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アドボカシー
(公開日:2022.06.24)

参議院選挙に向けて、国内外の子どもの課題について各政党に聞きました

 
参議院選挙がはじまりました。7月10日が投票日です。セーブ・ザ・チルドレンは、この選挙に向けて、各政党がどのように日本国内の子ども・若者の意見を聴くことや政治参加、国際協力について取り組むのか、政党アンケートを実施しました。



特に、もうすぐ選挙権を持つみなさん、はじめて選挙権を持ったみなさんに知ってもらえるよう、セーブ・ザ・チルドレンは、「もうすぐ選挙権を持つようになる高校生のみなさん向けに、わかりやすく回答してください」とお願いしました。
各政党の回答はどうだったでしょうか?わかりやすく答えてくれたでしょうか?
はじめて投票できるようになった18歳の人も、まだ投票できないけど選挙に興味がある人も、ぜひ回答結果を見てみてください。各政党からの回答は、記入されたまま掲載しています。


各政党のアンケート全回答はこちら  
(注)回答が寄せられ次第、順次アップデートします。

どのような質問をしたのか、そして各政党からの回答を簡単に紹介します。
質問は4つあります。日本国内の子どもの権利について3つの質問、国際協力について1つの質問をしました。

【質問1】2023年4月には、「こども家庭庁」 が新しくつくられます。そこで、最初の質問として、「なぜ子どもに関する課題に取り組むのか」を聞きました。政党の選択は3つにわかれました。 




【質問2】また、新しい「こども基本法」 もできました。みなさんにとってとても大切な法律です。この新しい法律では、「子どもの意見を聴いて、それを尊重していこう」ということがうたわれています。そこで、2つ目の質問では、「具体的にどのように子どもの声を聴いて政策に取り入れたらよいと思うか」を聞きました。どの政党も、子ども向けに情報を発信すること、意見を聴くこと、意見を聴く場所をつくることなどに積極的であることがわかりました。





【質問3】3つ目の質問は、「子どものみなさんや若者が政治に参加するための仕組みとして、どのようなことをすれば効果的か」を聞きました。政党は「子どもや若者の声を聴きたい」と思っています。みなさんは、どのような仕組みがあったら、自分の考えていることを伝えやすいでしょうか?




 【質問4】最後に、世界の子どもの権利を守るための、日本の国際協力について聞きました。
途上国を支援するための、先進国政府による資金や技術協力などの国際協力のことをODA(政府開発援助)と言います。日本のODAの額は、アメリカ、ドイツに次いで、世界第3位になっています。セーブ・ザ・チルドレンは日本のODAが世界中の子どもたちの権利を守るような使われ方をされるように働きかけをしていますが、子どもたちのためのODAとするために、各政党が最も大切にする分野については、政党で回答が分かれました。



 


いかがでしたか?各政党の考え方が少しずつ違っていて、興味深いですね。
もっと詳しく知りたい人は、アンケート結果を以下から見てみてください。


各政党のアンケート全回答はこちら 
(注)回答が寄せられ次第、順次アップデートします。



【アンケート概要と質問票】
〇アンケート回答期間:5月12日〜6月14日
6月20日現在、自由民主党(自民党)、立憲民主党、公明党、日本共産党(共産党)、日本維新の会(維新)、国民民主党(国民)、社会民主党(社民)の7政党から回答がありました。

〇質問票
質問1︓子どもの課題に取り組む理由
貴党では、これまで虐待防止、貧困対策、教育、経済支援等、様々な子どもに関する政策を進めてこられたと思います。
貴党がなぜ子どもに関する課題に取り組むのか、その理由を下記の選択肢から1つ選んでください。
複数の選択肢が該当する場合であっても、最も重視するものを【1つのみ】選んでください。
? 政治家(政党)は国の代表として、子どもの課題を解決する責任があるから
? 子どもは未来の国を支える国力となるから
? 子どもの人権(児童の権利) を守る義務が国にあるから
? 子どもに係る課題に取り組むことは、少子化対策に繋がるから
? 現在の子どもを取り巻く社会課題を、未来の子どもに残してはいけないから

