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アドボカシー
(公開日:2025.07.25)

世界の「紛争下の教育」について授業で学びませんか

 



いま、世界では36ヶ国で61もの国家間の紛争が起きています。これは第二次世界大戦後の1946年以降最多です[i]。

こうした中、学校・大学への武力攻撃や軍事利用、子ども・学生・教員の殺害や暴力といった「教育への攻撃」も多発しています。国際調査によれば、2022-2023年の2年間に28の国々で、「教育への攻撃」により1万人を超える学生や教員などが犠牲になったり、誘拐・拘束などの被害を受けました[ii]。

セーブ・ザ・チルドレンでは現在、「紛争下の教育」に焦点を当てた特別授業を行っています。

授業では、紛争下における教育の現状について理解を深めたうえで、学校・大学を武力攻撃や軍事利用から守るための国際的な取り組みの1つとして「学校保護宣言」 
について学びます。

学校・大学での出前授業のほか、教材の提供も行うことができます。
ご関心のある教育関係者の方は、末尾の担当部署までお問い合わせください。


ウクライナ北西のチェルニーヒウにて、警報が鳴るなか地下で学習を続ける子どもたち



授業では、学習者に合わせてより深掘りすることもできます


埼玉県の学校にて、中学3年生の皆さんと授業を行いました


2025626日、埼玉県の中学校にて「紛争下の教育」の授業を実施しました。中学3年生の授業では、まず紛争下に暮らす子どもたち・学生たちがどのような環境で学んでいるのか、写真や映像を交えながら考えました。

「学校や大学が攻撃されたら、どのような影響があると思いますか?」との問いかけを受けて、生徒の皆さんからは、「友だち先生に会うことができなくなる」、「復興には時間やお金がかかるため、紛争が終わっても学習できない状況が続くのでは」といった意見が出されました。
「学校は避難所にもなるので、その学校が攻撃されたらどうしたらいいのか」など、いま学校で学んでいる立場からの視点が多かったのが印象的でした。

続いて、
2015年に策定された「学校保護宣言」について学び、宣言の賛同国による学校や大学を軍事利用から守るための取り組みなどを共有しました。「学校保護宣言」は、20256月現在、世界121ヶ国が賛同していますが、日本はまだ賛同を表明していません[iii]

「授業内容について印象に残ったこと」を話し合うグループワークでは、「日本が『学校保護宣言』に賛同していないことにびっくりした」、「被爆国である日本が積極的に発信すべきでは」との声も聴かれました。
また、「なぜ賛同していないのだろう」とその場でタブレットを広げて調べる生徒もいました。


授業では、個人・グループワークを交えながら理解を深めました


「学校保護宣言」への賛同を求め、署名活動も行っています

この授業は、『学校保護宣言キャンペーン』
の一環として行っています。本キャンペーンは、宣言策定から10年となる今年、日本政府に対し賛同を働きかけるため、協力団体とともにセーブ・ザ・チルドレンが立ち上げたものです。

市民の声を政府に届けるため、署名の呼びかけも行っており、授業の終わりには署名ページ(下記)も紹介しました。宣言の背景・課題についてお読みいただき、賛同いただける方は、ぜひ署名や
SNSなどでの発信拡散にもご協力ください。



(アドボカシー部 松山晶)

【授業・教材に関する お問い合わせ先】
「学校保護宣言キャンペーン」事務局

公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(アドボカシー部)
住所:〒101-0047 東京都千代田区内神田2-8-4 山田ビル4F
TEL: 03-6859-0015(平日9:30~18:00)
E-mail: japan.advocacy@savethechildren.org


[i] The Peace Research Institute Oslo (PRIO). “Conflict Trends: A Global Overview, 1946-2024.” 
[ii] Global Coalition to Protection Education from Attack (GCPEA). "Education Under Attack 2024." (June 2024)
[iii] GCPEA. Safe Schools Declaration Endorsements.


 

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