アドボカシー(公開日:2025.02.13)
【開催案内】第5回自治体職員向け勉強会「子どもの権利救済機関と子どもの最善の利益〜子どもの意見を聴かれる権利の保障の視点から〜」
〜すべての子どもが意見を聴かれる社会に向けて、子どもの権利救済機関について他自治体の事例から一緒に考えてみませんか?〜
子どもの権利条約の締約国には、子どもが自らに影響を及ぼすあらゆる事項について意見を聴かれ、それが真剣に受け止められる権利(意見を聴かれる権利)の保障を通じて、子どもの最善の利益が実現されることを確保する義務があります。国連子どもの権利委員会は、子どもの意見を聴かれる権利に関して、子どもが権利を侵害された場合の救済のためのメカニズムを、子どもがアクセス可能な形で整備することを締約国の「中核的義務」としています。その実現の形として、子どもコミッショナー/オンブズマンなどと呼ばれる権利救済機関が、現在世界約85ヶ国で設置されています。
日本に対しては、このような義務の履行方法として、「児童による申立てを児童に配慮した方法で受理、調査、及び対応することが可能な児童の権利を監視するための具体的メカニズム」の設置が同委員会によって勧告されていますが、2023年4月に施行されたこども基本法においては、国レベルでのそのようなメカニズムの設置は実現しませんでした。
他方で、日本の地方自治体レベルでは、子どもの権利条例または個別の条例に基づく子どもの権利救済機関が約50の自治体で設置され、独立した立場から子どもの権利の保障状況を監視しつつ、子どもからの申立てに基づく救済、子どものための制度改善、子どもの権利の普及・啓発を目的として活動しています。
勉強会では、子どもの権利救済機関の国内自治体における普及と実践の成果や課題について、有識者や実務の現場で日々子どもの権利保障に取り組む方々からの報告を基に検討します。
「子どもの権利救済機関と子どもの最善の利益」〜子どもの意見を聴かれる権利の保障の視点から〜
日時:2024年3月7日(金)14:00〜17:00(13:40受付開始)
会場:TKP神田ビジネスセンター カンファレンスルーム604
〒101-0053 東京都千代田区神田美土代町3-2
◎東京メトロ丸ノ内線 淡路町駅 B6出口 徒歩3分
◎都営新宿線 小川町(東京都)駅 B6出口 徒歩3分
◎東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 B6出口 徒歩3分
◎JR 神田駅 北口 徒歩6分
◎東京メトロ銀座線 神田駅 4番出口 徒歩6分
※オンライン(ZOOM)でもご参加いただけます。
対象:自治体職員、地方議員、子どもの権利擁護(救済)委員・オンブズパーソンの皆様
定員:先着150人(うち対面50人)
参加費:無料
プログラム(※予告なく変更となる場合がございますのでご了承ください):
■14:00〜 開会
■14:05〜「子どもの権利条例・権利救済制度に関する報告書について」
セーブ・ザ・チルドレン 村上悠平
■14:20〜 基調講演「子どもの権利を基盤とする条例と救済制度の30年とこれから」 講師:吉永省三氏 千里金蘭大学名誉教授
■14:45〜 各自治体からの報告
・大堀雄一郎 氏 富田林市こども政策課課長代理兼政策係長
・野村武司 氏 中野区子どもオンブズマン・東京経済大学現代法学部教授・子どもの権利条約総合研究所副代表
・間宮静香 氏 名古屋市子どもの権利擁護委員・日本弁護士連合会子どもの権利委員会副委員長
・渡邊佐知子 氏 豊田市子どもの権利擁護委員
※メディア関係者の皆さまは、以下プログラムへのご参加はご遠慮いただきますようお願いいたします※
■16:05〜 休憩
■16:15〜 パネルディスカッション
■16:55〜 閉会
交流会(当日17時半〜19時半を予定):行政職員、実務者、研究者が子どもの権利条例や子どもの権利救済機関についての情報交換および経験交流を行う貴重な場となります。ぜひご参加ください。
・会 場:未定(神田駅周辺の予定)& 参加費:3,500 円程度
※Peatix申し込みフォームまたはメールにて、参加申し込みと同時に2月25日(火)までにお申込みください。会場予約の都合上、キャンセルは3月3日(月)までにメールにてお知らせください。
※詳細は、追ってお申込みいただいた方にご連絡します。
後援:広げよう!子どもの権利条約キャンペーン
申込方法:下のリンクからまたはメールで2025年3月3日(月)までにお申し込みください。
■申し込みはこちらから
■メールの場合には、下記の宛先まで、1.ご氏名 2.ご所属(課室名までご記入ください) 3.メールアドレス 4.参加形態(対面またはオンライン) 5.交流会(17:30〜19:30)への参加希望(参加を希望される場合、アレルギーの有無など食事の提供に関して当方にお知らせしたいことがある方はお書きください。)を明記の上お申し込みください。
その際、可能な範囲で、下記のアンケートにご協力いただけますと幸いです。(自治体名を特定して回答を公表することはありません)
【アンケート】
1.ご所属自治体での子どもの権利救済機関の設置状況: 設置済み/設置に向けたプロセスにある/ 今後検討していく/設置の予定はない
2.上の質問に「設置に向けたプロセスにある」「今後検討していく」と 回答された方にお聞きします。 子どもの権利救済機関の設置に関して感じられている課題があれば教えてください。
3.子どもの権利救済機関の制度設計および活動などについて、 登壇者に質問したいことはありますか?
※いただいたご質問は可能な範囲で当日パネルディスカッションにて扱わせていただきます(すべてのご質問には回答できない場合があることをご承知おきください)。
セーブ・ザ・チルドレン 山内、村上宛
japan.advocacy@savethechildren.org
チラシデータはこちら
【本勉強会に関するお問い合わせ】
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 担当:山内、村上
E-Mail: japan.advocacy@savethechildren.org
TEL: 03-6859-0015(平日9:30〜18:00)
FAX: 03-6859-0069