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アドボカシー
(公開日:2020.11.16)

11月20日は世界こどもの日〜前編〜

 
11月20日は世界こどもの日。
1954年に「子どもたちの世界的な友愛と相互理解の日、また世界の子どもたちの福祉を増進させる活動の日」として制定されました。1989年の11月20日には、すべての子どもに人権を保障する初めての国際条約「子どもの権利条約」が国連総会で採択されました。今年で、採択から31年目を迎える子どもの権利条約。条約に関連するさまざまな話題、4つのことを前編と後編の2回に分けてご紹介します。

1.セーブ・ザ・チルドレン創設者の理念を引き継ぐ「子どもの権利条約」
子どもの権利条約誕生の背景には、セーブ・ザ・チルドレンの創設者、エグランタイン・ジェブの想いがあります。ジェブは、子どもの権利を訴えさまざまな活動を行っていた人です。1919年にセーブ・ザ・チルドレンが創設された当時、彼女の訴える子どもの権利は社会に広く認められていませんでした。


「私は我々が子どもの権利について主張し、この権利が普遍的に認識されるよう努力しなければならないと信じています。」―ジェブの言葉

第一次世界大戦により荒廃した1910年代のヨーロッパで、ジェブは、敵味方の枠を超えて栄養不良に苦しむ敵国の子どもたちの支援に取り組みました。活動のなかで、ジェブは「子どもは特別な保護と援助を受ける権利を持っている」「子どもにかかわるすべての人が子どもに最善のものを与えなければならない」との考えを深め、その理念を「ジュネーブ子どもの権利宣言」としてまとめました。

この宣言は、戦争で多くの子どもの命が奪われたことへの反省として国際社会に受け入れられ、1924年に、国際連盟で、世界初の子どもの権利に関する公式文書として採択されました。宣言の採択は、子どもたちの食料への権利や、医療を受ける権利、教育を受ける権利や搾取から守られる権利など国際的な子どもの権利の保障への足がかりとなり、また国際社会が子どもに対して最善のものを与えるべき義務を負うことを明確にしました。この宣言の理念が、国連の「子どもの権利条約」へと引き継がれています。

■セーブ・ザ・チルドレン誕生の物語は、2019年につくった団体創設100年の特設サイトでも紹介しています。
■エグランタイン・ジェブの人生の物語は絵本と、アニメーションで紹介しています。



『子どもたちのために生きた人生 エグランタイン・ジェブ物語』PDFはこちら





11月20日は 世界こどもの日〜後編〜へ



 

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