質問2︓子どもの意見を聴くこと
セーブ・ザ・チルドレンが 2021 年に 18 歳までの子ども約 3,000 人に対して実施したアンケートでは、子どもの約 6 割が政治家から子どもの声が聴かれていないと感じていることが明らかになりました。「子どもの声を聴くこと」が国会で議論されていますが、貴党は具体的にどのように子どもの声を聴いて政策に取り入れたらよいと思いますか︖
以下の選択肢のうち、2 年以内に取り組みたいものを選んでください【複数回答可】。
? 子ども向けの政党マニフェストや広報媒体をつくる
? 子どもと議員の意見交換の場をつくる
? 子どもの意見を聴き、出された意見を国会で議論する
? 子どもの意見を聴き、それを反映した政党マニフェストや子ども政策などをつくる
? 子どもとともに政策や法案をつくる
? その他【 】
また、どのように子どもの声を聴き、政策に反映していくのか、もし貴党としての具体的な計画があれば教えてください。
【自由回答 / 250 字以内でご記入ください】

質問3︓子ども・若者が政治に参加する仕組み
さまざまな調査から、日本の子どもや若者が、政治や国会で議論されている内容を理解できていないこと*1、政治に関する話を日常的に行っていないこと*2、意見を言っても変わらないという無力感*3 や、日本の将来に希望が持てていないと感じていること*4 などが浮き彫りになっています。このような状況を受け、貴党は、子どもや若者が政治に参加するための仕組みとして、下記のどの施策を政党もしくは国・自治体が実施することが効果的だと考えますか︖ 理由と共に教えてください【複数回答可、すでに実施している取り組みを選ぶこともできます】
? 子どもや若者の意見や考えを聴くための仕組みを設置する
? 子どもや若者に、政治や政策に関する十分な情報を提供する
? 子どもや若者に、選挙で選ばれた各議員の主張や議員活動に関する十分な情報を提供する
? 子どもや若者と継続的に議論する場を持ち、それらへの参加を促進する
? 子どもや若者が感じている課題を吸い上げ、政策として取り組むべき課題を彼らと相談して決める
? 子どもや若者と相談し、政策や法案の策定・決定プロセスに彼らの意見を反映する
(例)子ども議会が実際に政策予算を持ち、子どもによる政策提言が実際の政策に反映される
(例)子どもたちによる法案が国会に提出され、実際に国会で議論される
【上で選んだ方法が効果的だと思う理由 / 250 字以内でご記入ください】

質問 4︓世界の子どもたちが置かれた状況を改善するための日本の ODA のあり方について
日本の開発協力大綱の基本方針として、「特に脆弱な立場に置かれやすい子ども、(中略)に焦点を当て、その保護と能力強化を通じて, 人間の安全保障の実現に向けた協力を行う」ことがうたわれています。貧困、紛争、気候変動やパンデミックなど、それらを引き起こした原因をつくっているのは子どもたちではないにも関わらず、その影響を被るのは子どもたちであり、子どもたちの権利や「人間の安全保障」の実現のための支援が求められています。

他の主要援助国と比較して日本の ODA(二国間)が重視する分野は、経済インフラが突出しています。貧困や紛争など最も困難な状況にある世界の子どもたちが置かれた状況を改善するためには、今後あるべきODA の方向性として、貴党はどのように考えますか︖ 以下の選択肢から1つ選び、理由とともに回答ください。
複数の選択肢が該当する場合であっても、最も重視するものを【1つのみ】選んでください。
? 教育・保健など、直接子どもたちに裨益する社会サービス・社会インフラに対して、ODA を手厚くするべきである
? 経済インフラへの ODA を手厚くし、経済成長を支援することで、子どもたちの状況を改善すべきである
? 途上国の主要産業である、農業水産分野への ODA を手厚くし、子どもたちの状況を改善すべきである
? 工業等の生産分野への ODA を手厚くし、産業の育成を支援することで、子どもたちの状況を改善すべきである
? 緊急援助や食料援助など、喫緊の支援を必要としている子どもたちに届く人道支援に対して、ODA を手厚くする
べきである
? 教育等子どもに関わりのある分野に対する国家支出を増大させるために、国家に必要な財政支援への ODA を手
厚くするべきである
【上記を選んだ理由 / 250 字以内でご記入ください】

 

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