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アドボカシー
(公開日:2021.05.24)

【声明】イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区の停戦に関するセーブ・ザ・チルドレンの声明

 
5月21日にイスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区の停戦合意が発表されたことをうけて、セーブ・ザ・チルドレンのパレスチナ自治区ディレクター ジェイソン・リーは次のように訴えます。


空爆の影響を受けたガザ地区

「私たちは、停戦合意を歓迎します。ただちに子どもたちとその家族が必要とする支援に注力しなければなりません。すべての当事者は、人道支援団体が安全に子どもたちの救命支援を展開できるよう、自由なアクセスを認め、医薬品や安全な水などの必要な物資や燃料を届けられるようにする必要があります。

戦闘が終わっても、子どもたちの苦しみが終わるわけではありません。この11日間の紛争が、脆弱な立場に置かれた家族や子どもたちの生活や人生に与えた影響を忘れてはなりません。ガザ地区ではパレスチナ人の子ども65人が死亡したほか約500人が負傷し、イスラエルでは2人の子どもが亡くなりました。多くの子どもたちが、精神的、心理的、身体的な傷を一生背負っていくことになります。こうした状況の根本原因であるガザ地区の封鎖を直ちに解除し、子どもたちの権利の実現に取り組む必要があります。

数千人もの子どもたちが、長期にわたって、暴力、破壊、身内の死による苦しみを経験することになるでしょう。家屋は瓦礫と化し、学校や病院は被害を受け、数千世帯が離ればなれとなり、避難を余儀なくされています。 

国際社会は、このような事態を招いた根本的な原因を解決し、パレスチナ自治区とイスラエルの子どもたちに平等な権利を与える公正な解決策を見つけなければなりません。これは、数十年にわたる占領を終わらせることでしか実現できません。

セーブ・ザ・チルドレンは、現地で必要とされるさまざまな支援を展開していきます。復興は長い道のりになると思われますが、国際社会は協力して支援する必要があります。」

 

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