SDGsは、持続可能な社会の実現に向けて、2015年9月に国連総会にて全会一致で採択された、2030年までの国際的な開発目標です。目標は「ジェンダー平等」「持続可能な生産と消費」など計17あり、日本を含む先進国も、その達成を求められています。SDGs採択後、初のG7となる5月の伊勢・志摩サミットでは、世界経済・政治課題に加え、主要テーマの一つである開発課題でSDGsが取り上げられる予定であり、日本を含むG7各国首脳が、世界や人類の未来を左右するこの重要な開発目標について、いかにリーダーシップを発揮するかが注目されています。
こうした中、津田学園小学校の子どもたちに、G7のことやSDGsのことを知ってもらい、世界の課題やその解決のために、自分たちができることを考えてもらいたいとの思いから、課外授業を企画しました。
課外授業当日は、残念ながら小雨の天気。体育館に集まった100人の子どもたちは、少し緊張した表情でした。しかし、事前に配布したSDGs子ども向けパンフレット(リンク)を時折確認しながら、セーブ・ザ・チルドレンのスタッフによる説明に熱心に耳を傾けたり、動画の途中で笑い声をあげたりする子どもたちの姿に、SDGsへの理解が深まっているという手ごたえを感じました。
スタッフの話に耳を傾ける子どもたち
その後、実際に「自分ができること」を考える「紙飛行機ワークショップ」を実施しました。一人に一枚紙を配ると、子どもたちは、SDGsの中から自分が選んだ目標と、その目標の達成に向けて「自分ができること」を書きこみました。そして、書いた紙で紙飛行機を折ると、それぞれ好きな場所に散らばり、一斉に飛ばしました!
書き込んで紙で飛行機を折る子どもたち
体育館の舞台から紙飛行機を飛ばす子どもたち
100人の子どもたちの手から離れた100の紙飛行機が宙を舞い、歓声が響き渡りました。子どもたちは次に、一人一つ紙飛行機を拾い、そこに書かれた目標と「できること」を読み、その目標の達成のために、さらに自分ができることを書き足しました。お友達のアイデアからヒントを得て新しいアイデアが出てくることもありました。最後にもう一度紙飛行機を飛ばすと、今度は拾った紙飛行機に書かれたアイデアをグループで共有し、皆の前で発表しました。
とても多くのアイデアが出てきました!
子どもたちのメッセージは、5月11日、外務省の相星孝一地球規模課題審議官に提出し、日本政府の取り組みを求めました。