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日本
(公開日:2010.08.02)

埼玉県和光市で子ども版地域協議会を実施(2010.08.02)

 

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、自治体と協働した子ども参加の実践として、埼玉県和光市との協働により、次世代育成支援対策後期行動計画「わこう子どもプラン」における子ども版地域協議会(以下、子ども版地域協議会)を実施しています。


2010年8月1日(日)、子ども版地域協議会の第一回目を和光市役所にて開催し、小学校5年生から高校2年生までの17名の子どもたちが参加しました。今回は、児童館や図書館などの施設、市内の遊び場や地域での行事などについて、問題提起を行い、関係者へのインタビュー調査を行いました。今回の議論の内容を活かして、次回(8月29日)は子ども関連施策や事業内容の改善に向けて子どもたち自身が提言を行います。


■多様な意見が出た子ども版地域協議会一日目■


当日は、松本武洋和光市長による任命式と挨拶で開始しました。「当事者の意見を柔軟に取り入れたい」という松本市長の熱いメッセージを受けた後、まずは市内全域から集まった子どもたちがお互いを知り、リラックスして参加できるようにゲームを実施。その後、「わこう子どもプラン」の基礎ともなっている子どもの権利や「わこう子どもプラン」について、アクティビティを通じて理解を深めました。



任命式の様子.JPG


松本武洋和光市長による任命式の様子 



名刺交換.JPG名刺交換ゲームを通じて、仲良くなる子どもたち 


午後は、子どもの視点から提言を作成するために、話し合っていきました。子どもたちは、自らの経験に基づき、積極的に、児童館や図書館などの施設、市内の遊び場や地域での行事などについて、問題提起をしていきます。その後、テーマごとにいくつかのグループに分かれ、問題解決のために必要な情報、たとえば施設の利用状況や市内の遊び場の環境改善について、市の職員や市内のNPOスタッフに質問をし、具体的に調べていきました。これらの活動の際には、セーブ・ザ・チルドレンの研修を受けた地域の方々8名が"チャイルド・ファシリテーター"として議論の進行をサポートし、子どもたちは和やかな雰囲気の中で、意見や思いを伝えることができました。



子どもたちによるインタビュー.JPG


図書館について子どもの視点から具体的に質問


■バスケットゴールと子どもの参加■


子ども版地域協議会をきっかけに、子どもの意見に基づく小さな変化が起こっています。市で最も大きな児童館にはバスケットゴールがあります。ある中学生は、このバスケットゴールの高さが小学生用だったため、使い勝手の悪さをずっと感じていました。そこで、子ども版地域協議会への参加を呼びかけに来た市の職員に、自分たちのバスケをしたい想いやバスケットゴールの高さ調節が簡単にできることを訴えた結果、市がバスケットゴールをきちんと点検・整備し、中高生も使えるようになったそうです!


次回の子ども版地域協議会では、子どもたち自身が施策や事業内容への提言を行います。このような子どもたちのための前向きな変化を一つでも多く積み重ねられるように、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、和光市や地域の方々と協力しながら、子どもたちとともに、子ども参加を実践していきます。






 

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